NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、友達がいなくて誰にも必要とされていないと考えてしまう相談者さんからのお悩みです。

暗い話で申し訳ないのですが、私には友達がいません。
元々コミュニティに馴染むのが苦手で、小中高はそれとなく上辺だけの友達関係を築いてきました。
その結果「友達がいないこと」を目の当たりにし、特にコロナ禍になった今はそれを痛感させられています。
インスタで友達と楽しそうに過ごしている人を見ると余計に心がやられます。
ほぼ1人で過ごしているので寂しく、友達がほしいと強く思う反面、他人と2人でいる空間がとても苦手で自分には友達をつくることが向いてないとも考えてしまいます。
会話力がないので、喋りかけたい人がいても、会話を上手く広げられず、更には相手が自分の発言ひとつひとつにどんな反応を抱いているのか気になり考えすぎて、楽しく会話することすらままなりません。
最近は誰にも必要とされていない自分が情けなくて「生きる意味ないな」とかまで考えてしまいます。

20歳からでも友達、気軽に会話や食事を楽しんでくれる人と出会えるのでしょうか?
もしくは友達がいなくても生きがいを見つけることはできるのでしょうか?
拙い文章ですみませんでした。

(20歳/女性/学生)

こんにちは。大型連休の最終日に原稿を書いています。

今住んでいる長崎は、意外と知られていませんが日本本土最西端の地でもあるのでとにかく陽が長くて。

冬は朝になってもしばらく外が暗いので気持ちまでスロースタートでしたが、夕方でも虹に出会えるようなこの季節がやってきてくれて嬉しいです。

さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。

まず、年齢で言うと20歳なんてやっと土から顔を出したタケノコのようなものだと思うので、今からでも出会えるかということに関しては全く心配することはありません。

これからどんな形にでもなれるし、今は想像もしていない景色が沢山見られるはずです。

Instagramを見ていると孤独を感じる気持ちもよく分かりますが、SNSの多くは誰かと会った楽しい瞬間だけが切り取られているようなものなので、一度全部のフォローをやめるかアカウントを替えて、夜な夜なパン作りの研究をしている人や、嬉しそうに日々豆苗の成長記録をつけているような人のタグを試しに追ってみてください笑。

冗談ではなく、世の中の全てだと思っていた価値観は自分が作り上げていたということに気づけるはずです。

そして相談者さんは“友達”というものをどう定義していますか?

付き合うとか結婚するといった恋愛関係よりも、ある意味で曖昧な友達関係に関して、私は “会っていてお互いに楽しい”それに尽きると思っています。

だから息苦しい思いを抱えながら「友達にならなくては」と思うよりは、自然と自分が興味を持って相手に質問をしたくなるような人だったり、自分の話をしたくなるような人だったりを見つけられるといいなと思います。

そのためには好きなことに関する共通言語や、ライフステージが近いこと、行く店が同じ、笑いの波長が合うなど、さまざまなポイントがあります。

誰かに必要とされていないことに悩み続けるよりも、まずは自分が必要としているものを自覚すること。

自身が時間を忘れられるほど没頭できるものや、食べたい、行きたい、してみたいなど「〜たい」で終わるようなことを少しずつ増やして、興味関心を育ててみてください。

今すぐに見つからなくても、どんなに小さなことでも大丈夫です。

明日の朝、わざわざ早く起きて近所のカフェで朝ごはんを食べてみることだっていいんです。

喋りながらも自分の発言を相手がどうとらえているのか不安で、会話がままならないとおっしゃっていますが、私も同じです。

そんな風には見えないかもしれませんが、「今の嫌だったかな」「さっきの話、他の人ならもっと話膨らませられただろうにリアクション薄くて悪かったな…」とか、心の中ではいつも反省ばかり。案外そういう人って多いと思います。

だから自分以外がみんなコミュニケーション力が高いと思い込まず、自然に相手に興味を持ってみてください。

今は“自分の会話が合っているかどうか”が不安でベクトルが自分に向いているかもしれませんが、その優しい気持ちを活かして、相手の背景を想像してあげられるようになれば、きっと相談者さんから出てくる言葉も、緊張した空気もほぐれるはずです。

大丈夫、人生まだまだタケノコ!(タケノコも大好きだけど)応援しています!

 

お悩み募集中!

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
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WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。


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今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
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定価:1760円(本体1600円)
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