今月のNEXTWEEKENDの月間テーマは
「あれもこれも」な、この季節 #秋のしわざ です。
今回はWeekender編集部の中でも、日頃からイラストを日常の中で楽しんでいるメンバーに「イラストをはじめるコツ」を聞いてみました。
手軽なアイディアもたくさんあるので、始めやすいものから挑戦してみてくださいね。
記事の後半では、初心者でもプロ級のイラストに仕上げられる「iPad編」もご紹介します。
こんなことまでできるのか…!と、驚かされますよ。
NEXTWEEKENDコミュニティマネージャー永田 尚子がお届けしていきます。
手描き編
写真を一筆書きでなぞるだけ!
おしゃれな線画風に仕上げてみる
絵が苦手な人でも挑戦しやすい、「なぞる技法で仕上げる、おしゃれ風線画」。
描きたいものの上にトレーシングペーパーを置き、ひたすら縁取りをしていくだけ…!
ポイントは線が繋がるように描くことと、目・鼻・口など大まかな部分だけ拾ってなぞること。
(服のシワ感や髪の毛などの細かい部分を拾っていると、アートっぽさに欠けるので)
とにかく一筆書きのようにぐにゃぐにゃ繋げるのがポイントです!
ちなみにですが 「@kie_journal 」のアカウントでも、こういう手描きのポイントを紹介しています♩
一筆書き風なシンプルイラストにすることで、デザイン性が際立つなんて…!
カフェにありそうなポスターも、この技で描けますね。
せっかくなら、部屋に飾るとか、ポストカードにするなどの使い道があった方がやる気が出そうです。
好きなものをとにかく沢山描いて、
自分らしいテイスト・配色を知る
“自分らしさ”ってどの分野でも表現することに時間がかかるように、絵も同じ。
イラスト上達のためには、とにかくたくさん描くことが必要だと感じています。
たくさん描くうちに、自分らしい配色や植物の動きなどを見つけることができるはず。
私はもともとお花が大好きで、花やグリーンなどの植物を描くようになりました。
おかげさまで今では「ボタニカルアーティスト」という風に紹介してくださり、お仕事をさせていただいてます。
まだまだひよっこですが「たくさん描くこと」、「好きなものから描くこと」、「いろんな世界を見ること(配色バランスなどのセンスが磨ける気がする)」が上達の近道ではないかと思います!
好きなお花を活けて、まずはパレットにその色を作るだけでも楽しくなりますね!
今リビングを見渡して、ユーカリひとつを例に挙げても、どれも個性があって同じ色ではないことにハッとしました。
そして、やっぱりインプットも大事なんですね。
身近にあるものに
表情を書き足してみる
バレットジャーナルから、様々な記録ノート、勉強ノート、さらには野菜の冷凍ストックのためのジップロックにまで…。
つい描いてしまうイラスト。
野菜たち、よそ行きモードで正式名称の「大根」「パプリカ」なんて書いてありますが、普段は「だい こんのすけ」「パプ リカコ」「しめじぃ」「玉 ねぎみ」「かぼちゃ大臣」という名前で活躍しております。
(その日の気分と思いつきで変わる。)
他には、「こねぎみ 」「こまつ なこ」 も。
リアルな似顔絵などを描くのは苦手なのですが、絶対動かないし絶対話さないものに顔を描くと、なんだかんだでかわいくなる気がします。
目の近くには、ほっぺを描くのもおすすめ。
保育で子どもに絵を教えなければならないので、普段から描くときに輪郭や特徴を意識できてるのかもしれないです。
「パプ リカコ」「だい こんのすけ」あたりのインパクトが強すぎて、後半の情報があまり入ってきませんでした。
簡単なイラストにも、顔の表情を付けるだけでオリジナル感が出ますね。
上手に描こうなんて構えずに、こんな風に日常の家事の中に「イラストを添えたら楽しいな」という遊び心を持って暮らしたいです。
写真にワンポイントだけプラスしてみる
PILOTの「Juice Paint」という写真に描きやすいペンを教えていただいて、実際に使ってみました!
ポスカのような質感で描きやすいし、色の種類も豊富で楽しいです♩
いきなりイラストとなるとハードルが高いですが、こうやって写真にワンポイント描くのは初心者でも楽しめました。
か、可愛い!
