NEXT WEEKEND DATE

「NEXTWEEKENDを一緒に作る、47都道府県の日常編集者」こと、Weekender編集部のみなさんからのアイデアで構成しているこちらの記事シリーズ。
NEXTWEEKENDスタッフがリレー形式でコメントを担当していきます。
(今日の担当:ともみ

一冊の本を読み終えたあとに、見える世界が変わることってありますよね。

感性を豊かにしてくれる物語、著者の宝物のような知識や思考を学べるエッセイ本、日々の暮らしの楽しみを教えてくれるライフスタイル本…。

素敵な本との出会いの数だけ、人生が豊かになると言っても過言ではないかもしれません。

読書の秋、どんな一冊を読もうかなと悩んでいる方に向けて、今回はみなさんのおすすめ本をシーンや気持ち別で教えてもらいました。

 

自分の時間が持てない時、時間や心に余裕がない時にこの本を読んで、時間の概念、捉え方がぐんと広がりました。
5分を「1すきま時間」、15分は「3すきま時間」。
このすきま時間の捉え方の感覚が身について、時間の使い方が一段と上手くなりました。
じぶん時間をなかなか取れない方も、「1すきま時間」と呼ぶその5分はきっとあるはず…!
ぜひこまめに自分に時間を費やしてください。

(手帳で暮らしを整える新米ママ/夫と娘と3人暮らし)

 

本を手にしたらカフェに向かい、ショーケースの中の食べたいケーキと一番大きなラテでも買って、3時間こもって読んでみてください。
ちなみに、ライオンは出てきません。
誰かを失った時、身内が病気になった時、自分が弱ってしまった時にはまさに処方箋となり支てくれる本です。
が、なんでもない時に読んでおくことで自分の中に処方箋を持つことができる本でもあります。
今まで蓋をしていた「死の向こう側」を想像してみること、それは全然怖いことじゃないし、誰しもいつかは迎える素敵なエンディングなんだなと気づくことができます。
物語の中から瀬戸内のレモンの香りがふわっと届いて、カフェを出る頃には温泉帰りみたいな優しい気持ちになれるはず。
(そして、今日から1分1秒を心の底から大事にしたいと思えます…!)
普段本を買う習慣がない方も、手に取ってみてください。
読み終えた「ライオンのおやつ」は誰かへのとっておきのギフトになると思います。

(本とコーヒーとチョコレートがあれば幸せな主婦)

 

生きていたら時々ふとこのままで良いのかな?と思うこともあるし、未来にワクワクすると同時に漠然とした不安に襲われそうになることもある。
そんな時、自分の人生をもっと信じてあげよう、と思える一冊です。
一見、何か悪いことがあるのではないかと思ってしまうことも、捉え方次第で世界が変わり、遠回りしながらも振り返ってみたら豊かな人生へと繋がるステップだったんだと気づきます。
今目の前にあること、周りにいるひとたちとの時間がより愛おしくなります。

(おうちごはんと自然を愛する自由人)

 

タイトルの「コーヒー」という文字に惹かれて手に取った一冊。
自分で焙煎したコーヒーを淹れること、日々食べるパンは手作りすることが趣味である著者のMochaさんが綴る、背伸びすることなく、自分の暮らしのサイズに合った生活を愉しむ21の工夫が綴られています。
日々のto doをこなすように暮らす日常が当たり前になってしまった時こそ手にしたい、自分の心地良い暮らしを今一度ちゃんと棚おろしできる一冊です。
読み終えたあと、ゆっくり丁寧な一杯を淹れたくなります。

(コーヒー好きな会社員)

 

お酒にまつわる人間関係を描いた短編集。
それぞれの話から、映像や香り、味わいが伝わってくるような心満たされる一冊です。
お気に入りは、お酒のきいたお菓子が登場する「ショコラと秘密は彼女に香る」。
静かに過ごしたい夜に、お酒を飲みながら、お気に入りのケーキとコーヒーを味わいながら、のんびりと読みたくなる本です。

(ライター/夫と子ども2人の4人暮らし)

 

あるイギリス人が「世界一幸せなデンマーク」からヒュッゲを取り入れてみた話。
季節を楽しむこと、キャンドルを並べること、パジャマデイを作ること。
こういう楽しみは、NEXTWEEKENDの想いと重なるところがあると思います。
おうちの外にあまり出られず、なんだかストレスがうまく消化できないとき、毎日を楽しめなくなってきたとき、この本を読んで欲しいです!
少し気持ちが明るくなって、目の前の日々を楽しもうと思えるはず。

(金沢ふたり暮らし)

 

久しぶりに読んだ小説で、控えめに言ってもすごく素敵で、心にあたたかさが染みた本です。
みんな違う悩みは持っているけど、どの人物にも共感できて、どこかで繋がっていて…
自分のこの三十云年もそうだったなと思い返しました。
現状がこれでいいのかな?って不安を感じている時、きっと背中を押してもらえるはずです。
スキルアップ本なども新たな考え方や知識を得るためには必要かもしれませんが、小説も侮れないなぁ!と思いました。
まさに心への処方箋…!

