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日本だけでなく、世界各地で古くから伝わってきた植物療法。
連載「植物で叶える。現代版おばあちゃんの知恵袋」では、植物療法士であるWeekender編集部代表コラムニスト齊藤 渚さんが、今の暮らしに取り入れやすいフィトテラピーTIPSをお届けしていきます。

このところ、ぐっと冷え込み、冬の訪れを感じますね。

秋から冬にかけて、植物は次世代に向けて命を残すために木の実や豆、種を実らせます。

この時期、旬を迎えるのが小豆。新物の小豆が出回ります。

小豆は豆類の中では水分量が多く、電子レンジで温めると温かい蒸気が発生。

水分を含んだ“湿熱”は、一般的なカイロの“乾熱”よりも筋肉をゆるめ、血管を拡張させる効果が高いとも言われているんですよ。

遠赤外線効果もあり、じんわりと身体の深部まで温めるカイロになります。

しかも、繰り返し使えてサステナブル。

ますます冷え込む季節に向けて、手作りしてみませんか。

 

お茶パックで簡単!小豆カイロ

小豆をお茶パックで包むだけ、とっても簡単なのでお子さまも一緒に作れるカイロです。

お好みで香りの良いハーブを混ぜるのもおすすめ!

温まった蒸気とともに発散され、ほのかな香りが楽しめますよ。

新豆の方が水分量が多いという特徴がありますが、大きな差ではないので、お求めやすい小豆を使っていただいてOKです。

材料(1袋分)

・小豆:50g~100g
・ドライハーブ(ラベンダー、カモミール、ローズなど):小さじ1~大さじ1
・お茶パック(綿製がおすすめ):1枚
・ハンカチ

※ドライハーブはお好みで。無くても良いです。

 

作り方・使い方

1. お茶パックがいっぱいになるように小豆、あればハーブを詰めます。
※袋がパンパンになるように詰めるのではなく、軽く押し広げた時にゆったりと袋全体に行き渡る程度の量に調節してください。

2. 電子レンジで30秒~1分ほど温めます。
※お茶パックが化学繊維の場合、繊維が溶けてしまうことや発火する場合があるため、綿製など天然素材をおすすめします。また、連続して温めすぎないようにご注意ください。

3. 電子レンジから取り出したら、ハンカチやガーゼにくるんでお使いください。
※温かさの持続は約20分ほど。連続して使う場合、豆が温まり過ぎると破裂する可能性があるため、冷めてから加熱するようにしましょう。

温めた小豆カイロは、首のうしろやお腹に。

仙骨(おしりの割れ目の上にある逆三角形の骨)も、骨盤まわりや全身の血流促進に良い部位です。

小豆の粒が体のラインにやわらかく馴染んでくれ、適度な重みも蒸しタオルのような感覚で気持ちいいですよ。

また2袋作って、アイマスクにすると目まわりがほぐれます。

※低温やけどの危険があるため、寝ながらの使用はお控えください。

小豆カイロは100回以上は繰り返して使用できますが、温まりにくくなったらお取替えください。

使わない時は風通しの良いところへ。

柔らかな素材のリネンに美しく包めば、気軽なプチギフトにもなりますよ。

冷えは万病のもと。

しっかりと身体を温めて、寒い季節を乗り越えていきたいですね♩

簡単にできるカイロなので、ぜひお試しください!

 

Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ

 

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