急に訪れた、いつもと異なる日常。
「この先どうなっていくのだろう」という不安を抱きながらのステイホーム期間で、「テレワークで生活リズムが乱れている」「眠りが浅い」「子どもが寝てくれない」とお悩みの方も増えているかもしれません。
だからこそ注目したいのが、免疫力が高まる「睡眠」について。
今回、創業450年以上の歴史を誇る寝具ブランド「西川」とのコラボ企画として、「今こそ眠りの時間に改革を」というテーマで、NEXTWEEKEND編集長村上萌がトークライブをInstagramにて配信しました。
村上萌と対談したのは、ファッションエディター/ブランディングディレクターとして活躍する小脇美里さん。
「西川やわらかベッドリネンシリーズ」をプロデュースされている小脇さんは、子どもの睡眠に向き合い続けている二児のママでもあります。
小脇美里
高校時代より読者モデルとして多数の雑誌で活躍。アパレルブランド立ち上げに関わりプレス・デザイナーを兼任。その後、CanCamのファッションエディターとなり人気企画を担当。フリーとなり、エディター業のほかウェディングドレスブランドディレクター、人気アーティストのスタイリスト、女優・俳優などの写真集・広告ディレクション、自身の著書を出版するなど多岐にわたり活躍。2児の母。「ベストマザー賞」2019年、経済部門を受賞。
この記事では、フォロワーからの質問も殺到し、ご好評をいただいたトークライブの内容を、伝えきれなかった+αのポイントもあわせてレポートします。
ふたりのトークライブ中には、睡眠のエキスパートである「西川」のスリープマスター富下瞳さんがコメント参加し、プロ目線のアドバイスも!
今日の夜から眠り方を見直したくなる…そんなきっかけになれば幸いです。
“質の良い”睡眠って?
村上萌(以下 村上):
おうちでの自粛生活が始まって、生活リズムが乱れたり、ストレスを抱えている方も少なくないと思います。
小脇美里(以下 小脇):
私自身も、このステイホーム期間中に、二人の子どもと家にいる期間が増えて生活が激変しました。
子どのもケアをしながら、家事をして、仕事をして…本当に大変なことも多いですよね。
だからこそ、自分が元気でいられるように免疫力アップを心がけたいなと思っています。
免疫力をあげる3つの要素として、① 適切な睡眠 ②バランスのとれた食事 ③体をあたためる が大切だと言われています。
免疫力を高めたい状況だからこそ、睡眠の「質」の重要性を感じています。
村上:
そもそも「質の良い」睡眠ってなんでしょう?
小脇:
ポイントは、「寝つきがいい」「途中で目覚めない」「朝、スッと起きられる」こと。
布団に入って20分経っても眠れない方は、無理に寝ようとせずに一旦ベッドから離れるのがおすすめ。
間接照明をつけて、温かい飲み物をとったりと、落ち着く環境の中で自然と眠気が訪れるのを待って。
村上:
私は、寝つきはいい方だと思います。
ただ、朝方に娘の寝相で目覚めてしまうこともあって、うとうとしている状態が多いかも。
小脇:
そうですよね。
できれば途中で目覚めず、朝にスッと起きるのが理想!
質の良い睡眠には、1日の生活サイクルを整えることが大切なんです。
眠りは、朝の目覚めから始まっている
小脇:
実は、質の良い睡眠は、朝の習慣からスタートしています。
一般的に、起きてから14時〜15時間後に眠くなると言われています。
なのでまずは、朝早くに起きることを心がけてみてください。
そして、太陽の光を意識的に浴びて、体内時計をリセットすることが大切です。
起きたら窓辺に直行!
一番に太陽の光を浴びましょう。
「光が足りない」と感じるような、曇りや雨の日は、室内の蛍光灯をプラスして浴びると、さらに効果的。
村上:
私は眠る前に、朝が楽しみになるような用意をするようにしています。
机を綺麗にして、花の水を替えておき、食べたくなる朝食を用意したり。
小脇:
その習慣、素敵!
