器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
知っておきたい器のあれこれ、11月のテーマは器を重ねる。
レストランで見かける、お皿を重ねるスタイル。
少し手間はかかりますが、自分だけの組み合わせが見つかると嬉しくなるし、丁寧な印象が加わるので、特別な食卓やちょっと雰囲気を変えたい時におすすめです。
自分を労わりたいとき、友人や家族をもてなしたいとき、家でのこんな時間にいかがでしょうか。
冬の朝に自分を労う、ポタージュ×カッティングボード
▲カッティングボード:EUROPE2YOU、ポタージュのボウル:鈴木敬子
冬に近づくほどに恋しくなってくる温かいポタージュ。
野菜の栄養を丸ごと摂れて、さらにスペシャルな気持ちにもなれるから、自分への労いにぴったりなメニューです。
お供に用意したパンとあわせて、カッティングボードにのせて。
ボウルを置いた残りのスペースが小さくても、パンをさっとのせるにはちょうどいい加減。
ポタージュ全部が胃に収まったら、きっと元気が湧いてくるはず。
小さなお酒時間のお供に、懐石料理のような大皿・小皿・豆皿を
▲大皿:keikondo、白の小皿:三浦ナオコ、小鉢:榛澤宏、緑の絵皿:日本の古物
夕方にふと空いた隙間時間、夜につくれたおしゃべりタイム…
お酒が飲みたい気分になったなら、懐石料理のように大皿の上に小皿や豆皿、そして料理をのせてみてはいかがでしょう。
頂き物のお惣菜、作りおきのおひたし、季節のフルーツ、好きなものならなんでもOK。
かっこよく仕上げるポイントは、少しずつ、いい塩梅だけ盛り付けること。
余白のあるひと皿がつくれた分、ゆっくり楽しめる気がしませんか。
おもてなしのデザートタイムは、カトラリーレスト感覚でグラスの下にプレートを
▲グラス:ピーターアイビー、プレート:Aya Courvoisier、スプーン:miyazonospoon
おもてなしのデザートタイム。
容器に入ったデザートがあるとき、お手製でもそうでなくても、下にプレートを重ねるのがおすすめです。
重ねることで丁寧な印象が出せるのはもちろん、おもてなしにあると嬉しい、カトラリーレストとしても活躍してくれます。
白系のプレートを選ぶことで、デザートの色味がより美しく映えてくれるのも嬉しい効果です。
ちょっと特別な時間に用意できたら嬉しい、“器を重ねる”使い方。
イメージに合う予定があれば、どうぞ試してみてくださいね。
今月の器メモ
器を重ねるときの組み合わせは、数が増えるとハードルが高いけれど、その分「これ!」が見つかると嬉しくなります。
大皿の上にいくつか並べる時は、テーブルに並べる時と同じように、高低差をつける、小さな模様や、優しい模様の入ったものを加える、形の違うものを加える、その辺りを取り入れると上手くいきそうな気がします。
Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ
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