こんにちは。
NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
「季節の楽しみと小さな工夫で、理想の生活を叶える」ということをコンセプトにしたNEXTWEEKENDでは、1ヶ月ごとに、その月のテーマを掲げて過ごしています。
2021年の5月のテーマは「ちゃんと気づきたいから」
コンセプトはこんな感じ。
このテーマを噛み砕いて、みんなで楽しむSNS上のハッシュタグは#ありがとう月間です。
NEXTWEEKENDではこの月間のテーマに合わせて、叶えたいことをWISHLISTと呼び、毎月3つずつ提案しています。
今月のWISHLISTはこんな感じ。
・好きな場所で過ごしたい
・長く大事に使いたい
・家族と気持ちを伝え合いたい
私はこのWISHLISTに合わせて毎月3本記事を書いています。
1本目は、「かっこいい”イコール“好き”ではない、空間の話」という記事を書きましたが、2本目となる今回は「長く大事に使いたい」に合わせて、ケアの話を。
“長く大事に”というサスティナブルなキーワードから連想するものと言えば、革製品、高級品、ヴィンテージなど、なんだかちょっとハードルが高いイメージもありますが、「日用品のケアをするということこそが、本当のサスティナブル視点なのだな…」と実感する出来事がありました。
というのも、以前一部上場企業の誰もが知る大企業の代表とmtgをさせていただく機会があり、その際にふとお手元に目を向けると、想像以上に質素なボールペンを使ってらしたことがありました。(勝手にすごい万年筆とかを想像していたのですが、よく20本入りとかで売っているような、なんというかビジネスホテルの部屋の電話横にあるような…)
驚いたのはそこではなく、彼のボールペンが途中で出なくなったのですが、ペンケースからその質素なペンの替え芯を出されたんですよね…。
正直私はその時まで、恥ずかしいことにこの種のボールペンを最後まで使い切った記憶もなく、なんなら買った記憶もないけど、勝手に増えて勝手に消えていくような存在でした。
このボールペンの替え芯がどこにどう売っているのか、見たこともなかったし、替える発想がありませんでした。
高級だから大切にする、とかそういうことではないんだよな…、ということを、一連の流れで思い知ったのでした。
それ以来、改めて日用品をきちんと修理する、ケアする、という視点を大切にするようにしたら、今までの自分は「もう使えないや」の見切りがちょっと早かったな、ということにも気づき、ひょんな出合いから仲間入りしたアイテムに対しても、優しい気持ちで向き合えるようになりました。
例えばこれ。
飲食店で、お会計時に子どもに選ばせてくれるおもちゃのひとつ。
正直、ファミレスや小料理屋など、子どもにそういったサービスをしてくれるお店は少なくないので、この手のおもちゃは溜まっていく一方。
それでいて壊れやすい物も多いので、親からすると、おもちゃ箱のオールスターの中ではかなり優先順位が低く、どこかに置き忘れても気づかない(ごめんなさい)こともあるのですが、おもちゃの価値基準はそれの所有者である子どもにしか分からないもの。
つい最近、恐竜の口が上手くパクパクしなくなるという事件が起こり、娘は悲しみのどん底に。
夫が全集中力を恐竜に捧げ、針金を巧みに使ってなんとか修理をしましたが、若干、歯の噛み合わせが悪くなってしまい、娘は気持ちの整理中。
パクパク恐竜を再度手に入れることはとても簡単なので、壊れてしまった時点で「あーあ。じゃあまた次ここ行った時同じのもらおうね」と、見捨ててしまうことは容易でしたが、もしそうしていたら、娘は物が壊れるということや恐竜との別れを軽視して、全体的に一期一会を大切にできない価値観になってしまう、ということもあったかもしれません。
物と向き合う上での最低限の姿勢をあのボールペン事件が教えてくれた気がします。
5月もそろそろ折り返し。
落ち着かない世の中ですが、 #ありがとう月間 のハッシュタグを通して、引き続き小さなことに気づける1ヶ月になりますように!