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器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。

知っておきたい器のあれこれ、2月のテーマは夜の気分に合わせて選ぶ、小さなひと皿

まだ眠るにはもったいない気がする夜、じっくり過ごしたい夜…。
せっかくならば、心の栄養になるような時間にしたいもの。

「小さなひと皿」を用意して、柔らかな光と静かな時間に体を任せたら、すっかりリラックスできるはず。

今月はそんな時間のアイデアを3つご紹介します。

 

明日のポタージュを味見する、小さなカップソーサー

1日を終えるのがもったいない気分の時、明日の朝のための仕込みをします。

例えば、野菜のポタージュ。

朝起きてから作るには少しハードルが高いけれど、気分の乗った夜に野菜を刻んで煮こむことなら、そこまで難しくないかもしれません。


▲カップソーサー:REFACTORY antiques

できあがったら、お気に入りのカップソーサーに注いで。

カップを傾けて、ゆっくりポタージュをすすれば、小さな達成感とお腹の満足感で、ぐっすり眠れそうです。

 

お腹を満たすホットサンドは、ユーモアのあるプレートに

ひと手間掛かったものが食べたいけれど、しっかり料理をする元気はない。

そんな時におすすめしたいのが、食べたいものを挟んだパンを、フライパンで焼くホットサンド。

ザクザクとナイフを入れる瞬間から、ぐーっと元気が湧いてきそう。


▲プレート:鷲沢ワシ子

ホットサンドを乗せるプレートは、ラフな雰囲気が出るピッタリサイズのものがおすすめ。

料理がシンプルな分、ちょっとユーモアのある器を合わせたくて、リムの形がかわいいプレートを選びました。

そういえば棚に眠っていたままだった、そんなお皿もきっと楽しませてくれるはず。

 

甘やかしたい日のデザートは、足つきのコンポート皿に

自分を甘やかしたい夜は、自分だけのパフェを用意してはいかがでしょう。

フルーツやコンポート、アイスクリーム、クッキーやグラノーラ…好きなものを重ねるだけ。

ボリューミーにも、カロリー控えめにも、気分に合わせて調整できるので、夜のスペシャルなデザートにぴったりです。


▲コンポート皿:田中 直純、カップ:西山彩子

佇まいの美しい足つきの器に盛り付けたら、家にいながら背筋の伸びそうなひと皿に。

夜のデザート、ちょっとクセになりそうです。

 

自分の気持ちに寄り添ってつくった夜時間は、明日の力を養ってくれるはず。

そのシーンにぴったりの「小さなひと皿」が、心を癒してくれますように。

 

今月の器メモ

カジュアルなプレートをキリリと使いたい時はシャープなグラスを、柔らかい雰囲気にしたいときは、ぽってりとしたグラスを合わせています。
同じお皿を使うのでも、随分と雰囲気が変わるので、そんな選び方を意識するのも楽しいですよ。

 

Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ

 

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