「NEXTWEEKENDを一緒に作る、47都道府県の日常編集者」こと、Weekender編集部のみなさんからのアイデアで構成しているこちらの記事シリーズ。
NEXTWEEKENDスタッフがリレー形式でコメントを担当していきます。
(今日の担当:こまみ)
「師走」と呼ぶのがまさに…と毎年思う12月。
昔の人の名付けは粋ですねえ。
忙しさと浮き足立つような楽しさの間にいるこのシーズン、ちょっと自分を奮い立たせたい日や、逆に心を落ち着かせたい時に、支えとなってくれる本がそばにあるのは嬉しいですよね。
Weekender編集部のみなさんのおすすめの本を、綴られている「言葉」とともに知って、読んでくださる方のお守りにもなっていったら嬉しいです。
自然の美しさや感性の大切さについて書かれた物語形式の本。
心の豊かさに注目した本は、たった60ページの中にも、子どもの心を育てるエッセンスが詰まっています。
「『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではない」
「地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないでしょう」
この二つの文章が心に残っています。
たしかに、自然の移ろいの美しさに目を見張って感動できる心があれば、自分の外側で例えどんなことがあってもまた持ち直せる気がするなあ。
子育て中の方だけではなく、繰り返される日常にお疲れ気味の方にもおすすめです!
(この冬に第一子出産予定)
「弊社の福利厚生」でも萌さんと文乃さんのおすすめもあり、NEXTWEEKEND編集部の中でも話題の本。
いつか子どもと過ごす日に、と思っていましたが、今すぐにでも読みたい。
自然に触れる大切さに気付くことができた今の時代を過ごす私たちだからこそ、感じられることもあるかもしれませんね。
海のそばや公園に持っていって読みたいです!
恋愛にのめりこむことができないOLと、恋に翻弄されつづけるOLの幼馴染の女性が、結婚・不倫・離婚・就職・妊娠など現実に直面しながら、女性としての幸せを見つけていく物語。
すごく前に読んだ小説ですが、登場人物の言葉が今でも心に残っていて、再び読み始めました。
未来が不透明な今、主人公の明るくてパワフルな言葉がとても染みます。
性格が真逆なふたりの登場人物が、どちらも自分の中にいる気がして改めて自分の幸せとはなんだろう?と考えさせられるきっかけになる本です。
(日常を大切にしたい会社員)
登場人物の言葉、行動、考えかたに憑依しながら色々と考えさせられる小説を通した人生の冒険はおもしろいですよね。
まだ見ぬ、もしくは一生見られないかもしれない景色に出会わせてくれるなあと思います。
何度も読みたくなる本があるってすてき!
ちなみに私は「大事にしたい人を大事にしなきゃと思い直せる小説です」といつも紹介している白石一文さんの「ほかならぬ人へ」をもう10回近く読み返しています。
「肩越しの恋人」と連続して読みたくなっています。
アラサーでワーカホリック気味な主人公が出会ったのは、仕事で出会った年上のエンジニア。
限られた時間の中にいる男女の行く末を描いた物語です。
各章に出てくるお料理が本当に美味しそうで、生きることは食べることなのだなと再確認します。
雨の日の焼き鳥に、江ノ島の生しらすと鎌倉ビール。
日曜日のお好み焼きに、自宅での蟹鍋…。
美味しい料理とお酒を交えながらゆっくりと進んでいく2人の恋愛模様は、彼の難病という重いテーマを含んでいるのにも関わらず、とても心地良いのです。
「怖いものはたくさんある。だけど怖かったからこそ救われることもある。今日はまだ始まったばかりだ。」という言葉が印象に残っています。
年末年始、改めて向き合うパートナーの存在に、しみじみと感謝をしたくなるような1冊です。
(会社員 / 夫と二人暮らし)
私も大好きな小説です!!全力でうなずきました。
大切な人との間にある“制限”というものが関係性をより深めてくれることを、心地よく教えてくれますよね。
パートナーの気持ちやできごとに、主人公のように強く柔らかく寄り添える人になりたいなと思わせられた、私にとってもお守りの本です。一緒で嬉しいです!
