こんにちは。
子育て交換日記には初登場、経理のでわきです。
私は昨年2月に第一子である男の子を出産し、今年の5月に約1年半の育休を経て職場復帰しました。
息子も私の職場復帰と共に保育園に入園。
コロナ禍ということもあって、ほぼ私にべったりと過ごしてきた息子は、登園時にはベビーカーの中でシクシクと泣き始め、先生に受け渡すと今生の別れのごとく大泣きの毎日。
そんな日々をなんとか積み重ね、少し笑顔が増えてきたかな…と思うと、保育園の洗礼でしょうか。
お熱でお休みの繰り返しで、2日以上休むと振り出しに戻ります。
この記事を書いている今日は、お熱で1週間のお休みからやっと登園してくれた日でした。
改めて振り替えると、初めてのことも多かったこの復帰してからの約1ヶ月。
少々荒れ気味にもなって夫に当たったりもしてしまうことも多かったなぁ…
久しぶりに静かになった部屋で、疲労感やら安堵の気持ちやらで若干放心状態ではありますが、そんな夫への反省と深い感謝の気持ちにも浸りながら筆をとっております。
さて、6ターン目となるこの子育て交換日記の今回のテーマは「実は感謝している、夫のそういうところ」。
(今の私にとって、なんてタイミングの良いテーマ!)
私は今回からこの連載に参加、そしてこのテーマでは最後のバトンとなるので、全員分読んでいるのですが…
「あの人の素敵なところは旦那さんの影響もあって更に輝いているんだ」「2人が夫婦だから更に最強なんだよなぁ」「家族で影響しあって、補い合って、それぞれのカラーのある最強のチームを作り上げているんだ」なんてことを改めて実感しています。
出会って約10年、結婚して3年の私たち夫婦ですが、どうだろうか。
私にバトンを渡してくれた文乃ちゃんの前回の日記を読んで私自身も「そうそう!」と強く共感したのですが、私も夫と一緒になって生きやすくなりました。
不器用なのに完璧主義の私は、普通の道も転んだり踏み外したりスムーズに進めなくて、なかなか遠回りしながら生きてきたように思うのですが、夫と一緒になってからは、人生を歩むのが楽になりました。
今回はそんな風に私を生きやすくしてくれた夫に感謝していることを、3つに絞って書いてみたいと思います。
実は感謝している、夫のそういうところ
1.いつも変わらないでいてくれること
2.否定もしないけど肯定もしない
3.お互いの得意なことを尊重する
いつも変わらないでいてくれること
私は息子が生まれてから変わったと思います。
もちろん根本的な性格は変わっていないと思いますが、限られた自分の時間の使い方、物事の選択の仕方や基準は明らかに以前とは変わりました。
その中でも特に大きく変わったなと感じるのは、怒るポイント、イライラするポイントなど、主に自分の負の吐き出し方と、発生するタイミング。
子どもが生まれて約1年半、子育てをしながらの生活はスムーズにいかないことが多いです。
これの次はどうする、これが今できなかったらあれをやる時間をずらして…など常に段取りで頭がいっぱい。
段取りがことごとく外れて途方にくれている時、また、先取りして動かないといけない時に、いつものペースを崩さない夫が目に入ろうものなら、ものすごくイライラして、小言を言ってしまったり、八つ当たりしてしまったり…。
でもそんな時 夫は、どんな状態の私の言葉も嫌そうにすることもなく、黙って最後まで聞きます。
なので、私は最後まで言いたいことを言い切り、「あれ、ちょっとスッキリしたかも…」とか「ちょっと言いすぎたな、こんなにイライラすることでもないな」なんて反省したりすることも。
夫に「なぜそんなに黙っていられるの?私子どもが生まれてから変わってしまったよね」と気になって聞いたことがあるのですが(私だったら絶対耐えられないので)、回答は「なぜ怒っているのか理解したいし、話を聞いてもらいたいだけかもしれないから」とのこと。実にシンプル。
思い返せばこの回答、子どもが生まれる前にも聞いたことがありました。
(私も私で何度かこの質問していることに気づく…。とても気にしいの性格でもあるのです。)
夫は子どもが生まれて変化する私に対して、きっと戸惑うこともあったと思うのに、ずっと同じ姿勢で受け止めてくれていたのです。
(正しくは、夫の中だけで受け止め方を自分なりに変え、表面上は変わらないで接してくれたのだと思っています。)
子どものこと、自分のこと、女性ならでは毎月のことなど、精神的にも身体的にも何かと変化も多く、不調も多い中、一番近くにいる人が常に変わらずフラットに、そしてきちんと「相手の話を聞く」ということを大事にしてくれる姿勢は、「本当の自分どこ行った?」となりがちな状況を軌道修正できるし、何よりも安心感があります。
夫は誰に対してもそうなので、話し出すと止まらない私の母のとてつもなく長い話もしっかり最後まで聞いて、上手くコミュニケーションをとってくれたり、私と母の口喧嘩が始まると、お互いの言い分を上手く汲み取って仲裁役にもなってくれたり…我が家には本当に必要不可欠な存在。
