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こんにちは。GARTEN COFFEEあさみです。

すっかり秋の風が吹いていますね。

最近子どもたちと「おさんぽビンゴ」にハマっています。
9マス仕切った紙に、「くり」「コスモス」「どんぐり」など書き足し、散歩道で見つけたものに丸をつけていき、ビンゴを狙います。

いつもの道が驚きと発見に満ちるちょっとした工夫、これがなかなか面白い。
たった15分でも、小さい秋をたくさん見つけることができますよ。

前回の尚子さんの日記「子育てを終えて早く自由になりたい!そう思っていた時に出会えた、ずっと受け継ぎたい言葉」が公開されてから一ヶ月。

その間に尚子さんの三人目のお子さんが誕生し、同じく子育て交換日記メンバーのあやのちゃんが二度目の産休入りをしました。

早朝に尚子さんから「無事産まれました」と連絡をいただいた時は、嬉しくて嬉しくて、夫を叩き起こして喜びました。
(とっても可愛い男の子です。おめでとう尚子さん!)

あやのちゃんが産休に入る日は、「いってらっしゃい、待ってるよ」とオフィスのみんなで送り出すことができました。

こうして「子育て交換日記」を一緒に紡いできたから、表だけではなくちょっとだけ裏も見せてもらいながら、いくつもの人生を同時進行で味わえているような贅沢な気持ち。嬉しいなぁ。

さて、今回のテーマは「子育てをしていて嬉しかった言葉、励まされた言葉は?

すでに萌さんと尚子さんの日記から、“言葉”が持つ力や熱についてたくさん考えました。

変な言い方だけど「使い捨て」じゃなく、何度でも思い出したり、勇気をくれるもの。

私も子育てしながら、いつも頭にある3つの言葉について書きたいと思います。

私的には、噛めば噛むほど甘みが出る「白ごはん」のような言葉たちです。

子育てをしていて嬉しかった言葉、励まされた言葉
1. 息子があっさり更新する「今日は人生最高の日だ」
2. 母が呟いた「“いってきます”でしょ」
3. 独身時代から忘れられない「子育てってクリエイティブ!」

 

息子があっさり更新する「今日は人生最高の日だ」

3才の次男がサマーキャンプに出かけ、6才の長男といつもよりたっぷり過ごした夏のある日。

2人でカウンターに座りながら焼き鳥を食べていると、「はぁ本当に今日って人生最高の日だ」と息子。

大げさなぁと笑ってしまったけど、隣に座る息子は心から満たされた表情をしていました。

心が満ちて思わずこぼれ落ちた言葉は、純度100%ですごくみずみずしかった。

大人になるとなかなか更新されない「人生最高」ですが、息子はその後もあっさり「人生最高の日記録」を塗りかえています。

夕飯の献立、返せてないメールのこと、積み上がった洗濯物、仕事の心配事、明日のお弁当のおかずまで。
今この瞬間にも私の思考回路は、“過ぎてしまった過去”と“まだ見ぬ未来の段取り”で忙しいわけです。
もったいないなぁ。

ヨガでもよく使われる「マインドフルネス」と言う言葉があります。
心を“今”に向けた状態のことを意味しますが、子どもって本当にそれが上手だなと思います。

息子のこの言葉が更新されるたびに、思考回路も手も止めて立ち止まるようになりました。

“昨日”でも“明日”でもない“今”を全力で楽しみ、自分の心が喜ぶことで満たしてあげる。
だって今この瞬間が「人生最高」かもしれないですしね。

 

帰り際に母が呟いた「いってきますでしょ」


実家の岐阜から東京に戻る時でした。

何の気なしに「じゃ、帰るね」と言った私に母が呟いた「“帰る”じゃなくて“いってきます”でしょ」という一言。

すこし寂しそうな声のトーンでしたが、母としての強さとあたたかさを感じたこと、その時の情景まで鮮明に覚えています。

それから必ず「いってきます」と言うようになりました。

独身時代なら聞き流していた言葉かもしれません。

私も親になり「あぁそうか、いつか子どもたちも私の元から旅立っていくんだな」という事実と、「いつだって“ただいま”と帰ってきてくれたらなんて嬉しいだろう」という期待、そして「どんな時だって帰る場所はここにあると感じてほしい」という願い。
親と子どもどちらの目線にも立てる今、その言葉の深さを感じました。

まだまだ甘えん坊盛りの子どもたちの育児は、「ちょっとくらい一人にしてくれよー」なんて思うこともありますが、いつかこの時間がボーナスタイムだったって気がつくんだろうな。
まさに尚子さんが前回の日記で書いてくれたこと。

肌が離れ、手が離れ、目が離れ、連絡がくること自体一年に数回になってしまうかもしれないけど、いつだって「ただいま」が聞きたいな。

 

独身時代から忘れられない「子育てってクリエイティブ!」

かれこれ10年前でしょうか。

表参道で働いていた頃、常連さんが妊娠出産され、変化の大きい1、2年を「カフェ店員」という立場から見守っていました。

まだ子育てなんて未知の世界だった独身時代に、彼女の変化や発言は新鮮な驚きや発見をくれました。

彼女が日々の子育てに奮闘し、寝不足でクタクタになりながら来てくれた日。
なんとなく「子育てどうですか?」と聞いてみると、目を輝かせて「子育てってクリエイティブだよ!」と言ってくれたこと、10年たったいまでもよく覚えています。

「大変だけど可愛い、可愛いけど大変」ぼんやり感じていた子育てのイメージ。

自分の世界は小さかったんだと感じるほど、彼女は子どもの想像力に圧倒される毎日に感動した話をたくさんしてくれました。

寝不足ですっぴんだったと思うんですが、彼女は神々しいほど美しい表情でした。

私もお母さんになり、毎日の子育てに奮闘していますが、「子どもと共に今日を作っている喜び」を忘れないようにしたいなと思っています。

何気ない一言だったかもしれないけど、言葉ってもらった人のものになるんだな。
いつかばったり彼女と再会できたら、あの時のお礼を言いたいです。

そういえば、最近こんなことがありました。

小学校一年生の息子が「はんたいのことばをかきましょう」という問いにこう答えていました。
「おもい」⇆「いもお」

確かに反対の言葉だな。笑
子どもって、子育てって、クリエイティブ!

 

さて、次は現在産休中のあやのちゃんにバトンを渡します。

微調整することも、自分のご機嫌をとることも上手。
責任感が強く頑張り屋のあやのちゃん。

妊娠中も、家族の協力を得ながらしっかりチームを組んで走り抜けました。かっこいい!

出産までの束の間の時間。
少しだけ足を止めて、ゆっくりと過ごせているといいな。

変化を迎える今だからこそ感じることや、思い出す言葉ってどんなこと?

感受性豊かなあやのちゃんの心の引き出しを覗けること、楽しみにしています。

Illustration:Chiharu Nikaido

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