器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
知っておきたい器のあれこれ、4月のテーマはプレイスマットの使いこなし術。
小さい頃に泊まっていた知人の家では、朝起きるとデザインの効いたプレイスマットを取り出して、トースターで焼いたパンを木のプレートにのせて、卵、チーズ、バター、ジャムと一緒に食べるのが、毎日の定番でした。
大人になってから選んできたのはシンプルなデザインのプレイスマットだけれど、遊び心のあるアイテムはやっぱり、ワクワクさせてくれる。
今回は、ふっと嬉しい気持ちが湧いてくるプレイスマットの取り入れ方をご紹介します。
食卓に取り入れて、朝からきゅっと心躍るモーニングに
おいしいパンを買ってきた翌日は、そのパン一つだけでも、嬉しい朝食。
そんなシンプルな朝食にこそ、プレイスマットを添えてみてはどうでしょう。
素朴なコーディネートに、マットの遊び心がプラスされて、心躍るモーニングセットに。
▲マット:庄司はるか、プレート:Aya Courvoisier、カップ:石川若彦
柔らかな布の上で、パンのカリッとした質感も際立ちます。
シンプルな中に華やかさもあって、ちょっとワクワクする気がしませんか。
マットにデザートを並べて、おもてなしのティータイムに
わが家に人が来てくれる日は、無理なく、でも少しきちんと、美しくして迎えたい。
そんな時にもプレイスマットはぴったり。
ちょっとしたフルーツと焼き菓子も、マットとコンビになることで、さっとおもてなし仕様にすることができます。
▲プレート:石井啓一、ゴブレット:sanako kato
色の多いマットは盛り付ける食べ物を選びそうかと思いきや、間にいる器のおかげで、意外と何でも似合ってくれるんです。
インテリアに取り入れて、春の雰囲気づくりを
色彩豊かなマットは、春のインテリアの衣替えにもぴったりです。
なんか殺風景だなと思うところに置いてみると、空間に色のアクセントがついて、いい雰囲気に。
▲プレート:自作の器、お香立て:sanako kato
小さなアイテムたちをまとめてレイアウトするのにも、おすすめです。
ひとつひとつ並べている時よりも、まとまったインテリアに見えて、しっくり感じるはず。
柔らかな風合いは、春の雰囲気も連れてきてくれそう。
「なんとなく眠らせてしまう…」という話も聞く、プレイスマット。
心ときめくデザインのアイテムをひとつ味方につけると、もっと楽しめるようになるかもしれません。
今月の器メモ
比較的なんでも受け止めてくれるプレイスマットですが、わが家に似合うものを見つけるなら、質感を意識するといいかもしれません。
繊細な風合いのものは、薄いアイテムが似合うし、厚みのあるものは、しっかりした器と相性がいいように思います。また、今回ご紹介したプレイスマットは、テキスタイルデザイナー 庄司はるかさんと一緒に制作したアイテム。
こだわりを詰め込んだ制作の様子はこちらの記事に掲載していますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
ご購入はこちらからどうぞ。
Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ
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