こんにちは。
NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
「季節の楽しみと小さな工夫で、理想の生活を叶える」ということをコンセプトにしNEXTWEEKENDでは、1ヶ月ごとに、その月のテーマを掲げて過ごしています。
2021年の4月のテーマは「自分のペースを作るために」です。
コンセプトはこんな感じ。
自分よりずっと、元気に見えたり、
したくなくても、比較しやすい、私たちの生きる時代。
誰かの”叶えたいこと”を、自分のそれだと思い込んで、
落ち込んでしまうのはもったいない。
今、自分の心の中にある”野心”をちゃんと耕して、
自分のためのペース作りから。
今耕したものは、たった数ヶ月でも、
ちゃんと実を結ぶはず。
それぞれに、明日が楽しみになる4月を過ごせますように。
このテーマを噛み砕いて、みんなで楽しむSNS上のハッシュタグは#野心を耕すです。
NEXTWEEKENDではこの月間のテーマに合わせて、叶えたいことをWISHLISTと呼び、毎月3つずつ提案しています。
今月のWISHLISTはこんな感じ。
私はこのWISHLISTに合わせて毎月3本記事を書いています。
今回は「インプットの時間を作りたい」について。
まず直訳すると、インプットは「入力」で、アウトプットは「出力」を意味する言葉。
仕事や生活をする上で、企画に変えたり、誰かに話したり、形にすることがアウトプットだとすれば、インプットはその源になるものを自分に取り込む瞬間。
読書や映画など、作品に触れることはやっぱり重要で、誰かが何かを伝えたくて一生懸命作ったものには、感じることや考えさせてくれるものがしっかり詰まっているはず。
自分が企画業をしていることもあってか、私はそういったアート作品に限らず、町で出合う看板やコピー、店の名前など、目に触れる多くのものから、伝えたいことはなんだろう?と、会議風景までを考えてしまうことが癖なのですが、そんなことを毎日やっていると、すごく考えられているものから、おそらく適当に「どうせこんなもんだろ」と、アウトプットの時点で諦めてしまっているのでは…?と感じてしまうものもあったりします。(失礼ながらも)
もちろん、どうせこんなもんだろ的な作品から、誰の中にでもある人間らしさを学ぶこともあったりしますが、「どうしたら自分の手でもっと良くできるだろう?」の追求を諦めていない人が作り出すものが与えてくれるインスピレーションは、その比ではありません。
私は昔からずっと「地元のお祭り」が好きで、旅行に行くと近場のお祭りの日程を調べてしまうところがあります。
だって、お祭りって、誰かからお金をもらうわけでもなければ、なんなら自費を払ってでも準備して、張り切って、そしてみんなで祭りを行って、何百年もの間、人づてのみで続いているのだから、間違いなくその土地土地の無形財産。
そして祭りのひとつでもあると思っているのが、地元の市(マルシェ)。
近年、伝統的な祭りに限らず、街の若い人が中心となってテーマに沿ったマルシェを開催することが増えているように感じます。
(むしろ昔からずっとそうだったけど、SNSの普及でその存在を他の場所に住む人が知れるようになっただけなのかもしれませんが)
私はこの10年間で神戸、札幌、大阪、現在の長崎、と引っ越しの多い人生を送っていますが、新しい土地でまずすることは、地元を楽しんでいる方のSNSをフォローすること。
そうこうしているうちに、その方のお店で催しがあったり、ちょっとした企画が発表されたりします。
(もちろん、SNSをやらないような方も多いので、そういう時は面白いなと思ったお店のトイレの貼り紙(!)や、話しかけることに注力します)
たとえば神戸在住の頃。
淡路島に、たまたま1人で訪ねた際に出合った、山の上にある古民家ギャラリー樂久登窯さん。
こちらは誰でも行ける市ではなく、島の創り手たちが集うガーデンパーティでしたが、淡路島に住む民宿のオーナーとか畑のオーナー、割烹料理の料理長や、イタリアンのシェフからパン屋さんまでが、この日のためのスペシャルメニューをみんなで持ち寄り、それぞれが作ったものをシェアしあう日でした。
地元を愛するプロたちの作り出す空間は、その後の自分にかなり大きな影響を与えてくれました。
札幌在住の頃、夏の時期の楽しみだったMAY MARCHE。
ドイツ人シェフのマーカスさんが北海道中の農家を巡って出合った野菜を、生産者さんから直接買える場所。
自宅のガレージの一角をこれだけ楽しい空間に変える魔法に感激して、自分の住む北海道が一気に好きになったのをよく覚えています。
(夏に訪ねてきてくれる友人知人は、すべてメイマルシェの開催される土曜日に被せるようにアドバイスして案内してたな…。)
その後住んだ大阪は、小さなマルシェが沢山あったけど、去年の秋に訪ねたスピニングマーケットが印象的。
明治の後期に建てられた紡績工場の社屋と、タクシー会社の営業所だった場所を活用して行われるマーケット。
「ここはポートランドかな?」と思うほど、バランスが良く、思想と空間がマッチしていることをひしひしと感じました。
そして、今住んでいる長崎。
先日、SNSでフォローしていた雲仙のアイスキャンディ屋さんが出店するという情報を見て伺ったTABE BACOというイベント。
なんと第1回目ということで、色々とまだ手探りとのことでしたが、地元の面白い方に一挙に出会うことができて、素晴らしい時間でした。
賑やかな場所だから面白いのではなく、その場所を、自分の毎日を、自分の力を、諦めることなく、もっと良くできる、もっと好きになれる、と思っている人が集っているから、お祭りもマルシェも面白いのだと思います。
そんな気持ちに触れられることこそが、自分のインスピレーション、インプットの源だなと痛感する、新天地での始まり。
4月はまだまだ始まったばかり。
たくさんのインプット共に #野心を耕す 1ヶ月になりますように。