NEXT WEEKEND DATE

秋の気配を感じる今日この頃。

いつの間にか、秋の虫の声が聞こえるようになり、過ごしやすくお出かけにぴったりな季節が始まろうとしています。

今回の#かぞくごと ではこちらの記事でもご紹介した4つの切り口の中から“残し方”をキーワードに、「我が家の受けつぎごと」について考えてみました。

データ化され、何をするにも効率がよくなったけれど、
余白まで削られてしまったりもする。
だから、毎日の中で忘れたくない瞬間に気づけるように、
便利にすることと、しないこと。
シンプルなことが求められる時代だからこそ、
かぞくごとでは、日々をしっかり編集して、
必要なものを残していく方法を研究します。

祖父母や父母から受けつがれる、習慣やしきたり。

幼い頃は特別だとも思わなかったけれど、自分の家族を持つことで改めて“受けつぎごと”が色濃く浮かび上がってくることも。

皆さんにとっての“受けつぎごと”は、どんなものがありますか?

今回はそれぞれの家庭の受けつぎごとを、かぞくごとアンバサダーの皆さんに聞いてみました。

#かぞくごと って?

家族との何気ない時間を楽しむためにNEXTWEEKENDが作ったSNS上のコミュニティ。今期は20人のアンバサダーと企画を盛り上げています。
#かぞくごと に集まる投稿を見るだけでなく、ぜひ家族との小さな野心を叶えた瞬間を切り取って、ハッシュタグをつけて楽しんでいただけたら嬉しいです。
詳しくはこちらから

 

世代をこえて生き続ける、受けつぎごと

 

✔️エピソード
・私が七五三で着た着物を娘が、母が着ていた着物を私が着て七五三の前撮りをしました。

・私が七五三で着た着物は、母の成人式の着物を解いて作ったもの。同じものを七五三を迎える娘にも着せたくて母に「私の着物ってまだ着れるかな?」と相談したところ綺麗に保存してくれていたので、着丈と身丈を直して娘に着せました。

・着る機会の少ない着物ですが、日本らしさを感じられる昔からの受けつぎごと。今は気軽にレンタルも出来ますが、人生の節目には家族の想い出がつまった着物を着るという選択もいいなと思います。

✔️想い
「お母さんのお母さんはおばあちゃん」がわかるようになった娘に、家族のつながりを感じてほしいと思います。

・私の育った家族は母も祖母も全員姉妹、かつご近所に住んでいたので、着物や赤ちゃん用品など、みんなで順番に回しながら使うことが当たり前でした。時代も環境も違いますが、これからの買い物では娘に受けつげるものを選択していきたいです。

✔️エピソード
・約10年前の結婚式で、30年前に母が着たウェディングドレスを着用しました。

・母が大事にとってあったドレスをもう一度活躍させることができて、私自身も嬉しい気持ちでしたが、その思い出をうまく形にできないままでした。今回受けつぎごとを考えるにあたって、フォトスタンドに当時の思い出を残しました。

✔️想い
・以前から使いたかったPRINTABLESを使用しました。ただ写真をはめるだけで本当におしゃれ!結婚40周年を迎えた父母にもプレゼントしたいなと思います。

《参考》今回使ったデザインはNEXTWEEKEND#今日の小仕事スペシャルライブ vol.4
家族のヒストリー写真を飾りたい」で使われた無料ダウンロードデザイン。

結婚式や七五三、節目を迎える際に身にまとうものが代々受けつがれるって、とても素敵ですね。

「知らず知らずのうちに受けつぐ」から「娘や息子に受けつぎたい」…そんな気持ちも芽生えてくるものかもしれません。

 

食にまつわる受けつぎごと

✔️エピソード
・今年の夏にお互いの家に帰り、食卓にはそれぞれ家庭のカラーがあることを感じました。その経験をきっかけに、我が家にある家族からの受けつぎごとを少し意識するように。

・例えば目玉焼きに夫の実家ではマヨネーズとしょうゆ、私の実家では塩コショウ、など。目玉焼き一つでも、それぞれの家庭の味があることに気づき、クスッと微笑ましく思いました。

・夫と「大好きな家庭の味は受けついでいきたいね」という話になったので、今度は料理上手な祖母に料理を教わりに行くことになりました。

✔️想い
・なにか特別なことをしたわけではないですが、これって私の家族でもやっているよね、夫の家族でもやっているよねと会話しているだけで、ほっこりした気持ちになりました。

✔️エピソード
・子どもの頃、母がなんでも手作りしてくれることがうれしくて、いまだにたくさんの思い出とともに記憶に残っています。息子たちにもたくさん手作りのおやつを食べてもらいたいと思い、一緒にクッキーを作りました。

・オーブンの前で焼き上がりをわくわくしながら待っている息子は、まるで当時の自分のようでした。

✔️想い
・普段食べるおやつも手作りが多いけれど、最近は一緒に作ることを意識しています。大人になった私が今も母のおやつの味をはっきり思い出せるように、私の作るおやつが息子たちの子ども時代の大事な思い出になるといいなと思います。

・おやつを食べている息子を見て、夫が「お母さんがなんでも作ってくれていいね」と声をかけていました。“私も母のように美味しいおやつを作れるお母さんになりたい”そんな“なりたかったお母さん像”に少し近づいている気がしてすごく嬉しかったです。

「お母さんの味」「おばあちゃんの味」と言われるように、家ごとに異なるちょっとした味付けや調理方法。

そして食にまつわる習慣や思い出の中にも、実は我が家だけの特別な“受けつぎごと”が存在するのかもしれません。

かたちのある受けつぎごと

✔️エピソード
・祖父の家には現在両親が住んでいますが、使われていない部屋を見回した時にぽつんとある家具たちに懐かしさを感じ、状態もとっても良かったので引き取ることに。祖父との日々を思い出す姿見とラタン収納棚を持ち帰りました。

✔️想い
・祖父との思い出が詰まった家具を見るだけで、子どもの頃に一番面倒を見てくれた祖父を思い出します。口うるさい頑固なおじいちゃんだったけれど、嫌いになることなく、よく2人でご飯を食べたり庭仕事を一緒にしたり。そんな思い出も一緒によみがえりました。

・あの頃の体験が今の私につながっていると感じることがよくあります。かなり古い物で年数も経っているのに、未だに綺麗なので、これからも引き続き使用しつつ、いずれは娘にも使ってもらいたいと密かに思っています。

かぞくごとアンバサダーそれぞれの“受けつぎごと”。

一つひとつの瞬間に思い出があり、受けついだものの存在がいつでも当時の気持ちをよみがえらせてくれるようです。

後編でもさまざまな受けつぎごとをご紹介していきますのでお楽しみに。

【後編】大人になった今、改めて気付く、我が家の受けつぎごと

Writer : Miho Nakaaki
Designer:Hikari Mogami

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