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暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?

お子さまがいらっしゃるご家庭では夏休みを迎え、夫婦でお休みをいつにするか会話したり、お出かけの予定を決めたりと一緒に過ごす時間がぐっと増える時期でもありますね。

旧暦で文月(ふみづき)という7月。

文月という言葉の由来には諸説ありますが、短冊に自分の願いや詩歌を文字で文章にして綴る(文を書く)、そしてそれを飾る(広げて晒す)ということから「文披月」と呼ばれ、それが省略され「文月」となったとも言われているそう。

今回の#かぞくごと ではこちらの記事でもご紹介した4つの切り口の中から“育て方”をキーワードに、家族でかわす言葉について考えてみたいと思います。

“育てる”という言葉の裏側には、必ずプロセスがある。
言葉や仕草、そして考え方、
それらをどう与えるかが明日の糧になる。
そして与えるためにも日々研ぎ澄ますから、自分も育つ。
かぞくごとでは、家族みんなが育っていくプロセスを研究していきます。

家族と言葉。

何度か耳にしたこともあるテーマかもしれませんが、かぞく時間が増える夏休みの今こそ向き合いたいこと。

今回は#かぞくごとアンバサダーの皆さんに、家族で大切にしている言葉やそれにまつわるエピソードを聞いてみました。

#かぞくごと って?
家族との何気ない時間を楽しむためにNEXTWEEKENDが作ったSNS上のコミュニティ。今期は20人のアンバサダーと企画を盛り上げていきます。
#かぞくごと に集まる投稿を見るだけでなく、ぜひ家族との小さな野心を叶えた瞬間を切り取って、ハッシュタグをつけて楽しんでいただけたら嬉しいです。
詳しくはこちらから

感情は言葉にして、相手にちゃんと伝える

✔️意識していること/大切にしている言葉
・一緒にいれば、感情は雰囲気や態度でわかるかなとも思うけれど、やっぱり言葉で伝えたほうが届く気がします。
ちゃんと今の感情を言葉にして伝えることを意識しています。

・悲しい、寂しい、嬉しい、おいしい、楽しいを伝えるのはもちろんですが、必ず言いたいのは「大好き」。
息子には溢れるくらい言う言葉ですが、夫にも1日1回は必ず言っています。

✔️ナオミさんのエピソード
・頑固な性格ゆえに素直になれず相手との関係をこじらせてきた経験から、ちゃんと今の感情を言葉にして素直に伝えることを意識するようになりました。

・夫は照れて大好きを文字にすることさえ…という感じですが、行動で示してくれるので、それはそれで嬉しいです!
息子が話せるようになったら、息子の成長に合わせて交わす言葉も変わるのかなと思います。

 

✔️意識していること/大切にしている言葉
・娘をなんとか寝かしつけた後、遅く帰ってきた夫がキッチンで「解散!」とよく一言声をかけてくれます。
(我が家では「ご飯は各自食べたいように準備ということで、解散」という意味なのです)

✔️ワカコさんのエピソード
・イヤイヤ期が続く娘の要望に応えながら日々家事育児に仕事をこなす日々でHPが削られる中、食事の準備をする元気が出ない時。
申し訳ない気持ちがでてきてしまい自分を攻めてしまいそうになる時に救われる言葉です。

・“それぞれの1日を過ごし、お互いに疲れを感じている”というフェアな相互認識をしている前提で生まれるこの声かけ。
どちらかが全部やるのではなく“お互い自分のことは自分でやろうね”という夫の姿勢に心が軽くなります。

・最近はお互いの仕事の忙しさや娘の様子、1週間の疲れ具合を話して土日の過ごし方も臨機応変に。

・平日、家事育児度合いが高ければ、土日は1人自由な時間を作るなど私たちそれぞれが心のバランスを戻せるよう意識しています。

・あとは気持ちが軽くなった言葉をかけてくれたときは素直な気持ちを伝えるようにしています。

親しく近い存在だからこそ、なんとなく伝わっているだろう、わかっているだろう、そんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

思ったことを言葉にして相手に伝えるのは、近い存在だからこそなんとなく恥ずかしく二の足を踏んでしまうのかもしれません。

また忙しく過ごす日々の中であっても、相手も同じように今日1日を過ごしていることを意識するだけでも、かけたい言葉が変わってくるのかもしれませんね。

 

親から子どもにかけたい言葉、意識したいこと

✔️意識していること/大切にしている言葉
・褒める時は「いいね」と一緒に何がよかったのか具体的に伝えています。

・どんなに些細な変化や成長でも具体的に話すようにしています。

・できるだけいいところを見つけて、ポジティブな言葉を選んでいます!