ライフスタイルコンサルタントが教える、ちょっとしたひと工夫で毎日を素敵にする方法が書かれた本。
現代を過ごしていく中で、仕事の仕方も、プライベートもライフスタイルは人それぞれ。
コロナ禍で将来への不安やこれからの暮らしについて考える時間が増えていた時に出会えた一冊です。
前向きな気持ちにさせてくれて、ふとしたしたときに読み返したくなります。
「人生の節目を意識して、変わっていくステージを、楽しみながら歩く」
100年時代と言われる今だからこそ、失敗しても経験と捉えて一歩ずつ丁寧に進んでいこうと思えた本です。
(田舎暮らし奮闘中)
生き急ぐような気持ちになってしまうことも多い中、「今」をどう過ごそうかと立ち止まるきっかけをくれる本はたしかにお守り..!
自分自身の年齢の変化にかかわらず、立ち返る場所になってくれて、自分の考え方の軸になる本があるって嬉しいですよね。
26歳の私は午前8時〜9時。
コーヒーを飲みながらその日の予定を考えるように、これから先の人生にワクワクしようと思えました!読んでみたい。
登場人物が互いに金色の星シールか灰色のだめ印シールを貼り合うお話。
「どんなシールがもらえるか気にしていると、シールのほうもおまえにくっついてくるんだよ。わたしは、おまえのことをとても大切だと思ってる。」という言葉が印象に残っています。
子ども向けの絵本ですが、他人からの評価に依存して、心が振り回されてしまうのは大人も一緒。
節目節目に、どんなシールが心にくっついているかを家族で確認して、そのままのあなたが大好きだよ!大切だよ!と、子どもたちにも、夫にも、自分自身にも伝えています。
当たり前のことだけど、わざわざ口に出して伝え合うことで、言った方も言われた方も心がとっても温かくなります。
(家族5人の里山暮らし)
絵本を通して学ぶこともたくさんあるんだな、と最近思っていましたが、これは読みたい…!
感情や気持ちに行動や周りの環境がついてくる、ということは生きている中でたしかに何度も実感しています。
伝えたいことはちゃんと言葉で伝えること。
大事にしたいことを大切な人に伝える手段にもなってくれる本、大好きです。
アメリカで定番の子ども向け絵本。
この本には、人生を旅に例えて待ち受ける挑戦やその先の喜びについて綴られています。
親友が、物事がうまくいかずに萎縮していた私に送ってくれました。
特に「頭の中には脳がある。靴の中には足がある。君は選んだ道に向かって、自由に自分を動かせるんだ」という言葉に勇気をもらいました。
今でも時々見返して自分を奮い立たせる応援本にしています。
(主婦 /夫と0・3歳の息子と4人暮らし)
この絵本も気になる…!
本を贈ってくれる親友さんも、このチョイスもすてきすぎますね。
せっかくなので英文で読んでみたい。と思うとやっぱり自分の選択肢や世界を広げるためにも英語を学び直したいなあ…!(勉強欲が出てきました)
バックナンバーも購入ができる「&Premium」。
書籍だけにとらわれず、著名人のスピーチや名言、ヒット曲のリリックなど、これまでに語られた様々な言葉の中で、寄り添うような、心を動かしてくれるような言葉を選りすぐって一冊に詰め込んだ特集号です。
普段はあまり読書をせずマガジン派なわたしですが、この特集号はこれからもずっと共に歩んでいきたいお守りのような一冊になりました。
この誌面の中で心に残った言葉は映画監督の三島由紀子さんが語られた、「みんな迷惑をかけて生きてきたんだ。ありがとうだけ言えばいいんだ。」です。
(カフェ勤務 / 夫と2人暮らし)
新しい本やジャンルを手に取るきっかけをくれる雑誌も、大切ですよね。
誰かの紹介があるだけでグッと引き寄せられることもたくさんあるよなあ。
つまみ食いさせてくれる紹介特集、いいですね。
バックナンバー、探してみます!
イラストレーター・執筆家で、「ゆるキャラ」や「マイブーム」という言葉の生みの親としても有名なみうらじゅんさんの自伝的エッセイ。
「サブカルの帝王」なんて呼ばれるくらいユニークな活動でお馴染みなみうらさんですが、実は幼少期からかなり筋金入りの仏教少年だったそう。
そんなみうらさんだからこそ書けるわかりやすく面白い仏教話が満載で大好きな本なのですが、中でも最終章の「そこがいいんじゃない!」という言葉は私にとってマイ念仏としてお守りにしている言葉です。
なんだかちょっとツラいなぁとかイライラしちゃうなぁと感じる時に読み返してはスッと肩の力を抜いて凝り固まった自我をほぐしてもらっています。
(会社員/妻・子ども2人と4人暮らし)
宗教がこんなにも長い年月、人間の歴史とともに根付いていることは重要なことなんだな、と思ってはいるものの詳しいことは知らなかったり、思い込みで判断してしまうことも多かったりする分野だなと個人的には思っているのですが、こうしたエッセイで考え方を知れると柔軟な気持ちで受け入れていけそうですね!
