NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、結婚を控える相談者さんからのお悩みです。

萌さんはじめまして。
萌さんの綴る日本語が好きで、投稿を楽しみにしています。
婚約した彼との間の、デートや食事のお金の支払いで毎度緊張してしまう自分に気づき、どう考えていけばいいのかヒントが欲しくてご相談です。
彼は私よりも3.5万円/月ほどお給料がよく、貯金額は私の5倍(4桁にいかないくらい)あります。
それでも、デートの支払いは少し彼が多く払う(彼6:私4くらい)というところで落ち着いています。
以前、お会計のことで話し合いをして、彼としては私も正社員として働いているので、デートの時に少しはお金を出して欲しい、と言われたからです。
正直それから、少し外食やお出かけをする時にお会計の時が来るのが怖いなぁと思ってしまいます。
彼の家は比較的裕福なのですが、私は一般的な家庭だったので、奨学金の支払いや教育ローンの支払いがあり、最近やっと貯金ができるようになってきたところであるため、彼ほどはお金に余裕はありません。
これから一緒に住むために引越しなど大きな出費があることを考えると、あまりデートしたくないなとすら思ってしまうこともあります。
一方で、2人だけの時間は今だけなので、デートのためにお金を使えるのは今だけだというのも分かります。
どんな気持ちでいたら、彼とのデートを楽しんで、支払うお金を投資だと思って過ごすことができるのでしょうか。
私は心配しすぎなのでしょうか。
デートでお金を払うということについて、ポジティブになるために萌さんはどんな風に考えているのか教えてもらえたら嬉しいです。
(28歳・女性・会社員)


日が暮れるのが早くなりましたねぇ。

本当は、いつまでも明るい夏の夜が大好きですが、今年はちょっと早くクリスマスの準備をしたので、夜になると部屋中がオレンジ色の電飾で優しく包まれていて、冬の夜も楽しめています。

さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。

そして、ご婚約おめでとうございます!

気持ちよくお金をつかいたいと思っていたとしても、物理的に厳しいと、お会計シーンは緊張しますよね…。

(私も学生時代に付き合っていた方が新社会人で、出していただく訳にもいかず、だけど少しずつ選ぶお店も変わって来て…、と、なんとか頑張っていましたが、お会計の度に毎度緊張していたのを思い出しました…)

相談者さんの「これから一緒に住むために引越しなど大きな出費があることを考えると、あまりデートしたくないなとすら思ってしまうこともあります。」という心のうちが、気になりました。

何をするにしたって、基本的には予算というものがあって、自分が今決めている範囲の中でお金を使って楽しむというのは、よっぽどでない限り普通のことです…!

たとえば10万円しか持っていない人は30万円する旅行先を選ばないように、それは損得勘定ではないと思います。

相談者さんは、まだ正式にご結婚される前に、お互いの貯金額や月給のお話までされていて、すごく堅実ですし、お金を使いたくない理由も、ケチなのではなく彼と歩いていく将来を見据えた上での話だと思います。

それなら、ちゃんと彼に今の状況を整理して話してみるのはどうでしょうか。

1.一緒に色んな経験をして、沢山思い出を作りたいと思っていること

2.自分が4割(なのかは置いておいて…)を払うことは納得しているしなんなら少し多く払ってくれてありがとうと思っていること

3.ただ、実際問題自分の金銭状況と今後の出費を考えると、都度ドキドキしてしまい、せっかく楽しみにしているデートなのに悔しいということ

その上で、たとえば2人のデート用財布を作ってみるのはいかがでしょうか。

昔、友達と旅行する時などに「共同財布」みたいなものを作っていましたが(友達の場合はほぼ折半ですが)最初にある程度決めた額を入れておいて、その中で叶えられるプランを決めるのです。

今の相談者さんは、2人の間で金銭的なギャップがある中で、デートプランが先行してしまって、予算の概念が個々に任されてしまっているからストレスなのだと思います。

もちろん、湯水のようにお金があれば、一緒に行きたい場所に次々と行けばいいのですが、そこで苦しくなっては本末転倒です。

実際、毎月決まった額を6:4で入れることに固執するのではなく、2人が新しい季節にどうしてもしたいことが合致すれば、その月はお互いちょっと多めにしたり、ボーナスが出た人が多めに入れるようなことだって、あってもいいかもしれません。

また、そうこうしているうちにデート用財布にお金が溜まっていって、一緒に住み始めた時に2人の家具を選ぶ資金にだってなるかもしれません。

正式にご結婚されたら、2人のお金問題はアップデートされることもあるかもしれませんが、いずれにしても、2人でしたい経験は、2人でちゃんと決める、と、同じ立場に立って未来を見る思考が習慣になるのは、今の時点から大切なことだと思います。

同じところに立てていれば、最近ちょっと使いすぎたから、おうちデートにしよっかなんて提案もどちらからするでもなく、決められるはず。

デート用財布を、2人の関係性の中で可愛い名前にしても楽しそうですねぇ。

(〜プロジェクトとか…、〜銀行とか…)と、勝手に夢膨らませてますが…。

後は、ルールを決めちゃうと応用が効かなくなることだけ、ちょっと心配しています。

「相手が頑張ってるし、今日はごちそうしたい!」「なんでもない日だけど、プレゼントしたい」といった、ピュアな関係も大切にしたいので、そこはぜひ、高価なものでなくとも、相談者さんの方でも率先して彼に思いやりを形にできるといいかもしれませんね。

せっかく好きな彼と婚約して、未来のこともちゃんと考えて、楽しくデートしているのに、プランを決めるのが憂鬱にならないよう、環境が整えられますように。

応援しています!

 

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
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「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


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今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

 

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
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