日本だけでなく、世界各地で古くから伝わってきた植物療法。
連載「植物で叶える。現代版おばあちゃんの知恵袋」では、植物療法士であるWeekender編集部代表コラムニスト齊藤 渚さんが、今の暮らしに取り入れやすいフィトテラピーTIPSをお届けしていきます。
梅雨が近づくこの季節は、気温差や湿度で身体がお疲れ気味だったり、むくんだり…。
どこか重ったるく、「なんとなく気分が乗らない」なんてことも。
冷たい食べものが美味しく感じる季節でもありますが、身体を冷やし過ぎず自律神経を整えること、そして体内の余分な水分を発散することが大切です。
運動や入浴でいい汗をかけるようになると、身体が暑さに慣れていき(暑熱順化)、熱中症に負けない身体づくりにもなります。
そこで今回ご紹介するのは、アロマとハーブを使った、かんたん入浴剤作り。
心地よく入浴を楽しみながら、身体の水と気の巡りを良くしていきましょう。
かんたん柚子湯風バスソルト
冬至に入る柚子湯でおなじみの柚子は、精油においても加温効果があると言われています。
発汗を促す天然塩やエプソムソルトに加えれば、温め効果倍増のアロマバスソルトに。
フレッシュな柑橘の香りが、だるさを取り、気分も晴れやかにしてくれます。
材料(1回量)
・天然塩 or 無香料のエプソムソルト:50g
・柚子の精油:5滴※塩やバスソルトは、メーカーの推奨する使用量に準じてください。
※バスソルトの量が増えても1回の湯船に入れる精油は5滴程度までにしてください。
作り方
1.香りが染みつかないよう、ガラスやステンレスの器を用意し、天然塩もしくはエプソムソルトを入れる。
2.柚子の精油を垂らしたら、全体をよくかき混ぜて湯船へ。
柚子と合わせて、同じく温め効果のあるスイートオレンジや鎮静作用のあるラベンダー、フランキンセンス、サンダルウッドなどを組み合わせても◎。
香りも深みが増しますよ。
なお、柑橘系は香りが飛びやすいので、入浴の直前に混ぜ合わせるか、密閉容器に入れることをおすすめします。
※投入後の追い焚きは避けて下さい。
美と巡りのハーブ酒風呂
昔から美肌の湯として知られる日本酒風呂。
日本酒には、保湿効果のある「セリン」や血行促進効果のある「アデノシン」といったアミノ酸が豊富に含まれています。
この日本酒にハーブを漬け込んで、特別なハーブ酒風呂を楽しんでみましょう。
※お子さま・妊娠されている方はおやめください。
材料(1回量)
・純米酒:200ml
・ハーブ(乾燥したもの):大さじ3※ハーブは後述の【おすすめのハーブ】を参考にお選びください。
作り方
1.消毒した瓶に、まず先にハーブを入れてから純米酒を注ぐ。
※ハーブが軽いので、最初はプカプカ浮いてしまいますが、徐々に馴染んでいきます。
2.毎日軽く振ってゆすり混ぜていき、2週間ほど経つと、しっかりハーブが沈殿し、薬効成分が溶け出した状態に(写真右)。
3.ハーブを漉して、保存容器に入れて冷蔵庫で保管する。
※1回の使用量は50ml~200ml程度です。
※投入後の追い焚きは避けて下さい。
【おすすめのハーブ】
・血行促進に…
ローズマリー/陳皮(オレンジピール)・肌荒れに…
カモミール/ヨモギ/ビワの葉/桃の葉・香り豊かに…
ローズ/ラベンダー
楽しいゴールデンウィークも終わり、夏のバカンスまではまだ少し遠い…。
特別なことが無い時期だからこそ、毎日のお風呂をちょっと特別にしてみませんか。
身体を温め巡りを良くして、夏の受け入れ態勢を整えていきましょう。
Instagramライブで「現代版おばあちゃんの知恵袋」補講中
コラムでは伝えきれなかった豆知識や補足を、Instagramライブで配信しました。
・おすすめエプソムソルト
・刺激になる精油のお話
・日本酒の選び方
etc…
アーカイブからいつでもご覧いただけるので、ぜひラジオ感覚で家事や通勤のお供に聴いていただけたら嬉しいです。
Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ
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