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器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。

知っておきたい器のあれこれ、10月のテーマはお米を使った料理の、ひと味違う盛り付け方

季節の行事全てを制覇するのは難しいけれど、わが家の恒例として毎年楽しめる行事があるのは、いいなあと思います。

おいしいものが目白押しな、秋。

旬の食べ物で作ったひと皿を食卓に並べるのだって、季節の素敵な楽しみ方。

例えばお米とセットで食べたい秋の味覚は、いつもの器でも十分に楽しめますが、たまには雰囲気を変えて。

こんな器選びはいかがでしょうか。

 

定食料理はビンテージプレートで雰囲気を変えて


▲絵皿:フランスビンテージプレート

秋が旬の鮭は、ご飯のお供にぴったり。

シンプルな定食を和食器で用意するのにちょっと飽きたら、ビンテージの絵皿でワンプレートにしてみるのはいかがでしょうか。

茶色トーンの料理が多い和食は、絵皿ともなかなかの高相性。

全体が白ベースなので和食ともケンカしないし、絵柄部分の色味は、アクセントを効かせてくれます。

箸休めの副菜も用意して、お弁当感覚で盛り付けたら、いつもと違ったひと皿の出来上がりです。

 

リゾットはシンプルなプレートでかっこよく


▲平皿:onomao

クラシカルな深皿を合わせたくなるリゾットは、シンプルな平たいプレートを選んでキリッと盛り付けるとモダンな印象に。

粘性がある料理なので、深さがなくても大丈夫。

全体を一体化させる料理なので、そのまま盛り付けると、ぼんやりした印象になりがちですが、例えば最後に食材をトッピングすれば、濃淡が生まれ、印象深い仕上がりに。

今回はスライスしたキノコの形を活かすように盛り付けてみました。

 

主役の炊き込みご飯は浅い鉢に盛ってスペシャルに

作っただけ、いくらでも食べたくなってしまう、秋の主役と言ってもいい炊き込みご飯。

お鍋をテーブルに連れていって、よそうお茶碗があれば、それだけでも十分ハッピーな時間が過ごせますが、気分を変えたい時は、お茶碗を浅い鉢に変えてみるのがおすすめです。


▲鉢:二階堂明弘

飯碗よりも高さが低く、横からお米と具材がのぞいてきて、炊き込みご飯のビジュアルを全力で楽しめます。

余白を作って盛り付けて、小料理屋や旅館のような雰囲気にしてみるのもいいかもしれません。


▲鉢:打田翠

新米シーズンもやってきて、お米だって言わば今が旬。

いつもと違った盛り付け、気分転換に楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

今月の器メモ

シャープな鉢は、和食のマンネリ防止にとってもおすすめ。
小さめなものなら副菜の盛り付けや飯碗代わりに、大きめなものなら丼物を軽く盛り付けたり、汁気のある主菜を盛り付けたり、複数の活躍シーンが作れるんです。
ご飯は和食派の方、取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ

 

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