NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、旦那さんの出張が多くてなかなか家族の時間を作れない相談者さんからのお悩みです。

こんにちは!
大学生の頃にInstagramでNEXTWEEKENDの投稿を見て、それ以来ずっと萌さんのファンです!
今回は、夫とのことを相談させてください。
外国人の夫と結婚して2年目になります。
夫の職業は出張が多く、下手したら、自宅にいられるのは一年のうち3ヶ月程度になってしまいます。(単身赴任のように一つのところにとどまるのではなく現場が終われば、次の現場と全国や海外を回ります)
それなら私もついていけばといいや!知らない土地に引っ越すの楽しそう!なんて気楽に考えていました。

しかし昨年、息子を妊娠し現在は5ヶ月の赤ちゃんの子育て中です。
息子は可愛く、せっかくの育休中だから!と派手な色に髪を染めたり、息子とベビースイミングしたり、フラダンスを始めたりと大変なこともありますが、毎日息子と楽しく過ごすことができています!

しかし、そんな楽しい毎日の中に夫の存在はありません。
妊娠中も全て出張に出ていたので、ひどいつわりや臨月の身体の重さ等々も全て1人で対処してきました。
そばにいてくれない夫を責める毎日で、妊娠中は辛くて仕方がありませんでした。

産後もワンオペ育児について、しばらく夫を責めてしまっていましたが、怖い顔ばかりしている自分に疲れてしまい、夫はいないもの、いたらラッキー!くらい思うようにしたら気持ちが楽になり、息子との時間を楽しむ自分が大好きです!
しかし、楽しい日常に夫が含まれていないことにふと気づき寂しくなります。
夫は優しく、家族のために仕事を頑張ってくれています。
毎日、テレビ電話をしますが、その電話も、夫がいない日常を改めて痛感させられる時間となってしまい憂鬱な時間になってしまいました。

私と息子の日常や成長を夫も知りたいはずなのに、どうせ言ってもあなたはいないじゃないなんて思ってしまいます。
萌さんなら、そばにいなくても家族との時間をどのように作りますか?
長々と申し訳ありません。
(25歳/女性/主婦)

長崎に住み始めてから「3月はぜひ桃カステラを食べてみてください」と言われることが多く、ついに今週買ってみました。

てっきり桃味なのだろうと思っていましたが、桃の形の砂糖菓子が上に乗ったカップケーキのようなカステラで、しかも想像以上にその桃がカッチカチで!

驚きましたが、長崎の郷土菓子とのことで、新しい文化を知った瞬間でした。

さてお悩みをお送りいただきありがとうございます。

不安と希望が入り混じった妊婦期間、毎日できるようになることが増える赤ちゃんとの日々、パートナーに共有したい思いは募りますよね…。

そんな中、ちゃんと切り替えて「いたらラッキー!」まで気持ちを持っていけたこと、素晴らしいと思います。

私の父がまさにそんな感じで、私が8歳で弟が3歳の時に突然近所のジャズバーのマスターをやめて上海で起業したっきり、今も上海にいます。

母が専業主婦ということもあって定期的に帰国しますが、基本的にはそばにいない存在です。

だけど大人になった今、小さな頃の家族の時間を思い出すとそこにはほとんど父がいて、昔はFAXでしたが、今となってはグループラインでやりとりをしない日はないほど、精神的にはかなり身近な存在です。

その理由を考えてみると、おそらく残された家族の共通の話題に常に父がいるからなのかな、と思います。

「次、パパが帰ってきたら〜あれしよう」「パパだったら絶対こう言うよね」と、不在ながらも父の存在感は強く、私自身も次帰ってきたらあの話をしよう、この相談をしよう、といつも思っていたので、次に一緒に過ごせる時間がとにかく楽しみで、父に対しては反抗期もないまま今も仲良くいられています。

父の帰国は定期的にやってくるお祭りのようで、帰国日は「やきにく、やきにく〜」と言いながらみんなで車に乗り込んでいる様子が、近所ではちょっとだけ有名だったようです。

おそらくその空気も存在感も、母が作ってくれていたのだと思いますが。

私は子どもの立場だったので、妻となるとその寂しさはまた別物だとは思います。

だけど「パパが帰ってくるまであと何日!」とその日が近づくと小さな黒板に日付を手書きし、カウントダウンしている母は本当に嬉しそうだったし、恋人から夫婦になった時、多くのカップルが“お互いに会えることが楽しみな存在”でい続けることの難しさに直面している中、私の両親がもしずっと近くで暮らせていたら、ひょっとすると今こんなにも仲良しではなかったかもな?なんて思うこともあります。

相談者さんからの「そばにいなくても、家族との時間はどうやって作ればいいですか?」という問いに答えられているかは分かりませんが、不在=存在感0ではなく、相談者さんの日々の行動や言動によって、少しずつ大きくなっていく息子さんとの間にお父さんの存在感はちゃんと作られていくのかな、と思います。

こんなご時世で思うように旅行もできないかもしれませんが、私は子どもが小さい時こそ旅行の黄金期だと思っています。

(小学生以下は特にだし、なんならよく寝てくれて航空券代もかからない1歳以下はベストオブ黄金期…!)

お子さんが部活や塾で忙しくなる前に、旦那さんの次の行き先と季節に合わせて、思い切って長期的に現地に行くことができたりしたら、家族にとって最高な思い出になるだろうなと思いました。

旦那さんのお仕事が海の上だったり、会いに行ける場所なのかも分からなかったりする中で、勝手なことを言ってすみません。

でも「なんで私だけ…」と思うことも、反対側から見ると、「きっかけがあってうらやましい!」ともとらえられるはず。

小まめに息抜きして、育児楽しんでくださいね。応援しています!

 

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
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今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
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