NEXT WEEKEND DATE

(2023年11月追記)
本記事に登場するサービス名は一部、2024年度サービス提供分より名称変更をいたしました。
変更前「THE FAMILY NOTE」→ 変更後「KAZOKUGOTO NOTE(かぞくごとノート)」
変更前「FAMILY NOTE CLUB(FNC)」→ 変更後「KAZOKUGOTO NOTE CLUB(KNC)」
この3年間でユーザーの皆様と育ててきた「ファミノ」という愛称は、これからも大切にしていきたいと思っています。
詳細はこちらから

2021年春に誕生した「THE FAMILY NOTE」(通称「ファミノ」)。

1冊のノートを家族とともに書くことによって、お互いに向き合い、物理的な距離だけでなく、精神的な距離も近い存在になることを目指すNEXTWEEKEND自社プロジェクトです。

わたしたちの提案に共鳴してくださった方のもとに届けられたファミノは、家族のコミュニケーションツールとして活用いただき、この世に1冊しかない“◯◯家の本”が次々と生まれています。

ありがたいことに「今年こそわたしもやってみたい」、「ファミノがなくなると困る(!)」などのお声をいただき、翌年には2022年度版をリリース。

そして2022年12月14日(水)から、2023年度版のご予約を開始しました。

 

この連載【あの人のファミノ事情】では、それぞれのおうちでファミノがどんなふうに使われているかとともに、使っていくうちに家族内でどんな変化が訪れたかをお届けします!

連載第3回は、2022年度版からファミノを使ってくださっているFAMILY NOTE CLUB(ノートを持つ方限定のコミュニティ)会員である、まりさんにお話を伺います。

 

File 03 FAMILY NOTE CLUB会員 まりさん(36歳)

家族構成
夫と3歳の息子、0歳の息子の4人暮らし

ファミノで叶えたいこと
当たり前に過ぎ去っていく日常を、少しだけ特別に、そして大切な毎日にしたい

使用プラン
ベーシックプラン+ふうふで使うノートプラン+親と使う別冊プラン

 

3ヶ月書けなかったファミノ。
習慣にできたのは、出産がきっかけだった

夫のけんさんと、3歳と0歳のかわいい2人の息子さんと4人で暮らす、まりさん

ファミノを知るきっかけになったのは、NEXTWEEKEND代表の村上が数年前から開発に携わっている、週末野心手帳を使いはじめたことだったのだそう。

まりさん
「長男を出産してから、どうしても自分を見失いがちでした。自分のことよりも子どものこと、家族のことばかり考えてしまっていたんです。
そんなとき友人に『もっと自分のことも大切に考えようよ』と言われ、ハッとしました。それから週末野心手帳に、少しずつ日々思うことを書くようになって。
日々を丁寧に過ごすことが、一番幸せなことなのかもしれない、と少しずつ気付き始めたころに、Instagramでファミノの予約販売のことを知り、購入しました。」

 

まりさんがファミノを手にして初めてペンを入れたのは、「ノートのテーマを決める」のページ。

書かれていたのは「日常を楽しむ 丁寧に暮らすNote」でした。

▲まりさんがファミノを通じて叶えたい想いが伝わってきます。

 

でも実はテーマを書いて以降、ファミノに何を書いたらいいか分からず、数ヶ月ペンを入れることができなくなってしまったといいます。

まりさん
「私の性格なんですが、こうした記入するものを手にすると、どうしても初めのページから書かないと気が済まないんです(笑)。だからファミノが届いたときすぐに、ノートのテーマを書きました。ただテーマを決めた後にある『家族にインタビューする』のページを見た瞬間、手が止まってしまって。
それ以降のページをちゃんと見ないまま、実は数ヶ月が経ってしまいました。
この頃はFAMILY NOTE CLUB(ノートを購入した方だけが参加できる、クローズドのコミュニティ)で配信されていた『かぞくごと会議』も、ノートが書けていないことが後ろめたくて見られませんでした…。」

 

そんなまりさんがファミノを本格的に使うようになったのは、2022年の9月。

次男くんの出産がきっかけでした。

なんと出産の入院グッズの中に、そっとファミノを忍ばせてくださっていたというから驚きです。

まりさん
「次男は予定帝王切開で、出産の日があらかじめ決められていたので、少し余裕がありました。出産の前日は時間をもて余しそうだったし、出産という人生のなかでも大きなイベントごとの気持ちを書き残したいと、病院へ持って行ったんです。」

▲新しい家族に会えるワクワクした気持ちと、3人で過ごす最後の夜のちょっぴり切ない気持ち。この瞬間だからこそ書ける、率直な気持ちを残しています。

 

まりさん
「実はこのとき、長男のときはどうだったかな?と思って、ふと当時使っていた育児記録アプリを見てみたら、出産直後の気持ちを書いたメモが残っていたんです。そんなことも忘れていて、あやうくアプリを消してしまうところでした(笑)。
たった数年前の記録なのに、当時の感情、状況をありありと思い出しました。ということは数十年経てば、きっとより感慨深いものになるだろうなって思ったんです。
だったら些細なことでもいい。日常のことを残していくことが、きっと遠い未来の私たち家族に良い影響を与えてくれると思い、ファミノを書き始めることができるようになりました。」