「そこがいいんじゃない!」はとっても柔軟な一言ですね、すてき!
NEXTWEEKENDの人気連載、「編集長がこたえます」が1冊の本に。
もやもやした時、しんどい時、手にとって、パラパラとページをめくってみると、萌さんが置き手紙のように忍ばせてくれている、ぐっとくる言葉に出会えます。
大事な言葉は、週末野心手帳に書き留めて、持ち歩くようにしています。
悩みのないひとなんていないから。 皆さんも深夜の、かけこみ横丁でひと息ついてほしいです。
(かわいいメンズと3人暮らし)
わ〜ありがとうございます!
私たち社員も、萌さんのコラムには毎回ハッとさせられたり、染み込む考え方、言葉が大好きで、一読者としても楽しみにしています。
自分から見える景色だけではない、見る視点を変えるきっかけができるって嬉しいことですよね。
ビューティーライターのAYANAさんの初エッセイ。
独自の視点で様々な「美しさ」について綴られています。
「私なんて」と思いながら生きている私に、それでも自分を愛して生きていく方法のヒントを教えてもらえた本でした。
AYANAさんのボキャブラリーの豊富さと、身近に感じる言葉のチョイスにとても救われます。
(シングルマザーのパラレルワーカー)
自分が言葉にしきれなかった感情を、誰かの言葉で「そうそう!」と思えたときのすっきりとした気持ちや納得感、気持ちいいですよね。
誰かの言葉が自分の自信になる、その循環の積み重ねって大事だなあと改めて感じました。
エッセイつながりで、私は最近、女優の中谷美紀さんの「女心と秋の空」という本を読んだのですが、周りの方への気持ちを表す言葉遣いの多様さ、美しさに一気に大好きな方の1人になりました。
無理のない生活のリズムを作り、心身ともに健康であるために「一汁一菜」という生き方を教えてくれる本。
仕事に子育てに、一生懸命生きてるんだから、基本さえ守ればおかずは買ったり手を抜きなさい、という母からのメッセージ。
「いちばん大切なのは、一生懸命、生活すること」、「食事はすべてのはじまり。生きることと料理することはセットです。」という言葉が心に残っています。 もがいてばかりで、上手くいかない日常も、「それでも一生懸命なら大丈夫!」とささやかなエールになっています。
(プランナー/バタバタ姉妹の母)
本を通して応援のメッセージをくれるお母さん、とってもすてきです。
基本さえ守れば、というメッセージは私もすごく響きました。
手を抜く場所、自分を許す部分をどこにするか、は意外と大切なことなのかも。
手にとってみます!
心地良い優しさに包まれながら、素直に自分と向き合える本。
「自分たちがどこに行き着きたいのかちゃんと考えて喧嘩しなさい」というフレーズが刺さります。
夫とけんかして冷戦状態になったとき、このフレーズを思い出します。
最終的に自分はどういう結果を求めているのか。
相手とどんな関係性でいたいのか。
「やっぱり、仲良くしたい。」と、謝るきっかけをくれる本です。
(育休中/ やんちゃな1歳児ママ)
すごい。
ハッとさせられますね。
つい感情的になってしまった時に自分の気持ちをフラットにできるきっかけとなる存在がすぐそばにあるのはまさにお守り。
「相手とどんな関係性でいたいのか。」
これを見失わなければ、きっと伝えるべき言葉が出てくるのでしょうね..読みます。
幸せなことに、コメントしながら積読リストが一気に増えました。
みなさんのおすすめメッセージに心惹かれすぎてしまいました…。
私の本棚にも、また数冊増えそうです。
ほっと落ち着く読書タイムを作りながら、1人の「だんらん」も楽しめる12月になりますように。
NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
▶︎今月のハッシュタグ「#今年のだんらん」も募集中!