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NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。

歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。

あけましておめでとうございます。

新しい1年の始まり、いかがお過ごしでしょうか。

そろそろ日常生活に戻り始めている方もいるかもしれませんね。

今月は、この時期の行事や風物詩についても触れながら、寒い冬を楽しむアイデアをご紹介します。

 

1月の二十四節気

「二十四節気」とは、太陽の動きをもとに1年を24等分(約15日ずつ)し、それぞれに名前を付け季節を表したもの。

古くから四季の楽しみや行事、種まきや収穫などの農作業の目安としても活用してきた「季節の移り変わりを知るためのサイン」。

ひと月に二度ある二十四節気のタイミングを意識してみると、新しい季節の楽しみ方が見つかりますよ。

小寒(しょうかん):1月5日頃~
寒さがだんだんと厳しくなる頃。
小寒に入ることを「寒の入り(かんのいり)」と呼ぶ。

大寒(だいかん):1月20日頃~
一年の中での最も寒い時期。
二十四節気最後の節気。
大寒が終わることを「寒の明け(かんのあけ)」と呼ぶ。

※小寒と大寒を合わせて「寒の内(かんのうち)」と呼び、「寒中見舞い」もこの時期になります。

 

小寒(しょうかん)は、
年始に馴染みのある素材を使って温活を

寒の入りとなる小寒は、お正月休みが明ける頃。

まだまだのんびりモードの方も多いかもしれませんね。

忘れがちなのがお正月の片付け。

“正月飾りも「松の内」まで”と言われるように、松の内を過ぎたら門松やお飾りは片付け、神様をお見送りします。

そして神様のお供え物でもある鏡餅は、「鏡開き」には下げましょう。

地域によって日付が異なりところもありますが、一般的には1月11日が「鏡開き」です。

鏡餅をお汁粉やぜんざいでいただく方も多いと思いますが、小豆はその赤い色から“邪気を払う”、“厄除け”の力があるとされており、小正月には1年の邪気を払うために、小豆の入った小豆粥を食べる風習もあります。

実は小豆は食べるだけではない、寒い冬に嬉しい使い方があるんです…!

今回は、小豆を使った「自然素材のカイロ」の作り方をご紹介します!

 

針も糸も使わない「小豆カイロ」

水分を多く含む小豆カイロは、天然の蒸気でじんわりと優しく温めてくれます。

小豆を包むカイロカバーは、布製のラッピングバッグや巾着袋を使うと、お子さんも簡単に作れますよ!

 

材料

・小豆
・布製の袋や巾着袋(生地・巾着の紐が綿100%または麻のもの)
・だしパック(サイズは小さくなりますがお茶パックでも◎)
※使用する袋の大きさに合わせて小豆の量は調節してください。

作り方

1. 使用する袋の大きさに合わせ、小豆を適量パックに詰める。

※袋に直接小豆を入れることもできますが、こぼれ落ちも防げて中身も取り換えやすい、パックの利用がおすすめです!

2. 【1】の小豆を入れたパックを、布の袋に入れるだけ!


袋に刺繍を施したり、布用のインクでスタンプを押したり。

好みのデコレーションするのもおすすめです。

使い方

・500~600wの電子レンジで~40秒を目安に温めて使用します。
(取り出した時に心地良い熱さがちょうど良いです。)

・電子レンジによって温まり方が異なりますので、はじめは5~10秒ごとに温めるなど、様子を見て調節してください。

・一度温めたら連続して使用しないようにしましょう。
豆が乾燥して発火の原因にもなるため、3~4時間以上置いてからお使いください。
200回程度使えるとも言われていますが、カイロが温まりにくくなったり、豆が焦げてしまったときは新しいものに変えましょう。

 

大寒(だいかん)は、
食材の持つパワーで内側から整える

寒さが最も厳しいといわれている大寒の時期。

冷え対策に体温を上げてくれる食材を取り入れたり、身体が温まるものを食べたり。

寒いからこそ美味しくなる食材もたくさん。

「寒魚」と呼ばれる冬が旬の魚は脂のりがよく、冷たい空気に野菜をさらすことで栄養価や糖度が増す「寒締め野菜」は今しかない味わいです。

寒気を利用して作る「寒風干し」(干し野菜など)は、冬を代表する仕込み仕事の一つともされています。

切干大根や凍り豆腐などの乾物は、水分を抜いて長期保存ができるようにした食材。

乾燥させることで保存がきくだけでなく、栄養価も旨味もアップ!

そのため日本古来の和のスーパーフードなんて呼ばれることも。

寒さに負けない身体づくりのためにも、食事から調子を整えていきましょう。

大寒が終わる頃には寒が明け、いよいよ春の始まりの「立春」です…!

今月もみなさんにとって、素敵な1ヶ月となりますように。

 

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読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
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