▲「コロナ禍だったので面会ができず、入院中は長男と手紙のやりとりをしていました。」台紙が大きいから、文字だけでなく“貼って残す”ことができるのも、ファミノの良さかもしれません。

 


▲「3歳にもなるとつい『なんで○○ができないの!』なんて怒ってしまうこともあるけれど、出産直後の想いを見返すと『生まれてきてくれただけで幸せなのに』と、自分の考えを見直すきっかけにもなります。」

 

ファミノにルールはない。
我が家のファミノ アレンジ術

ファミノの考えや内容に共感はしていても、いざ手元に届くと何から書けば良いのだろうと、悩んでしまう方も少なくないかもしれません。

書けない時期を経て、今はすっかりファミノが習慣になっているまりさんは、積極的に家族の記録を残すようになりました。

まりさん
「ファミノのいいところは、どこから書き始めてもいいところ。それから何かを貼って、ちょっとメモするだけでかわいくなるところ。
だから私のようにページをデコレーションしなくても、続けられる良さがあります。」


▲写真をこまめに貼っているのが印象的な、まりさん一家のファミノ。その秘密は、送った写真をすぐに印刷してくれるという、まりさんのお父様の存在があるようです。

 

さまざまなテーマでページが用意されているものの、使い方は各家族で違うのが、ファミノの良さの一つ。

まりさん一家のファミノのアレンジ術を聞いてみると、面白い答えが返ってきました。

まりさん
「ファミノが書けるようになって、改めてパラパラとめくっていたら、『Thank you for』ページに目が留まりました。
日ごろの感謝を伝えるために残そう、と思うとプレッシャーになってしまう気がしたので、我が家では、毎日の美味しかったごはんの記録を残すページにしました。ごはんに“感謝する”の気持ちも込めて。」

そう決めてからは、週末に夫のけんさんにインタビューをして、今週は何が美味しかったかを教えてもらい、その中から月間、年間大賞を決めていこうという遊びをすることになったのだそう。

まりさん
「『今日のごはん美味しい?』『何が美味しかった?』と毎日聞くと、プレッシャーがすごいじゃないですか(笑)。
だから全然違う使い方かもしれないけれど、我が家のThankyouページはこれでいい。普段あまり感情を表に出さない夫から、ごはんのフィードバックをもらえると、意外な発見があったり、日ごろの頑張りを認めてもらえたような気がしたりして、うれしいんです。」

ほかにも「Monthly Wish List」のページは、「やりたいこと」を書くのではなく、「やったこと」を書くように。

まりさん
「正しい使い方で書かなきゃと思いがちですが、過去のことでも書き続けることの方が大事だと思い、我が家ではそんなアレンジになりました。
何ヶ月後、何年後かに見返したときに、『私たちはこのときに、こんなことをやったね』っていうのが分かるだけでもいいかなって。そう考えるようになったら、すごく気が楽になったんです。」


▲NEXTWEEKEND代表の村上が、ライブ配信で『20年後振り返った時に、2、3年なんて誤差』と言っていたことを聞いて、まめに書かなくてもいいんだ、と肩の力が抜けたのだそう。

 

ファミノを書く時間がはかどる、
私のコツ

今ではすっかりファミノとの日々を楽しんでくださっているまりさん。

習慣になるように、大切にしている3つのことを教えてもらいました。

1.毎日書かなくてもOK。見返すことを習慣に
「忙しくなければ、1日1回は必ず開くようにしています。書かなきゃと思うとハードルが高いけど、ただ眺めるだけでもいいんだなって。」

2.大好きなコーヒーをお供に
「ふうふ共にコーヒーが好きなので、豆から挽いて、ドリップして、丁寧にコーヒーを淹れる時間を大切にしています。部屋も良い香りになるし、丁寧に暮らせたような気持ちになれるんです。ふうふで話しながらファミノを書くときに、欠かせないものです。」

3.「かぞくごと会議」で他の方のページを参考にする

「会員限定コンテンツのかぞくごと会議の配信を見て、他の方の事例を参考にしています。ページを正しく使わないといけない、一気に書かないといけないと自分を縛っていたのですが、皆さんの事例を見ながら『我が家だったらこうしよう』とアイデアをもらえるようになりました。もっと早く見ておけば良かったです(笑)。」

 

いたずらも、思い出に。
家族への目線を変えてくれた“ファミ脳”という考え方

まりさんにどんな瞬間にファミノを書こうと思っている?と聞くと、少し悩んでから「うれしいときも、怒ったときも含めて『感情が動いたとき』」と教えてくれました。

でもこうしてファミノに残す基準ができたのは、事務局の川島文乃が話した「ファミ脳」という考え方でした。

まりさん
「あるときのかぞくごと会議の配信を見ていたら、文乃さんが『ファミ脳』について語っていらっしゃったんです。文乃さんは日頃からファミノに書けることを考えているから、頭が『ファミ脳』になっちゃった、とおっしゃっていて。
ある日、わたしの息子が『お母さん、こっち見ないで』と言ったことがありました。
わかったよ、としばらく目を離してから振り返ると、テレビ台に真っ赤なクレヨンで大きな線路を書いていたんです。
普段だったら怒ってしまうところなんだけど、文乃さんの話を思い出して、考え方を変えました。これは面白いぞと。それにすごく頑張っていたから、いらだちが収まって、『今度は大きな紙を買ってくるからね。』と約束して終わりました。」