大人の場合は、平日でも休日でもできれば起床時間を一定にすることが大事。
それは子どもも同じですが、大人に合わせて眠たそうな子どもを、無理に同じ時間に起こす必要はないと思います。
自然と目が覚めるのを待っても、問題ありません。
睡眠が変わる!? 昼間の過ごし方
村上:
子どもの日中のお昼寝についても、ママさんからの「知りたい」の声が多く寄せられました。
小脇:
まず、大人と子どもはメカニズムが違うので、子どものための睡眠環境を整えてあげましょう。
乳幼児は眠りが浅いので、物音や明るさに敏感。
だから、お昼寝の時もなるべく部屋を暗くした方がいいんです。
村上:
「夜眠れなくなるから、お昼寝は明るいところがいい」という先輩ママの意見を聞いたことがあったんですが、寝る環境としては昼夜問わず暗い方がいいんですね!
小脇:
そうなんです。
もちろん外でお昼寝することもあると思うので絶対に…という訳ではないのですが、もしそのような環境を整えられる場合は、できるだけ環境を作ってあげると子どもの眠りの質を高めることにつながります。
村上:
うちでも遮光カーテンがあった方が、娘はぐっすりお昼寝しています。
小脇:
午後の仕事効率が上がるので、実は大人にとってもお昼寝はおすすめ。
ただ、大人はぐっすりと長時間のお昼寝をするのは夜眠れなくなってしまい、逆効果になるので、できれば15分くらいがベスト。
ベッドなどに完全に横になる姿勢ではなく、すぐ起きられるソファなどで仮眠をするくらいにしてくださいね。
クッションを用いて机に伏せるような姿勢も◎。
昼寝は12時〜15時までの間に済ませるように。
起床後は、カフェイン摂取することで、さらに活性化を促します。
小脇:
そして、日中の運動量も不眠の原因になるので、家にいても適度に体を動かすこと!
できれば、1時間に1回くらいの頻度で、アラームをつけて意識するといいですね。
村上:
1時間に1回!?けっこうな頻度ですね。
そういえば、うちの会社にもリモート会議中に、突然スッと立って、体を動かす社員がいます。
小脇:
そう、それとても良い習慣ですね。
体を動かすといっても、デスクワーク中に伸びをしたり屈伸をしたりする程度でもいいので、できる範囲でやってみてください。
テレワークの方は、少し窓際に行って自然光を浴びることもおすすめです。
寝つきを良くする入眠儀式って?
村上:
事前アンケートでも一番悩みが多かった、「寝つきが悪い」人はどうしたらいいでしょう?
小脇:
私自身とっても効果があったのが、寝る直前ではなく、寝る1時間前までに入浴を済ませること。
入浴によって温まった深部体温がだんだんと放出されるタイミングで寝ることが、スムーズな入眠の鍵になります。
村上:
入浴は、寝る直前だと思っていました!
大人も子どもも、でしょうか?
小脇:
そうなんです。
うちの子どもも全然寝てくれなくて…
確かに寝る直前にお風呂に入っていたときは、入眠後に汗をすごくかいていて。
寝る直前の入浴だと体温が高すぎて、寝付けなかったのだと分かりました。
この方法を実践してから、寝かしつけがスムーズになったんです。
小脇:
そして夜の過ごし方で重要なのが、照明です。
なぜなら、現代人の生活は明るすぎるんですね。
夕食時から間接照明を使って、少しずつ暗くしていくことで、「夜」であることを体に認識させて、副交感神経を働かせるようにしましょう。
村上:
雰囲気のいいビストロみたいな感じで、徐々に暗くするってことですね(笑)。
ただ、お子さんがいる家庭では、スマホやタブレットを仕方なく見せてしまうこともありますよね。
小脇:
確かにタブレットやTVは、ママにとっては助っ人的存在ではありますよね。
でもブルーライトは、子どもの目には刺激が強いし、頭が冴えてしまうのでなるべく避けるのが理想です。
子どもには“入眠儀式”で寝るまでの流れをルーティーン化してあげるのもおすすめ。
例えば、本を1冊読んで、お気に入りのぬいぐるみに「おやすみ」を言ったら、ベッドに行く…など、毎日寝る前にやることを決めておくと、子どもも安心して眠りにつけることが多いです。
私自身も、眠る1時間前にはスマホをオフしたり、TVのニュースなど、不安を煽るようなものも見ないように心がけています。
村上:
なるほど!