たこにされているお子さんに目が釘付けになりました。
0から1を描くのは難しくても、写真にちょっと描き加えるくらいならすぐにできそうですね。
(そういえば歴史の教科書に出てくる顔写真にヒゲとか描いてたなぁ…)ちがうか。
まずはとにかく描きたいジャンルを探ってみる
まずはPinterestなどを活用して、自分が好きだなと思った絵を100個くらい集めました。
集めたものから、自分が水彩画が好きだと気づくことができましたね。
あとは自分に合う画材を選ぶことも大切。
スケッチブックは大きいものだと構えてしまって描けなかったので、手のひらサイズのものを。
筆洗を子どもにひっくり返される未来も簡単に想像ができたので、あえてサクッと描ける筆洗のいらない水筆と固形絵の具を選びました。
水筆も色々試して今使っているのは「ぺんてる」の小筆です。
絵は、描きながら描きたいものを見つけていくことも楽しみのひとつ。
私は植物を描いたり風景を描いていくものだとばかりだと思っていました。
そんな中で毎日描き続けていたら、いつの間にかパンばかり選ぶように!
(この時に私はパンをよく食べていて、好きだと気付きました!)
こっそり専用のインスタアカウントを作ったのですが、いいね!やフォロー、コメントしてくださったりと嬉しい反応があって、原動力になりました。
誰かに見てもらって反応がもらえることは、モチベーションに繋がりますね。
絵を描く=まとまった時間と道具を広げるスペースが必要と思ってる方は多いかもしれませんが、育児の合間にこういった手軽な道具でサクッと描けるというのは発見です。
初期のくるみパンも愛おしい…!
ブラッシュペンを
水彩画感覚で楽しんでみる
「Tombow ABT」はペンの手軽さで水彩アートを楽しめて手軽。
クリアファイル(パレット代わり)の上で、水彩絵の具のようにいくつかのインクを混ぜることもできます。
まずは画用紙に宝石のような図形をシャーペンで下書きしたら、 内側の線で仕切られたブロックごとに、一つずつ色を合わせながら塗っていきます。
(水を筆先に多めに含ませたほうが◎)
隅の方に色を強めに、中央はさらりと薄く塗るようにすると宝石の透明感がアップします…!
アクセントに濃い色を入れてみたり、全く合わなさそうな色も入れてみたりすると、意外ときれいなにじみが出たり楽しめます。
色を青だけで描いてみた絵は、なんだかオシャレなポストカードのように仕上がって気に入っています。
身の回りのものをスケッチしてみて、1色で濃淡を付けて塗ってみるのもおすすめ。
最後はクリスマスツリーのような形になるように、上から順に文字を書いてみました。
こちらは絵心がなくても大丈夫…!
ありがたい小ネタ集…!
どれも、手軽にはじめられそうです。
色を絞ることでインテリアにも馴染む絵になりますね。
この宝石をABTで描くワザは、いろいろ応用できそうで早速試してみたいです。
iPad編
写真を写して色付けしてみる
最近はiPadで「Procreate」というアプリを使ってイラストを描いています。
絵が苦手な方は、真似っこやトレースからはじめるのがおすすめ。
暗いところを暗く、明るいところを明るく描いているうちに、あ…!本物っぽくなった!というような感覚で描いています。
コツは、暗い色から順にのせていくこと。
段々明るい色をのせて、1番最後は真っ白をのせるとそれっぽくなります。
ぼかしの機能もすごく万能です!
絵が上手、下手はあまり関係なく、描き方さえわかれば誰でも楽しめますよ♩
最近のiPadは写真から形を写し取って(トレースという作業ですね)、そこに色付けしていくことで、こんなにもリアルな絵が描けるんですね。
たしかに、白紙のスケッチブックからは何を描いていいのか分からなくなりますが、写真からなら始めやすそう!
明暗の付け方も、理論的でわかりやすいです。
ハンドレタリングからはじめてみる
私も、iPadで絵を描くときには「Procreate」のアプリを使っています。
元々イラストが得意というわけではなく、まずは真似することからはじめました。
初心者さん向けのおすすめの本はこの2冊です…!
イラストを描くことに少し戸惑うなら、はじめは文字をアートにするのもおすすめです。
写真に文字を添えるだけで、マガジン風に仕上がって楽しいですね。
ハンドレタリングがこんな風に本で学べるなら、書いてみたい。
写真の一部をなぞって
カリグラフィーを添えてみる
iPadに入れているアプリは、「Procreate」と「Tayasui Sketches」の2つ。
文字や絵を描くならiPadの保護フィルムは、「ペーパーライクフィルム」がおすすめです。
アプリを使えば絵を描くのが苦手でも、写真の一部をなぞってイラスト風に加工することもできますよ。
こちらはお友達の誕生日に、持っていた花束をイラストに加工したもの。
こんなふうにササっと描けたらいいなあ…!
この解説もiPadで描いているんですよね。
レイアウトのバランスや、フォントも美しいなあ。
いかがでしたか?
「芸術の秋」なんてはりきりすぎずとも、いつかは…!と思っていた方の、はじめの一歩になるヒントになれば嬉しいです。
みなさまが挑戦したイラストは、ハッシュタグ#秋のしわざでぜひシェアしてくださいね。
野心を叶えたら、
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NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
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