イヤイヤも多くなってきた息子に対しても、夫のそうした一貫した姿勢を見ると、まずはしっかり目を見て感じようと思えます。
否定もしないけど肯定もしない
夫と出会ってから早いもので10年近く経過するのですが、自分の意見を否定されたことがないように思います。
私は迷うことがあると、「私は〇〇についてこう思っているのだけど、どう思う?」というような相談ごとをよく夫にします。
すると夫は先ほどのエピソードのように、最後まで聞いた上で、感想的なことを端的に話し、それで終了。
私の話を「それ違うんじゃない?」と否定もしなければ、「いいね!」と肯定もしません。(もちろん場合にもよりますが。)
大体私が相談する時はせっぱ詰まっていることが多いので、そのどちらでもない夫の反応にイライラし、「じゃあ私はどうしたらいいの?」と詰め寄ってしまうのですが(めんどくさい人ですね…)、その場合夫は「あなたはどうしたいの?」と逆に一つ一つ紐解くように私に質問をして、私がどうしたいのかを自分の言葉で言えるように聞き出してくれます。
夫が人に相談された時に大事にしていることは、この3つなのだそう。
・まずは相手の話を最後までじっくり聞くこと。
・相談してくる時は、自分の中できちんと整理されていないだけで、大体答えが決まっていることが多いので、質問しながら相手が自分の言葉で整理できるようにする。
・最終的には自分で決めないといけないから、ジャッジはしないこと。
否定も肯定もしないのは、自分の力でそうやって決めていかないと後々気持ちよく進めないことをわかっているからなんですよね。
言葉の話せない1歳半の息子からはまだ相談事はされないですが、夫婦で何か息子のことを決める時は、こちらの希望や願望は置いておいて、「これはその時の息子の様子を見て決めよう」と、将来の息子に多くが委ねられた選択や考え方が自然と入っています。
人生は選択の連続で、人に答えを委ねるのではなく自分で選んで、失敗もいっぱい経験して育って欲しいと、私自身これまでの人生を通して強く実感しているのにも関わらず、知らず知らずのうちに手を差し伸べすぎてしまったり、大事なことを忘れがちになります。
なので、夫が家族全員に対してそうしたスタンスでいてくれることはとても有難いです。
お互いの得意なことを尊重する
私は次々と色々なものに興味が出て、あれ見てみたい、食べてみたい、行ってみたいが次々と出てくるタイプ。
夫はそういったことがなく、私に対して「よくそんなに興味があることが湧き出てくるねぇ」と感心すらしてしまうタイプ。
夫と付き合った当初は、私とある程度同じ温度感で興味のあることが出てこないと後々つまらなくなったり、すれ違ったりしてしまうのではないか…と心配になることも多々ありました。
でも、それは私の余計な心配だったようで。
例えば、新婚旅行でパリに行った時の話。
私が行きたいスポットがありすぎたので、ツアーには入らず、全てこちらでスケジュールを組むことに。
それらの予約、ルート、時間があったら行ける予備スポット、ホテルへのサプライズのお願い…その全てを夫が請け負ってくれたおかげで、悔いのない最高の旅となりました。
夫からは、ここに行きたいというリクエストはほぼなかったのですが、行くところ全てを私以上に楽しみ、帰国後には他の人にもパリ旅行で役立つ情報を発信したいと、ブログ開設までしているという…。
また、結婚当初は私が主に作っていた毎日の食事も、私が作れない日が続いたのをきっかけに、料理にハマってしまったようで、私がキッチンに入りづらくなるくらいのめり込んでいます。
(昨日も圧力鍋でスペアリブを特製ソースで煮込んでいました。)
私が夫を振り回してしまっているかもしれない、と不安になったときもあったのですが、夫はどんな時も自分の楽しみを見つけ、さらに自分なりにその楽しみを大きく膨らましてくれていることに気づいてからは、家族で一緒にすること全てが心から楽しくなったし、一緒にやりたいことも増えました。
たとえ最初は興味がなくても、目的に向かって「最適な解を調べる」といった自分の得意なことで参加したり、目の前のことを純粋な目で見てみる姿勢には、つくづく感心するし、そうやって興味の幅を広げていくのもいいな、と素直に思えます。
夫は口数も少ないし、リアクションも大きくないし、感情の起伏もないし、私と真逆のタイプではありますが、こうしてどんな時も一貫して変わらないでいてくれることは、家族にとって重要で安心できる存在です。
これからも家族でお互いを感じながら、時には軌道修正し、チームとして歩いていければいいなと思っています。
次のバトンは、ボスの萌さんに戻します。
萌さんのどんな状況であっても心から楽しそうに「今」を大切にしている姿は、不安に感じることも多かった子育てに関して常に大きな希望を与えてくれています。
こうやって前を走ってくれる大きな背中を見て子育てできること、とっても幸せです。
次のお題も楽しみにしています!
Illustration:Chiharu Nikaido