NEXT WEEKEND DATE

NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。

歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。

気温も徐々に落ち着き、秋らしい日も増えてきましたね。

今月はこの時期に注意したい不調について触れながら、秋の夜長の楽しみ方も紹介していきます。

 

10月の二十四節気

「二十四節気」とは、太陽の動きをもとに1年を24等分(約15日ずつ)し、それぞれに名前を付け季節を表したもの。

古くから四季の楽しみや行事、種まきや収穫などの農作業の目安としても活用してきた「季節の移り変わりを知るためのサイン」。

ひと月に二度ある二十四節気のタイミングを意識してみると、新しい季節の楽しみ方が見つかりますよ。

寒露(かんろ):10月8日頃~
寒気によって朝露が凍り始める(霜に変わる)という意味。
長雨も落ち着き秋がぐっと深まる、山の木々は紅葉の準備に入る時期。
農家ではそろそろ稲刈りが終わる頃。

霜降(そうこう):10月23日頃~
早朝に霜が降り始める頃。
晩秋を迎え、北国では初霜が観測される時期。
秋の最後の節気。

 

寒露(かんろ)には、
冷えに用心し身体の中から温める工夫を

気温・湿度ともに落ち着き、清々しい風を感じられる寒露(かんろ)。

気を付けたいのは、夏に溜まった疲れや朝夕の寒暖差などによる体調の乱れ。

最近も急に寒くなったかと思えば、夏の暑さがぶり返す日があったりと、すでに身体の不調や変化を感じている方もいるかもしれません…!

気を付けたい身体の不調「秋バテ」

「秋バテ」という言葉を耳にしたことはありますか?

夏の暑さによって体調を崩してしまう「夏バテ」とは違い、「秋バテ」は冷えや夏の間に溜まった疲れやだるさが疲労となり、長引いてしまうことも。

自分を労わる時間を作ったり、身近な食を少し意識するだけでも、心身の不調を和らげることに繋がりますよ。

「温め食材」をうまく取り入れよう

「秋バテ」は身体を冷やさないことも大切。

温かい飲み物や汁物は、手軽に身体を温めることができるのでおすすめです。

秋冬に旬を迎える根菜類は内側から身体を温めてくれる食材として知られていますが、代表格はやっぱり 「生姜」。

根菜や生姜など「温め食材」をうまく取り入れてみてくださいね。


おばあちゃんの知恵「梅湯」

梅に含まれるクエン酸は、疲労回復効果としても知られていますね。

焦げ目が付くくらい焼いた「焼き梅干し」を白湯に入れて作る「梅湯」は、昔からおばあちゃんの知恵として風邪予防に飲まれていたそう。
(焼くのは網でもフライパンでもOK)

お湯だけでなく、煎茶や番茶に入れるのもおすすめです!

少し梅を崩しながら混ぜ合わせ、梅の酸味を味わいながら一息つくだけでもリラックスできますよ。

 

霜降(そうこう)には、
秋の味をつまみに晩酌で夜長を楽しむ

霜の便りが届くほど朝晩に冷え込む日が増える霜降ですが、秋深まるにつれて夜の時間が長くなる“秋の夜長”を堪能できるのもこの時期ならでは。

月を愛でながら月見酒を味わう、ちょっと大人な楽しみ方をしてみるなど、いつもと少し違った過ごし方を取り入れてみるのもおすすめです。
(ちなみに、十五夜の約 1 か月後にあたる月見「十三夜」は、今年は 10 月 18 日になります。)

今夜は、お酒のお供に秋の魚の手毬寿司なんていかがでしょうか。

秋の夜長の絶品おつまみ


旬のカツオで作る手毬寿司

手軽にお刺身パックで作れる「戻り鰹の手毬寿司」をご紹介します!

カツオの豆知識
鰹(かつお)は、春から初夏にかけて北上する「初鰹(はつがつお)」と、9 月頃から南下し始める「戻り鰹(もどりかつお)」と、年に旬が 2回ある珍しい魚です。
この時期に食べられる「戻り鰹」は脂のりが良く、もちっとした食感で初鰹とは違った味わいを楽しめる秋の味としても知られています。

 

・カツオの刺身(サクでもパックでもOK)
・ご飯
・寿司酢(ごはんの量に合わせて適量)
・お好みでごまや大葉などの薬味
・サランラップ

1. ご飯にすし酢を混ぜて冷ます。
(今回は雑穀米と白米の二種を使用)

2. お好みでごまや薬味をご飯に混ぜ合わせる。

3. れんげ2杯分のご飯をラップに乗せ、軽く握って丸めておく。

4.ラップにカツオの刺身を乗せ、その上に【3】を置き、ラップをキュキュッとねじりながら丸く握れば、完成。


あらかじめ“漬け”にしておいたカツオを使うのもおすすめ!

刺身パックの切り身が分厚い場合は、お好みで薄く切ってくださいね。

カツオ以外のお刺身を使ったり、ご飯に混ぜる薬味を変えるなどアレンジを楽しめるので、お祝いメニューにもぴったりです。

 

いろいろ使えるお猪口の小ワザ

お猪口(おちょこ)は日本酒を飲むため小さな酒器。

陶器にガラスに、素材も大きさもさまざま。

おうち飲みを楽しむべく、以前から少しずつお猪口を買い集めては、たまに飲む日本酒を居酒屋気分で楽しんでいます。
(トルコチャイグラスも、日本酒を飲むにはぴったりで愛用中)

お猪口はお酒が飲めない人でも、器として楽しめるのも魅力。

ちょこっと盛りができるので、お正月のちょっとした盛り付けや晩酌のおつまみ小皿にしたりと、幅広く使えますよ♩
(我が家では、離乳食期に赤ちゃん食器としてもたまに使っていました。)

 

今月の節気で暦の上での秋が終わり、来月からは冬の節気に突入。

来たる冬に備えて体調に少し気を配りながら、いろんな秋を楽しんでみてくださいね。

みなさんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。

 

野心を叶えたら、ハッシュタグでシェア!


NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
▶︎今月のハッシュタグ「#ご近所日和」も募集中!

Share On