こんにちは。
NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
「季節の楽しみと小さな工夫で、理想の生活を叶える」ということをコンセプトにしたNEXTWEEKENDでは、毎月その月のテーマを掲げて過ごしています。
2021年の2月のテーマは、「選ぶに向き合う」です。
コンセプトはこんな感じ。
このテーマを噛み砕いて、みんなで楽しむSNS上のハッシュタグは#うれしい選択です。
NEXTWEEKENDではこの月間のテーマに合わせて、叶えたいことをWISHLISTと呼び、毎月3つずつ提案しています。
今月のWISHLISTはこんな感じ。
1つ目は「今の家を好きになりたい」というテーマで、仮暮らしではなく今の家にちゃんと恋をする話を書きました。
今回は「手放すものを見極めたい」について私なりに書いてみたいと思います。
手放すものといえば、多くの人が物を捨てる断捨離を思い浮かべるかもしれません。
それに関しては、ぜひ“こんまり”さんの片づけ術を読んでいただくとして、今回は、やや思考的な話を書かせていただきたいと思います。
きっかけは、少し前に開催した北海道の上川町という人口4000人の町役場との企画での出来事。
「こんな時代だからこそ、ちゃんと描いてみたい北海道での理想の生活」というテーマで、オンラインにしては珍しくエリアを絞って、道民限定のイベントをしました。
私自身、5年ほど札幌に住んでいましたが、北海道はとにかく冬が長い。
(ゴールデンウィークまでゲレンデがオープンしていたりします)
自然の力によって、何かが延期になったり約束が中止になることは驚くようなことではないし、どんなに張り切った格好をしたって、雪かきが必要な時は踏ん張らなくちゃいけない。
(永遠に感じたスーパーまでの道のり)
だから、北海道の人は自ずと不可抗力に対してメンタル面での耐性があるし、なんなら家で過ごす時間も長いから、DIYをしたり、手の込んだ料理を作ったり、何かと工夫が上手い。
(個人的には、冬に1番アイスクリームの消費量が多い都道府県が、北海道だというデータが可愛くて好き)
工夫の先に何があるか…?
それは、できない、足りない、そんな時に「じゃあどうする?」と考えられる力。
これこそが、多くの人が追い求めている“自分らしさ”なるものなのでは、なんて私は思っていたりします。
昨今の緊急事態を経て、自分のこれまで一緒にいたパートナーに改めて向き合うことでコロナ離婚なんていう事象も起きていますが…。
これが、背けていた問題に向き合う機会が多く、“そもそも、今の自分にとって大切なものは?”と考え抜いた結果だとしたら、北海道の離婚率の高さは、精神面が本質的であるがゆえ?なんて仮説まで立ててしまいました。
この新型コロナウイルスが蔓延する世界が、一刻も早く終わることは誰もが祈っていることですが、唯一コロナ禍が教えてくれたものがあるとしたら、誰かにとっての正解や、体裁に合わせた選択をすることの意味のなさかもしれません。
だって結局、自分の選択の結果を享受するのは、他でもない自分なんだもん。
選択肢の豊富さ、便利さ、情報の多い世界。
自分にとって本当に必要なものを問いかけずとも、十分に揃っている状況に身を置いていると、工夫する必要はなくなってしまいます。
一旦、ずらりと並んだ条件を手放してみると、シンプルなニーズに出会えるかもしれません。
ちなみに今この記事を書いている長崎県での新居は、きのう大阪から引っ越してきたばかりの和風な一軒家。
新居探しをしている時に掲げていたポイントは、ほとんどおさえられていなかったし、なんなら洋風のマンションを探していた私たちにとって、和風の一軒家は想定外でもありました。
(今もこの記事を、ほっこり掘りごたつの中から書いています)
ただ、タイミングや立地的に家探しが難航してしまい、日が暮れてほとんど見えなくなってから、やっとの思いでこの部屋を内見した時、「せっかく西洋文化の入り口でもあった長崎に住むんだし、和洋折衷を研究しようかな」と、直感で自らの工夫する姿が想像できたのは、その瞬間これまで固執していた条件を手放して、今の自分たちらしい生活はどんなもの?どんな時間を過ごしたい?と、本質の部分に向き合えたからなのかなぁと思っています。
(暗闇の中で想像した庭を叶えるべく、たっぷり新しい苗や種を買ってきて、少しずつ庭を耕すことに)
老子の説いた「足るを知る」は常に大切な思想だとは思いますが、ただ素直にそのままのものを受け入れる能力を磨くだけでなく、そこに自分なりの工夫が伴えば、きっと今後環境が変わっても、都度自分で「足る」の状態にしていけるのかな、なんて、新生活を通して実感するのでした。
引越しだけで2記事も書けるんだから、住環境って大切だなぁ。
みなさま引き続き#うれしい選択 が実感できる、素敵な2月になりますように。