・「えらい!」や「いい子だね!」と言う言葉を単体で使わないようにしています。

✔️リサさんのエピソード
・言葉を覚える幼児期は色々な意味や表現の仕方を生活の中で吸収していくから言葉選びは慎重に行っています。

・できたこと(結果)だけではなく、過程にあった工夫や成長や努力を褒めたいし見ていることも伝えたいから。
そこでたくさんの自信や肯定感が身に付いて、次のチャレンジのパワーに繋がったらいいなといつも思っています。

・コミュニケーションに正解、不正解はなく人それぞれだと思いますが、子どもには感じたまま素直にいられるようにたくさんポジティブな言葉をかけていきたいです。

・細かな声かけをしているためか、できたことややろうとしていることなど何でも自分から話してくれるようになり、とても嬉しいです。
そしてそれを全力で応援、サポート、賞賛しています◎
家族はいつも味方、お家は安心して帰れる場所、そんなチームとしての家庭を物質的なものによってではなく、コミュニケーションによって伝えられたら最高だなと思っています。

✔️意識していること/大切にしている言葉
・子どもに何かをするときは、先に声をかけてからするようにしています。

・どうせまだわからないからではなく、大人同士勝手に顔を触らないように、子どもであっても先に声をかけてから行動するようにしています。

✔️リエさんのエピソード
・鼻を拭くのを嫌がられて大泣きされていたのですが、急に後ろから鼻を拭かれると大人でももちろん怖い。
だから「お鼻が出てるから拭こうね」と声をかけてから優しく拭く、こうすることで鼻を拭かせてくれるようになりました。

・帽子をかぶせる時もいつも嫌がってすぐに外していましたが、「帽子大事だよ」と伝えながら何度もチャレンジしてかぶせています。
そのうちに最近は保育園で帽子かぶってないお友達に帽子かぶせてあげているらしいです。笑

「いい子だね」は、1度は口にしたことがある言葉なのではないでしょうか。

もちろんその言葉がダメということではなく、“いい子”とはどんな子なのか伝えられると良いですね。

また、小さければ小さいほど、自分の分身のように感じてしまう瞬間が多い存在かもしれませんが、親子であっても他者として尊重したいものです。

✔️意識していること/大切にしている言葉
・「いってらっしゃい」「気をつけてね」という言葉。

・絶対ちゃんと帰ってきてね、と毎朝しっかり思いを込めて言う。
気持ちの問題と言ってしまえばそれまでですが、それが大事だと信じて言い続けています。

・できる限りちゃんと目を合わせてお見送りするようにしています。

✔️ミオさんのエピソード
・「気をつけてね」は「気をつけて行って帰ってね」と言う意味だとどこかで聞いてから、ものすごく大事に伝えるようにしています。

・2歳の息子が、パンの入ったバスケットを運んでくれている時に「パン(落とさないように)気をつけてね」と声をかけたら、おもむろにバスケットを置いて、中のパンに手を振っていたことがありました。
彼の中で「気をつけてね」は「行ってらっしゃい」のバイバイとセットなんだなあと気づいてかわいいやらおかしいやらうれしいやら。
親の行動はよく見てるんだなぁと思った出来事でした。

・私や夫が大事にしているものは小さな息子たちにもちゃんと伝わるんだな、と気が引き締まる思いもしました。

 

“ちゃんと意識しないと…”、“もっといい言葉で…”、そんなことを思ったとしたら…自分の感情やそこから生まれる言葉には正解や不正解はないのだと思います。

相手を尊重しながら、相手の状況を想像しながら、そこでふっと出てきた感情を素直に言葉にしてみる。

家族みんなで、夫婦で、パートナーやお子さまと、家族の中でよく登場する好きな言葉や嬉しかった言葉などについて、おしゃべりをしてみるのもいいかもしれませんね。

 

みなさんが大切にしている言葉や家族とのコミュニケーションの中で意識している言葉も、ぜひ #かぞくごと のハッシュタグで教えてくださいね。

Writer : Miho Nakaaki
Design:Hikari Mogami

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