ファミノに出会う前だったら、間違いなく怒っていた、と笑うまりさん。

家族の些細なことを書き残したいという意識が、単なるいたずらを、まりさん一家の思い出に変えてくれたのです。

そんな何気ない心の動きこそ、日が経てば蓄積し、家族の記録となって見返す楽しみになるのだといいます。

▲怒らずに褒めてあげたまりさん。誇らしげな長男くんの顔も、良い記録。

 

「うちの家族、けっこういいじゃん!」と思えるように

ファミノに出会ってから、まりさんふうふの中で、ある変化が生まれました。

それは「他の家族と比較しなくなった」ということ。

まりさん
「SNSの時代ですから、他の家族の様子が手に取るように分かります。週末はどこへ行ったとか、どんな家に住んでいるとか…。その度に、うちはどこにも出かけなかったな、きれいな家に住んでいていいな、と比較してしまって、すごく苦しかったんです。周りばかりで、自分たちのことを見ていなかったんだと思います。
でもファミノを書くようになってから『なんだ、うちってけっこう良い家族じゃん』って思えるようになりました。うちにはうちの、小さな幸せがたくさんあって、それでいいよね、と。」

何かをしたら幸せ、これを手にしたら幸せと、外に幸せを求めがちだったと振り返るまりさん。

ファミノを通じて家族や自分と向き合うようになったことで、あるがままで良いのだと、気づけたのだといいます。

まりさん
「私がファミノを書いていると、長男が隣に座って邪魔しに来たり、一緒にお絵描きをしたりするんです。そのうちファミノの1枚を渡すと、うれしそうにお絵描きを始めます。
こうした何気ない時間も、我が家にとっては大切な時間。その積み重ねがファミノになるんだと、なんだか教えてもらったような気がするんです。」

▲長男くんの落書きも、いつかきっと愛おしい記録になると思い、残すようにしているのだそう。

 

ファミノと共に深めたい、かぞくごと

これから先、ファミノで叶えたいことがいくつかあるのだと話すまりさん。

まりさん
「長男が小麦や卵のアレルギーがあることもあり、我が家ではあまり、クリスマスのイベントごとを重要視していなかったんです。外でケーキを買ってくることもできないので、あえて触れないようにしていました。
ある日ふと、代表の萌さんが著書に『クリスマスに、毎年親からパジャマをプレゼントされていた』と書かれていたことを思い出したんです。
それを見て、子どもからしたらどれだけうれしいだろうなって感じました。だから今年はうちも、クリスマスをちゃんと楽しもうって決めたんです。」

ファミノのレシピページに、長男くんでも食べられるケーキのレシピを残したり、いつもよりちょっと食卓を豪華にしてみたり…。

そんな楽しい一日にしたいと、まりさん。

他にも、お母さまとの記録にも使いたいと話します。

 

まりさん
「うちの母はずっと保育士をしていたので、私は祖母に育てられました。今は母が定年を迎え時間ができたこともあり、私の子どもをすごく可愛がってくれているのを見て思ったんです。
お母さんは私にできなかったことを、私の子どもにしているのかなって。
だからこそ今、お母さんはどんな子育てがしたかったのか、後悔していることはあるのか、反対にうれしかったことはあるのか…。
ファミノのインタビュー項目を味方につけて、普段聞けないようなことを聞く時間を、ちゃんと設けようと思っています。」

ファミノの予約販売が発表された当時、「何を書けばいいのか分からなかったけれど、迷ったということは欲しいってことだと、思い切って買いました」と笑うまりさん。

ファミノを書き始めてから、自分の家族と正直に向き合い、これまでよりもずっと愛おしく思えるようになっている様子が伺えました。

 

無理して書かなくていい、眺めるだけでいい。

書きづらいかもと感じるページは、アレンジしてもいい。

そんなまりさんの、ちょっと肩の力を抜いたファミノとの暮らし方は、多くの方の背中を押してくれるような気がします。

 

そうして積み重ねた先に見える景色は、きっとそれぞれに違う、美しい景色のはず。

さあ、ファミノと歩むまりさん一家の旅は、まだまだ始まったばかりです。

 

THE FAMILY NOTE とは
家族というひとつのチームで作り上げる、1冊のノート。
写真アルバムとは少し違う、感情のアルバムです。
今日の家族の会話を増やし、これまで歩いて来た道をもっと愛しく思い、そして、少し先の未来に、共に希望を持つきっかけとなることを目指しています。

▶︎WEB記事連載「あの人のファミノ事情」
▶︎正解よりもアップデート!家族について考える「ファミノラジオ」

Writer:櫻井 朝子
Editor:Saki Goda

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