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大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、自己肯定感が低く本音がうまく伝えられないという相談者さんからのお悩みです。

早速相談させてください。
17年ぶりに彼氏が出来ました。
その彼とはお互いに結婚も考えており、今、人生初の同棲をしています。
そんな生活で私の自己肯定感が低い事が問題でよく話し合いになります。
彼は私に、
①自分に自信を持って欲しい
②自分の本音を正直に言って欲しい
③俺の顔色を伺って欲しくない
④俺のことも叱って欲しいと言ってくれます。
上記の事をしてくれてないと言うことは俺を信じてないからだと。。。
信じてないとは思って無いんですが、相手にとってはそういうことなんですかね?私はHSP(非常に感受性が強く敏感な人)の気質が強くあります。
そして、職業柄、それぞれの患者さんに合わせた看護が必要と思っているのでその人の求めている事を探します。
そして、仕事場では、自分の都合通りには一切進まないので、どんなことでも受け入れれるし、まずは、相手に求めるより自分が変わればうまくいくと思ってしまいますし、事実、その方がうまく社会を渡れた事が多いです。
そして、母親とも関係は悪く
『あなたは私が産んで私のお金で育っているんだから私の言う事を聞いて当たり前』
『私は結婚してなんにも嬉しいことはなかった』
『生まれ変わったら結婚せず子供も産まない』
『親は子供を選べない』
と言われてきました。
その中で、親の顔色を伺って、自分の好きなことをするのではなく、親に認められるような生き方をしてきました。
次に、一人暮らしが長く自分の思いや行動を言葉にしたり感情をアウトプットしたりする機会もなく、今、彼氏に、自分はどうしたいのか?どう思っているのか聞かれてもうまく話せなくなぜか涙だけがポロポロ溢れてしまいます。
自分は本当にどうしたいか?気にしたこともなかったのでわからないし、彼曰く、文章構成もぐちゃぐちゃだから何が言いたいのか意味がわからないと言われて、ますます言葉が出なくなってしまいます。
自分の本音を知る事も、伝える事もとても難しいです。
しかし、こんな私を変えるチャンスだと思っています。
自分に自信を持つこと、自分の本音がまず自分で分かること、相手に自分の本音をうまく伝えるためにはどうしたらよいでしょうか???
(39歳・女性・看護師)

長崎での新生活が落ち着いてきたのですが、びっくりしているのがタケノコの安さ。

いや、野菜も魚も、新鮮系が全般的にものすごく安いのですが、私の中でタケノコと言えば、貴重な旬の食材。

堀りたてなんて遠い世界の話でしたが、直売所に行くと朝採りのタケノコが、茹でた状態で2本で300円とかで売っていて…!

こういう喜びはキッチンに立つのを楽しくさせてくれますねぇ。

新しい土地での初めての季節、この先は何が登場するのか、今から待ち遠しいです。

と、前段が長くなりましたが、お悩みをお送りいただきありがとうございます!

一緒に暮らしたいと思えるような方との出会いは、嬉しいですね。

そして、お互いの関係が今よりもっと良くなるために、ちゃんと話し合いをされていて素敵だなと思いました。

自信をつけるって簡単なことじゃないですよね。

文字の通り“私なら大丈夫”と、今とちょっと先の自分を信じてあげないといけないのですが、それには間違いなく場数が必要だと思います。

毎日には、試験のように解答があるわけではないので、自分自身で「うん、やっぱりこれにしてよかった」と、正解にしていけた数、それこそが、次何かを選択する時に自分を後押ししてくれる自信になっていくのだと思います。

そしてそれが、難しい選択である必要はありません。

彼と一緒に暮らしている家で使うマグカップ、今日の夕飯、部屋に飾る花、そんな些細なことでも、自分の選択を実感する機会が大切なのだと思います。

ぜひ、この記事を読んでくださった直後にできる小さな選択を、自分なりに一生懸命考えて決めてみてくださいね。

ちなみに「自分の気持ちが分からない」「本音が分からない」というお悩みをいただくことは少なくないのですが、どこかにあるはずの本音なんて探さなくたっていいと思います。

人の気持ちは案外簡単に変わります。

目の前にいる相手、タイミング、様々な要因によって都度気持ちが変わって、それをその時々に合わせて言葉にしながら人間関係ができていくのだから、いつまでも過去の本音が自分の本音だとも限らないのです。

なんだろう、ドライアイスみたいな感じ。

あたり全体を白い煙で包んでいたのに、時間が経って、いざ箱の中を見てみると、溶けて何もなくなっていたり。

相談者さんに限らず、気持ちなんてものは、誰にとっても、それくらい掴めないものなんだと思います。

だから、自分の本当の気持ちを探し続けて悩むよりは、この後相手とどんな関係でいたいのか、それだけをその都度一生懸命言葉にしてみることが大事なのかな、と思います。

そして、相手の反応があった時に「伝わった!」とか「そんなつもりじゃなかったのに…」とか、自分なりに思うことがあるはずで、そこで見え隠れしたものこそが、おそらく相談者さんの探している、本音のカケラなのかもしれません。

「今私はこう思う。多分。」ということを、少しずつでも言葉にしてみること。

そして反応があってこそ、自分の考えに形ができていくんだと思います。

余談ですが、このお悩みコーナーは、前回で100回目を迎えて、今回で101回目になります。

私はあらゆる経験をしている訳でもなければ、占いができるわけでもなんでもありませんが、こうして常に月に2度ほど「こう思う」をアウトプットして、それを4年近くもやっていると、自分の考えに輪郭ができていくのを感じます。

そうすると、誰かと会話していてもたとえ話がすぐに出てきたり、ディスカッションが盛り上がったりと、中心部がたとえドライアイスのようにふわっとした始まりだったとしても、徐々に輪郭が濃くなって、自分自身の考えとして確立されていくことがあります。

どうか相談者さんも、ご自身の本音が分からないから喋るのをやめてしまったり、自信がないから相手に合わせてしまったりするのではなく、分からないから言葉にするし、自信がないからこそ自分に結果がかえってくるものをしっかりと自分で選んでみる、そんなことの繰り返しで、少しずつ輪郭を見つけていってくださいね。

今日のランチからだっていいんです。

「うん、やっぱりよかった」と、自分の選択を楽しめる機会が少しでも増えますように!応援しています!

 

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。


▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

 

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
流通:全国書店、ネット書店
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