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器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。

知っておきたい器のあれこれ、11月のテーマはわが家でつくるクリスマスマーケット

昨年、見てまわったドイツのクリスマスマーケット。

木の小屋の屋台に、たくさんの装飾、メリーゴーランドや観覧車まであって、映画で見ていた世界のようでした。

でも、なぜか日本の夏祭りのような親しみやすさもあって、すごく寒いのにあちこち何度も出掛けました。

そんなクリスマスマーケットの記憶を思い出し、今年は自宅で楽しんでみることに。

メニューや飾り付け、素敵だなあと感じた要素をすこしずつ取り入れてみたら、また違った雰囲気になって、なかなか楽しい。

いつか現地にと思っている方も、12月を楽しむアイデアとしても、よかったらぜひ。

 

ソーセージやホットワイン…彩りと鍋でマーケットのメニューを再現して

献立はもちろん、クリスマスマーケットに並ぶものたち。

薪火で炙ったサーモンのサンドイッチ、焼きたての窯焼きパンにチーズとベーコンを乗せて出してくれるパン屋(写真)、ホールのハーフサイズのチーズをいくつも温めながら、注文を待つラクレット屋…想像以上に色んなスタンドがありました。

その中から、わが家では手軽なソーセージとラクレット、フライドポテト、ホットワインを用意してみました。

紫キャベツやラディッシュ、ミックスグリーンサラダなど、彩りを追加して、温めた鍋ごとワインを連れて行ったら、集まりの日にも盛り上がりそうな華やかさに。

 

果物と植物を使って、クリスマスカラーの装飾を

国全体で2,500以上開催されるというクリスマスマーケット(!)。

同じ街でも同時にいくつも開かれており、イベントテーマがあるものも。(写真のマーケットのテーマは「小人の故郷」)

中でもたくさん見かけた、モミの木のツリーと赤のオーナメントの装飾イメージを参考にしつつ、置いてあるだけでもテーブルに馴染む、果物と植物で赤と緑を加えてみました。

モミの木をイメージして、背の低くて口の広い花瓶を使ってツリー風に。

赤いオーナメントの代わりには小さな姫リンゴを並べてみました。

 

お菓子や小物で、クリスマスらしい絵や柄を

昔ながらの工芸品やお菓子、装飾たちの並ぶ様子は、クッキーや小物でちょこっと取り入れます。

クリスマスモチーフのお菓子は、はじめからテーブルに並べて、季節の装飾として楽しんだあと、デザートに。

マグに注いでもらうのが定番のホットワインには、現地から持ち帰ったカップで、気分を出してみました。

もちろん鍋とマグがセットで並ぶだけでも、雰囲気は出るはず。

どこかにとっておきのクリスマスアイテムを置いてあげると、なお楽しくなりそうです。


▲茶色のプレート:Figgjo、絵皿:Gefleのビンテージ、八角皿:三浦ナオコ、ケーキスタンド:直井真奈美

いつか行ってみたいとの声を聞くことも多い、ドイツのクリスマスマーケット。

まずは家でちょっと試してみると、そのいつかが来た日、もっと深く味わえるようになっているかもしれません。

 

今月の器メモ

木のイメージのあるクリスマスマーケットをイメージして、器は茶色系を選びました。
秋冬らしいイメージを楽しむ時に、頼りになる茶色い器。
テーブルに季節感がもう少し欲しいなあという方は、試してみてください。

 

Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ

 

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