NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、価値観を押し付けてくる旦那さんとの今後に悩んでいる相談者さんからのお悩みです。

こんにちは。
客観的な、でも機械的なものではない意見を頂戴したくお送りさせていただきます。
8年前に結婚して4歳の子が居ます。
転勤族の彼に合わせて就職した会社を1年半で辞めて結婚しました。
その後はいつ居なくなるか分からずご迷惑をお掛けすると思い、派遣社員としてフルタイム週5日働いています。
共働きの為、家事や育児については相談して細かく分担を決めているのですが、先日突然夫に「自分の決められた家事育児だけやって夜も早く寝て在宅の日のお昼休憩も寝てそんなに時間があるのに何故何もやらないのか。お前がダラダラしていることでストレスが溜まる。自分のやりたいことをやっていないくせに努力しないのはおかしい。何かをやれ。頑張っている人じゃないと尊敬出来ないし一緒に居られない。」と言われました。
私自身自分のやりたい仕事ではないですが週5日働いて自分のやるべき家事育児はやっていたので、何故夫からそのようなことを言われなければならないのか理解が出来ません。
確かに夫は忙しく働きながらも仕事に関する資格の勉強などを頑張っており、偉い人だなとは思っています。
ですが他人にそれを強要することが理解出来ません。
私は元々お仕事をしてお給料をいただき、そのお金で趣味等他のことを楽しむタイプの人間ですので、そもそも彼の価値観とは合っていなかったのだと思いますが私は彼へその価値観を押し付けたことはありません。

結局一緒に居られないと言われたものの、お互い子供は大事なので子供が巣立つまではそのままということになりましたがそれまでの18年、夫と共に生活することへ絶望しています。
私は今後どのように生きていけばいいのでしょう。
萌さんならどのように生きていきますか?(そもそも萌さんならこんなことになっていないのはわかっています)
(31歳・女性・派遣社員)

真夏のような気候が続いたので、冷やし中華の材料を買い揃えてみましたが、あっという間に梅雨に逆戻り。

難しい季節ですねぇ。

今朝は、むしろ温かいポタージュが飲みたくなるほど肌寒い朝でした。

さて!お悩みをお送りいただきありがとうございました。

旦那さんのそのセリフはなかなかですね…。

よっぽど仕事で嫌なことでもあった日だったのかな…。

私は相談者さんと旦那さん、どちらの価値観に賛同するわけでもありませんが、いずれにしても他人に自分の価値観を押し付けるのは違うなぁと思います。

価値観を押し付けて来る人は、自分の考え方が正しいと信じているところがあるため許容範囲が狭く、しかも自分と違う意見の人を正してあげることが相手のためにもなると思っていたりするので、意見を交換するということ自体が難しいですよね。

きっと、その後の話し合いも大変でしたよね。おつかれさまでした。

お子さんのためにこれからも一緒にいることにされたとのことですが、私が相談者さんなら2パターンかなぁ、と思いました。

まずは、一度は好きになって添い遂げたいと思った相手、しかも8年間はなんとかうまくやってきたのだと思うので、今一度話し合ってみるということ。

ただ、それは喧嘩腰にお互いに自分の価値観を主張して、相手と一線を引いて、さらにルールを明確にして同居人として割り切るようなものではなく、一緒にいるチームとして、少しでもお互いの存在が相乗効果になるには、どうしたらいいか?ということを、もう一度考えてみるということです。

これから先の長い期間を、身近にいる人にただ絶望しながら耐えるだけなんてあまりにももったいない。

会社や社会的なプロジェクトのように、価値観は違っても、目的が同じならチームというのは成り立つはずです。

旦那さんは価値観が合わないことを問題視しているようですが、そこに相違があることが分かった今だからこそ、新しいチームが作れるかもしれません。

一緒にいる理由が、お互いに子どもと一緒にいたいからだけだとしたら、夫婦は一緒にいる意味がなくなってしまいます。

価値観は違うけど、私たちは一緒に何を目指す?家をどんな場所にしたい?家族行事は何があると楽しい?というところを、前回の話し合いから一歩進んで、前を向いた話し合いができるといいな、と思いました。

仕事をしていると、価値観は違っても尊敬できる相手に沢山出会います。

旦那さんは今、相談者さんに同じ価値観を求めようとしているかもしれませんが、チームとして考えてみた時に、相談者さんが実は一生懸命全体が良くなるように動いてくれていたことに気づけるといいな、という希望を込めた1パターンです。

もうひとつのパターンとしては、18年なんて待つことなく少しずつ離れる準備をすることかな、と思います。

子どものために一緒にいることを選ばれているかもしれませんが、互いに絶望した状態で別れをカウントダウンしている二人の間に育つのが、お子さんにとって一番いい環境かというと、それだけではない気もします。

とはいえ、感情的になってすぐに決めてしまうと、相談者さんは旦那さんに合わせて住む場所やお仕事を決められてきたところがあるので、経済的に動きづらい状況にならないよう、また親としても不利にならないように着々と準備をして、いつでも離れることを決断できるよう進めていくのが良いのかなと思いました。

お二人が話し合われた“以後18年”という月日は、結構な時間です。

ある程度誰もが自由に選択できるこの時代において、日常を諦めるということは、人生を諦めてしまうということでもあると思います。

31歳なら、100年時代で考えるとまだ3分の1。

これからまだまだ、想像もしなかった人生を作っていくことだってできるはず。

それはお互いに。

一緒にいるからには、俯瞰で家族を見つめて改善を試みるか、もしくは冷静に離れることを選ぶか。

今日の小さな選択から、少しでも良い明日を作っていけるはずです。

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著者:村上萌
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