NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。

歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。

3月に入り、これまでの寒さが和らぎ始め、ようやく春の入り口が見えてきましたね。

今月は、季節の恵みを堪能しながら、春を健やかに過ごすアイデアを紹介します。

3月の二十四節気

「二十四節気」とは、太陽の動きをもとに1年を24等分(約15日ずつ)し、それぞれに名前を付け季節を表したもの。

古くから四季の楽しみや行事、種まきや収穫などの農作業の目安としても活用してきた「季節の移り変わりを知るためのサイン」。

ひと月に二度ある二十四節気のタイミングを意識してみると、新しい季節の楽しみ方が見つかりますよ。

啓蟄（けいちつ）：3月5日頃～
土の中で冬ごもりしていた生き物たちが目覚め、地上に出てくる頃。

春分（しゅんぶん）：3月21日頃～
昼夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に徐々に日が長くなる。
春分の日は「彼岸中日」となり国民の祝日。

啓蟄（けいちつ）には、
春の恵みを美味しくいただく

大地が温まり、冬眠していた生き物たちが顔を出すという意味を持つ「啓蟄」。

春の訪れが待ち遠しいのは地中にいる生き物だけではなく、私たちも。

この時期は、苦味が魅力の菜の花や柔らかさが特徴の春キャベツなど、春野菜が続々とお店にも並び始める頃です。

春をいち早く、食卓から楽しんでみませんか？

3種のオリジナルソースで味わう、春の焼き野菜

生で食べるのも美味しい春野菜ですが、加熱するとぐっと甘味と旨味がアップします。

火の通りが早いからこそ、丸ごと調理も簡単！

野菜の美味しさを引き立てる、3種のソースをご紹介します。

3種のソース

1.クリームチーズ＋スイートチリソース
2.バルサミコソース
3.ブルーベリージャム＋マヨネーズ

1.クリームチーズ＋スイートチリソース
混ぜ合わせるのではなく、クリームチーズの上にスイートチリをたらりと垂らすのがおすすめです。
それぞれの割合はお好みで！

▼「クリームチーズチリソース×カリっと焼いた新じゃが」

魚焼きグリルでカリっと焼いたアツアツの新じゃがとソースの相性が抜群！

グリルで焼く前にオリーブオイルを回しかけるのがポイントです。

2.バルサミコソース
バルサミコ酢50ccと大さじ1の砂糖を鍋に入れ、焦がさないように煮詰めます。
とろみが出てきたら完成！

▼「バルサミコソース×新たまねぎのまるごとホイル焼き」

じっくり蒸し焼きにした玉ねぎには、濃厚なバルサミコソースがよく合います！

玉ねぎはくし形に切り込みを入れ、隙間に少量のバターを挟むとジューシーさとコクがアップ。

ホイルでまるごと包んでトースターで加熱すれば完成！
（今回は230℃のトースターで20分加熱しました。）

3.ブルーベリージャム＋マヨネーズ
ジャムとマヨネーズを、1:1の割合で混ぜ合わせます。
隠し味に、ほんの少し味噌を加えると塩味とコクが出て美味しいです。
ブルーベリーの果肉感が残っているジャムがおすすめ…！

▼「ブルーベリーマヨ×スナップエンドウのガーリックソテー」

スナップエンドウはポリポリっとした食感が魅力なので、フライパンでにんにくと一緒にサッとソテー。

ブルーベリーマヨにディップして召し上がれ！
（6歳と2歳の娘たちに、一番好評の組み合わせでした…！）

いろんなお野菜で、お好きな組み合わせを試してみてくださいね。

春分（しゅんぶん）には、
先祖を敬う気持ちを忘れず、身近なもので気分転換を

暦の上では「立春」が春の始まりですが、「暑さ寒さも彼岸まで」というように、冬の寒さは「春分」頃までには落ち着き、体感的にも暖かさを感じ始めます。

「春分の日」は彼岸の中日で、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされる国民の祝日です。

昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に夏至まで昼の時間が長くなります。

家族でぼた餅を食べたり、季節のお花を飾ってみたり、春の風を感じに散歩を楽しむのも素敵な過ごし方ですね。

この時期は気候の変化に加えて、新生活準備などの忙しさが重なるためストレスには要注意…！

朝晩の冷え込みを感じる時には、じんわりと温まる「小豆カイロ」に癒され、リフレッシュしたいときには「ハッカ油」などの精油を活用するのもおすすめです！

心も身体も健やかに、春を楽しんでいきましょう。

早いところではそろそろ桜の開花の便りが届くかもしれません。

みなさんにとって、素敵な1ヶ月となりますように。