こんにちは。
NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
「季節の楽しみと小さな工夫で、理想の生活を叶える」ということをコンセプトにしたNEXTWEEKENDでは、毎月その月のテーマを掲げて過ごしています。
7月のテーマは「感動するちから」
みんなでSNS上で楽しむハッシュタグは #浸りたい日 です。
こんな思いで、テーマを考えました。
やり方を変えれば、
いろいろな方法があることは分かった。
便利な時代だから、必要とされれば、
機能はすぐに追いついてくれる。
だけどやっぱり、
必要とするものを補うだけじゃなくて、
予期せぬことで感動したい。
想像を遥かに超えた場所で、
込み上げてくる気持ちに振り回されたい。
本来は、
世界中が毎日感動していたかもしれない
2020年の夏。そんな今年の7月は、
それぞれに自分の生活から見える
当たり前じゃないことに目を向けて、
同時に、
見えているものの裏側を想像して、
ちゃんと感じていきたい、
感動するちから。
そして思い出すだけで、
じわっと心が嬉しくなるような、
#浸りたい日 が少しでも
増えたらいいなと思う。
感動できる、良い1ヶ月になりますように。
それとともに、テーマに合わせてこんなことをしたい!というWISHLISTも、NEXTWEEKEND編集部で月に3つ、考えています。
私はこのWISHLISTにもとづいて、毎月3本のコラムを書いています。
1本目は、「アナログなもので伝えたい」に合わせて、私なりにアナログな伝え方について考えてみました。
そもそも、なんとなく、進化していない古い物のことをアナログと呼んだりすることもありますが、あらためて定義を調べてみると「アナログ」は連続する量を表し、「デジタル」は 連続する量を一定間隔ごとに区切り、数値を用いて表す方式のことなんだそう。
って、なかなかパッと理解できる文章ではありませんが、勝手に解釈すると、それは物質的か非物質的かということで、アナログなものは物質なので劣化することもあるけれど、デジタルは、データとして綺麗なまま、無限に、ずっと残り続けて記録されていくということなんだと思います。
そしていくらデジタルが発展したとて、人間そのものはアナログな存在。
ライフログで毎日の食事や睡眠を記録して、zoomでmtgをしながらSNSでコミュニケーションをとったとしても、自分自身は日々記憶も薄れていくし、どれだけ激しい感情も、時が経てば変化していきます。(切ない…)
だけど、だからこそ涙が出るし、感動するんだから、アナログ万歳、劣化万歳です。
なんなら劣化ではなく、それこそナチュラル。
私は主張するほどのナチュラリストではありませんが、いつだって季節の変化を愛でていたいし、自分たち自身を始め、娘にはどんどんアナログな体験をさせたいと思っています。
それは不便なことをするということではなく、五感を刺激するということ。
匂いも痛さも、眩しさも衝動も、時間が経てば、その度合い自体は忘れてしまうけど、感性というもので本人の思考には必ず残ると信じています。
気軽に旅に出づらいご時世ではありますが、遠くに行かなくたって、五感を刺激するチャンスはたくさんあるはず。
最近の我が家の五感をちょっとだけご紹介します。
視ること
アスリートである夫の仕事は実際に仕事している風景を見ることができるので、(むしろ本気で応援して共有することができるので特殊な例だとは思いますが)子どもにとっても分かりやすく、ようやく状況が理解できるようになってきた娘にとっては、父親の働く姿はものすごく刺激的なようです。
今はスタジアムに行くこともできませんが、なるべく環境を整えて見せたいので、2人で飲み物や食べ物を用意して特別な時間を作り上げています。
子どもの集中力は前半戦しか持ちませんが、目を輝かせて見守る様子を見ていると、いつまでもできる仕事ではないからこそ、現役でいられる今のうちに、たくさん感じてほしいなと思っています。
触ること&聴くこと
先週末、夫が試合でいなかったので車を走らせて娘と2人で貸切温泉に行ってきました。
毎月どこかしらの温泉に行っていたので、実に4ヶ月ぶり。
コロナ対策をしっかりと明記してくださっているので安心して行けました。
そもそも温泉には五感のすべてが入っていると思いますが、季節の虫の音を聴きながら全身でその土地のパワーであるお湯を感じる時間は格別。
まだ2歳なので刺激の強い泉質は避けていますが、どこを掘っても温泉が出ると言われている温泉大国、日本。
せっかく同性の娘が生まれたので、ひたすら一緒に開拓したいなと企んでいます。
(この写真は、有馬温泉にある竹取亭円山さん)
味わうこと
基本的に、「そのものを、そのものとしてだけ見るな」と、複雑なことを2歳児に説いているのですが、スーパーに売っているもの、目の前で起きた出来事、その全てには理由やストーリーがあって、それを想像できる人であってほしいと思っています。
だから我が家には少しずつ家庭菜園が増えたりもしているのですが、上記の温泉に行った帰りに2人でマス釣りをしてみました。
私自身、釣りはほとんどしたことがありませんが、娘があまり魚を食べないので「釣ってみたらどうだろう?」と思って、寄り道。
すると、さっきまで泳いでいた魚を知っているだけにばくばく食べる、という、よく聞く親子話が実話になりました。
「これを作ったのは誰だ!(by「美味しんぼ)」なんて、突如目の前に来た美味しいものに感動できることだって、もちろんあるかもしれませんが、ストーリーを知った上で感じる味わいはまた別物。
娘にはそんな想像力とともに、味わえる人になってほしいなと思います。
嗅ぐこと
蚊取り線香、花火の後の煙、久々に出した浴衣、この季節になると、様々な匂いを嗅いで「あー、夏の匂いがする!」と思うことがありますが、娘にもそんなスイッチをたくさん作れたらいいなと思っています。
旬の野菜や、風物詩を始め、まさに季節の匂いの代表である花はなるべく時期と共に記憶してほしい。
そんな思いから、花屋さんで買うだけでなく、なるべく季節の花が咲いている場所へ出かけています。
(こちらは最近行った、万博記念公園のあじさいの森というところ。)
と、壮大なことをしなくたって五感を刺激してくれるきっかけは毎日に溢れています。
そしてそのそれぞれが、アナログである私たち人間に刺激を与え、そしてデータ解析では到底想像できない(であってほしい)感性の幅を広げてくれるはず。
どんより重い空に見える梅雨だって、今ならではの楽しみ方があるかもしれません。
そんな瞬間を、ぜひ今月のハッシュタグ #浸りたい日 で教えていただけたら嬉しいです。
引き続き良い7月になりますように!