NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。
歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasakiMayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。
昨年度は、季節の移り変わりの目安とされる「二十四節気」を軸に、1年間節気ごとにその時期を楽しむアイデアをご紹介してきました。
今年度はさらに、雑節や節句にも触れながら、暮らしに馴染みのある“日本ならではの行事”にフォーカスを当て、日常で叶えられる季節の楽しみ方をお届けします。
季節の移ろいを知る、 二十四節気
5月の二十四節気を紹介した記事はこちら
立夏(りっか):5月5日〜
この日から夏に入る。春に咲いた花が散り、青々とした新緑に彩られ爽やかな晴天が続く。
田んぼに水を張り、田植えの準備を始める頃。小満(しょうまん):5月21日〜
陽気が良くなり草木もいきいきと満ちる。
太陽の光を浴び、動物・虫・植物も活気溢れ、生命力の強さを感じる頃。
5月を彩る、季節行事
八十八夜(5月2日)
「夏も近づく八十八夜~♩」の歌でもお馴染みの、八十八夜。
八十八夜は雑節のひとつで、立春から数えて八十八日目にあたる日のことです。
暦の上では、この日から夏になり、農作業を始める目安になりました。
茶摘みのシーズンの到来…!
収穫の早い地域の新茶は、もう店頭に並んでいるところも。
一番茶のフレッシュな味わいを楽しめる、嬉しい時期です。
端午の節句(5月5日)
季節の節目ともされる「節句」。
日本には五節句(ごせっく)と呼ばれる5つの節句があり、端午の節句はそのうちの一つ。
男の子の健やかな成長を祈願し、五月人形を飾ったり、勝負事に強くなるように菖蒲湯に入ったり。
縁起を担ぐ風習がありますが、国民の祝日「こどもの日」の方が馴染み深いかもしれません。
男の子に限らず、家族でお子さんの成長を願い、ハレの日の食卓を囲んでみるのはいかがでしょうか。
母の日(5月8日)
5月の第2日曜日は、母の日。
普段はなかなか伝えられていなかった「ありがとう」を伝えてみたり、いつも母として頑張っている自分のために時間を作ったり。
母の日をきっかけに、それぞれ良い時間を過ごせますように。
季節の小ネタ帖
「新茶を嗜んでみる」
新茶の時期というのはなんとなく知ってるいるけれど、いつものお茶と何が違うの…?という疑問がある方も多いかもしれません。
新茶とは「一番茶」のこと。
その年の最初に育った、“新芽”を摘み採って作ったお茶です。
秋の新米や、新酒とされるボジョレーヌーボーをイメージすると分かりやすいはず。
養分を蓄えた新芽は旨味・甘味が豊富で、少し違った味わいの緑茶を楽しむことができます。
この時期のお茶の美味しさはもちろん、末広がりの八が重なるため、縁起物とも言われていますよ。
暑いときにぴったりな水出し緑茶
“数時間かけてじっくり抽出”といったイメージがある水出しですが、もっと手軽な方法も…!
冷たいお茶をすぐに楽しみたいときにおすすめの淹れ方をご紹介します。
用意するもの
・茶葉 10g
・水 300ml
・急須
・茶漉し
・氷を入れたグラス
手順はとっても簡単!
茶葉を急須に入れて水を入れ、5分ほど待ったら氷の入ったグラスに注ぐだけ。
すっきりとした爽やかな冷茶は、これからの暑い日にぴったりです!
出がらし茶葉でさらに香りを堪能
お茶を淹れた後に出る「出がらし」。
フライパンで煎ったり、電子レンジで乾燥させれば、調理道具の消臭にもなります。(焦がさないように注意!)
キッチン漂う香ばしいお茶の香りは、町のお茶屋さんの前を通ったような、なんとも懐かしい気分にさせてくれますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
みなさんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。
Editor:Ikumi Takaoka
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