小脇:
夜は、交感神経がONになることを避けた方がいいということなんです。
カフェインをとらないなどは皆さんも周知されていることかなと思うのですが、寝る前に甘いものを飲んだり食べたりすることも交感神経がONになるので、なるべく避けることで寝付きの改善がされることもあります。
あとは体を温めるためにリラックス効果の高いホットハーブティーや、お白湯などを飲むのもおすすめです。
その他にも、音楽や、アロマなど…自分なりの副交感神経をONする方法を見つけられるといいですよね。
・間接照明は、オレンジ色の灯りがおすすめ。
・コンビニなどの人工的な光も交感神経を高ぶらせるため、夜に浴びるのは避けるのがベター。
・消化に時間がかかる味の濃いものや刺激物の摂取は、時間に余裕を持って、就寝2〜3時間前までに済ませること。
心地よい寝室のための小さな工夫
村上:
私は寝室にちょっと落ち着いたピンクの壁紙を貼っています。
クリスマスツリーに使ったガーランドの照明を這わせて、他の部屋とは異なる部屋づくりに。
照明は、娘もとっても喜んでいます。
小脇:
ロマンティックですごく可愛いですね!
村上:
習慣としては、“寝室だけの香り”を決めるようにしています。
「この香りを嗅ぐと眠くなる…」みたいな自己暗示のような効果もあればいいなと思って。
子どもが一緒なので、アロマオイルは焚かずに、手軽なピローミストが大活躍。
小脇:
いいですね。
香りは、ラベンダー、オレンジスイートなどが睡眠時に良いとされていますが、効果効能よりも自分が「心地良い」と感じることが一番です!
オイル本体は、子どもの手の届かない位置に置くように気をつけて!
嗅覚は自律神経と関わりの深い感覚器官。
ちなみに、覚醒したい起床時は、レモン、グレープフレーツなどの柑橘系やペパーミントがおすすめ。
村上:
ずっと同じ場所にいる今だからこそ、オンオフを切り替えてくれるスイッチ役があるといいんですね。
小脇:
そう。実は、「部屋着からパジャマに着替える」という行為も、入眠のスイッチになるんです。
村上:
私、このリモート生活が始まってから、家の中で「仕事時の服→部屋着→パジャマ」と1日のうちで3パターン着替えているんです(笑)。
気持ちの切り替えになればと思って!
小脇:
それはすごくいいですね!
私もずっとスッピンだったんですが(笑)、気持ちの切り替えのためにも昼間はメイクをちゃんとするようにしました。
昼間とのオンとオフをきちんと作って、夜寝るときには照明を落として、パジャマに着替え、リラックスして過ごす。
その流れが、入眠にすごくいいと思います。
就寝中は、靴下を履かないのが理想。
ただ、冷え性の方は、すぐ脱げるようなゆるゆるソックスならOK。
からだを締めつけてしまう衣服は安眠を妨げます。
眠りを変える! 理想的な寝具の選び方
村上:
フォロワーさんから寄せられたのが、「寝具の選び方を知りたい」という質問。
小脇さんは、「西川やわらかベッドリネンシリーズ」の商品開発も手がけられたのですよね?
小脇:
はい。
私自身、第一子出産後に子どもが昼も夜も全く寝てくれなくて、自分の睡眠も思うように取れず、本当に悩みに悩んだ時期があり、睡眠についてとことん研究して。
そのときに先ほど話したように、睡眠には様々なテクニックが必要だと知り、そしてその中で寝具の重要性も学びました。
そんな自分自身の経験から、「家族みんなで使えて、ママの助けにもなるような寝具を作りたい!」と思ったのが始まりでした。
▲「西川やわらかベッドリネンシリーズ」を愛用中の#かぞくごと アンバサダーのみなさんの投稿をご紹介していきます。
(写真:@mana_ogawaさん)
村上:
このシリーズ、私も愛用しています!