(米農家嫁で姉妹ママ)

 

『女おとな旅ノート』は、気軽に旅へ行くことができなくなった今、改めて読み返した本。
準備から旅先での体験と思い出、お土産を荷ほどきするまで…旅へのワクワク感を思い出す一冊で、行きたい場所への想いを馳せながら読みました。

『東京23話』は、私の現在の拠点になっている東京を舞台にしたショートストーリー。
23区それぞれ違いがあって、流行の発信地から古き良き江戸の人情もある東京。
落ち着いたら今まで行ったことのないエリアへ足を運びたいです。

『ずっと名古屋』は、私が生まれ育った地元を舞台にしたショートストーリー。
名古屋の16区を舞台にしているのですが、このストーリーに登場する人が実際にいるのかも?と思うくらい素顔の名古屋が見えました…!
気軽に帰省できる日がくるといいなあ。

(夫と2人暮らしの会社員)

 

対面機会の少ないコミュニケーションををする日々がまだまだ続きそうな中で、言葉の選択方法を改めて見つめ直したくて読んだ一冊です。
伝えるプロである藤井アナが、経験談を交えながら言葉の使い方や温度感ののせ方をわかりやすく教えてくれます。
相手がどのように受け取ってくれるかを深く考えながら、言葉を大切に紡ぎ、想いをどう伝えるか。
何度でも読み返したくなる一冊です。

(短い秋を楽しみたい安曇野2人暮らし)

 

大好きな人と暮らす人や、大好きな人との関係にちょっとモヤっとしてしまった時にぜひ読んでほしいエッセイです。
普通に過ごしていたら気づかないで過ぎてしまうような小さな幸せが綴られていて、「あ、私もこんな幸せあったな」と気づかせてくれます。
文章も友達とお話をしている感覚で読みやすくて、クスッと笑ったり、うんうんと時にうなづきながら読んでしまいます。
私は、特に「やさしさの飴玉」のお話が大好き。
カッ!となりそうなとき、相手の優しさを思い出すおまじない。
何気ない毎日が何倍も幸せに感じられる素敵な本です。

(小さな幸せを大切に暮らしたい二人暮らし)

 

行き詰まったり、迷いが出たり、自分に自信をふと無くしてしまう瞬間って誰しもにあると思います。
そんな時に、思考の逃避行をさせてくれる本です。
1ページごとの質問だけで構成されていて、普段考えてないようなことを想像するきっかけになったり、自分の大切な部分を思い出せるきっかけになるような質問も。
ふと、開いてみるだけでもおすすめな一冊です。

(2拠点生活目指し中の会社員)

 

個人的に、今住んでいる北海道十勝地方と北欧の暮らしがよく似ていて、北欧の本を読むのが元々好きだったのですが…。
土地柄日照時間が短く、おうちで過ごす時間が多い北欧の方の暮らしの中でうまれた工夫や知恵は、おうち時間が長いこのご時世には誰しもすごく参考になると思います!
スウェーデンには「フレーダーグミース」という言葉があり、「まったり金曜日」という意味で、金曜日はお出かけせずにゆっくり過ごすという専用の言葉なのだそうです。
家でゆったり過ごす気楽さや贅沢さなどに気がつくことができるし、おすすめの北欧料理レシピや過ごし方のヒントもたくさんあります!
誰でも暮らしに取り入れられる、ほどよい距離感の本でおすすめです。

(十勝をこよなく愛する会社員)

 

なかなか出口が見えない日々の中で、自分の好きなものを改めて思い直すことがセラピーになることがあると思うのですが、映画ファンの私にとって本書はまさにそんな作品です。
「映画館の出身です!」と語る筆者であり俳優の片桐はいりさんの、チケットもぎりアルバイトの思い出とともに綴られる、映画にまつわる短編エッセイ集となっています。
映画ファンはもちろん、「(もしかすると今は疎遠になってしまった)昔大好きだった何か」をもつ人に読んでもらえるとグッとくるのではないかな?と思います。
以前トークショーではいりさんが自身のお母様を亡くされた時のお話をされていて…
「悲しみを通り越したのか、何も感じられなくなってしまった状態がしばらく続いていた。そんな時なんの映画だったか忘れちゃったんだけど、観ていて心が動く自分を発見してとても救われた」と仰っていたのがとても印象に残っています。
今の日常って、ここまで強い衝撃ではないかもしれないですが、真綿で首を絞められるようにいつの間にか心の振れ幅が狭められがちだと感じています。
でもだからこそ「何かを待っていないで、自分で楽しむしかない」ことが大切なんだろうな、と思っています。

(会社員/妻・子2人と4人暮らし)

 

ステイホームの時間の長さに比例して、家と向き合う時間も増えました。
どんな暮らしをしたいのか、原点に立ちかえりたい時に読みたくなるのが、柳沢小実さんの本です。
丁寧、そしてラクな暮らし、というのが、今の私が求めているものなんだなぁと客観的に自分を知るきっかけになった本です。

(雨男2人と丁寧な暮らし)

 

今日マチ子さんがコロナ禍の毎日をイラストとともに描かれている一冊。
まさにコロナ禍である今 読みたくて、そしてある意味この時代を忘れたくなくて、手に取りました。
繰り返される緊急事態宣言下の日々ですが、少しずつでも前に進めているんだなと思えた気がします。
というのも、読み進めながら、去年あんなにインパクトがあったことも、案外忘れているものだなぁと感じるシーンが私は多かったからです。
コロナ禍の悶々とした気持ちを抱えているのは自分だけじゃない、なかなか終わらないと思える今のこの日常にもドラマがあって、同じ日は二度とない、そんなことを思わせてくれた本でした。
余談ですが、去年の春、手探りの中おうち時間を楽しもうと、関西Weekenderたちとオリジナルのハッシュタグ #家イェーイ を考えました。
その後も共感してくださった方々が輪を広げてくださり、今や800件を超えるハッシュタグに。
時に気持ちが沈むこともあるこのご時世ですが、ポジティブな繋がりや行動に勇気づけられることもしばしば。
カスタマイズエブリデイ精神で、2021年の今日も、楽しく過ごしていきたいと改めて思いました◎

(衣替えのやる気スイッチをそろそろ押したい主婦)

 

否が応でも人と比較してしまう時代。
色んな情報が入ってきて、ちょっと疲れたな…と思った時に、おすすめの一冊です。
作者は岡倉天心。明治維新を過ごし、日本の芸術文化を守るべく活躍。
東京藝術大学を創設し、教育分野でも歴史を残した彼が英語で書いたこの本は、茶道の精神を記しています。
完全なるものが美しいのではなく、不完全なもの、完全になろうとする過程が美しいのだという言葉は、時が100年程経っても今に通じるものがあるなと思います。
お茶を通じて、岡倉天心が感じた日本の芸術や精神のよりどころを、今に生きる私たちが享受できるのは、まさにこうして本が残っているからこそだなと思う今日この頃です。
花を生ける姿、四季の移ろいを楽しむ姿は、NEXTWEEKENDが大事にしている精神に近いなと思いました。

(育休中、夫と息子2人を子育て中)

 

数年前に「世界の雑貨展」という物産展で見つけた1冊。
気軽に海外へ足を伸ばせない今、旅で癒されたい…という方へ。
ポーランドのこだわりの器とやさしい文化を覗いてみるのはいかがでしょうか。
身近な生活をモチーフにしたデザインは見ていてほっこり。
器だけじゃなく、ポーランド料理のレシピや生活文化、現地の様子まで載っていて、旅の魅力がぎゅっと詰まった1冊です。
おうちでおやつを食べながらこの本を読んでいると、ちょっと幸せな気持ちになれます。
忙しい生活に句読点を打つのにも最適!ぜひ読んでみてください。

(自由業/英国夫と自由に旅する2人暮らし)

 
あらすじの説明だけでなく、「こんな気分の時に」とシーンや気分をセットで提案してもらえるのってすごくいいなあ。

みなさんのおかげで久しぶりに今、読書欲が爆発して、「読みたいリスト」に入れていた本を3冊購入してみました…!

実は私たち株式会社ガルテンの福利厚生をレポートしている記事連載「#弊社の福利厚生」でも今月のテーマが「読書の秋に読みたい本」なので、続きはそちらで綴りたいと思います!

深まる秋、みなさんも素敵な一冊と出会えますように。

おすすめはぜひ、今月のハッシュタグ #こそっと言いたい でも教えて頂けたら嬉しいです♩

 NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
▶︎今月のハッシュタグ「#こそっと言いたい」も募集中!

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