小脇:
萌ちゃんも使ってくれているのが「やわらかガーゼケット」。
睡眠中に人はすごく汗をかくと言われているんですね。
こだわったのは、通気性の良い天然素材、ふわっと軽い肌触り。
特に、寝具の「軽さ」は、眠りの質とも関係があるんです。
軽くて心地よい素材は、眠りに入りやすいきっかけにも。
重量感のある掛け布団は、寝返りを妨げる場合があるんです。
村上:
すごく分かります。
昔、夫が重たい掛け布団を買ってきたことがあって、起きた時にすごく疲れた経験が(笑)。
これは、本当に軽くてフィットするので、ずっと包まれていたくなる。
あと、ベッドメイキングがしやすくて、くしゃっと置いても絵になるのがいい!
アスリートである夫は、眠りをとても大切にしていて、さらに以前所属したチームでは必ずベッドメイキングをきちんとするというのが選手のメニューに組み込まれていたそうです。
▲汗を吸収する綿素材を使用しているやわらかガーゼケット。冬の時期には、羽毛布団や毛布の下に挟んで使っても◎
(写真:@nooochaaanさん)
小脇:
ベッドを利用されている方は、インテリアの大部分を寝具が占めることになりますよね。
なので、寝ているとき以外にも、目に入ったときにデザインとして“かわいい”と感じてもらえるようにもこだわりました。
意外と素材にこだわっていて、触り心地もよいガーゼケットって無地のものなどが多く…かわいいものが少なくて。
NETWEEKENDユーザーの方にはお馴染み、イラストレーターのshogo sekineさんにロゴを依頼したので、とてもおしゃれに仕上がりました!
ベッドはもちろんソファなどに置いても馴染むようなデザインです。
小脇:
SNSなどでも話題の、キルティングによる立体感が特徴の「イブルブランケット」は、適度な厚みがあるので、子どもが遊ぶためのプレイマットにしたり、出産祝いとして贈るのにもおすすめ!
▲やさしい絵柄はキッズスペースにもぴったり。
(写真:@nrm_927 さん)
村上:
バリエーションの多さも嬉しいところ。
「のびのびタオル枕カバー」はすっごく肌触りがよくって、まるで赤ちゃんのおくるみのよう!
私はグレーバージョンを愛用中です。
▲生地がのびるので、付け替えも楽!
(写真:@emcoco_bymayuさん)
小脇:
嬉しいです!
このシリーズは、どれも洗濯しやすい素材で、乾きやすいのもポイント。
これからの季節、大人も子どもも寝ているときにはたくさん汗をかきます。
洗濯機でジャブジャブ洗えて、すぐに乾くというのはママにとってはとても助かりますよね!
緊張感のある毎日だからこそ、心地の良い寝具にくるまってリラックスしてもらえたら…。
うちの息子もあんなに布団で寝るのを嫌がっていたのに、このガーゼケットにしてから自ら「ふわふわで寝る〜」と言いながらくるまってくれるようになりました。
睡眠は人の人生の3分の1を占めると言われています。
毎日使うものだからこそ、自分にとって心地の良いものを選ぶだけで日々のパフォーマンスも変わってきます。
家族の健康のためにも、寝具をこの機会に見直してみてもらえたらとても嬉しいです。
▲イブルブランケットの洗濯の頻度は1週間に1回程度。汗のかきやすい枕カバー類は、2、3日に1回が目安です。
(写真:yuringo717さん)
村上:
今日からできること、初めて知ったこともたくさんあるので早速取り入れたいですね。
小脇:
大変な時期だからこそ、まず自分自身が健康でいることが第一。
ついつい自分を後回しにしがちなママ達も、質の良い睡眠をとって、元気に朝を迎えて欲しいと思います。
最後に…
「睡眠」を味方につけることは、心と身体を元気にする究極の方法。
今夜から灯りを意識して過ごしてみたり…
次の週末には寝具を心地よいものに一新してみたり…
まずはできることから、取り入れてみてはいかがでしょうか。
小脇美里さんプロデュース「やわらかベッドリネンシリーズ」は西川公式オンラインショップをご覧ください。
西川やわらかベッドリネンシリーズ公式Instagramでは、スリープマスターが教えるコツや使用シーンを投稿中!
村上×
プロジェクトごとにオリジナルの共通言語(ハッシュタグ)を設定し、企業/ブランドとNEXTWEEKEND、そして読者である女性たちで、理想の生活を叶える“コミュニティ”を一緒に作り上げていきたいという思いが込められています。
この記事は、NEXTWEEKENDと西川とのコラボレーションで制作しています。