こんにちは。
Weekender編集部で三兄弟の母こと永田です。
子育て交換日記が回ってくるターンが毎度絶妙で、過去の日記を読み返しては日本史の年表を眺めてるような気持ちになります。
時が経てば子は育つものの、絶対的な正解はないし、その時その時に全力投球で立ち向かうしかないという点では毎日祭りみたいなもんですね。いやぁ、みなさまお疲れ様です。
我が家の家族構成は、1年前から飛行機を予約するほど旅行好きな夫と、旅先では何を食べるかで頭がいっぱいの私、いつでも当日に宿題を終わらせたいという風変わりな小学3年生の長男と風の時代を生きる自由奔放な1年生の次男、自分も小学生と思っていて正々堂々とパピコを1本要求してくる2歳の三兄弟。
「男の子3人は大変でしょう?」と声をかけてもらうこともしばしばですが、土砂降りの雨の日に帰宅したら「お風呂沸かしといたで」と言ってくれた長男を見ると、「この絶賛イヤイヤ期の2歳もいずれそうなる!」と上の子の成長を糧に育児モチベーションを充電し、反対に上の子たちとぶつかった日には下の子の奔放さに癒され、これぞ歳の差兄弟ならではのエネルギーの地産地消(!?)とてもエコに循環しているおかげで、なんとか毎日を生き抜いています。
前回の旅テーマの子育て交換日記では、修学旅行で日光東照宮に行っても夜のトランプのことしか考えていなかったという萌ちゃんですが、子育てを通して我が子に伝えたいことを改めて見つけては出来ることを全力で実践していて、幼き頃のおかっぱの少女を想像しては親戚の視点でジーンとしてしまうなぁ。
さて、永田家の場合はこちら。
「子どもに与えたい、旅の作り方・考え方」
1.事前に行き先を伝える&動画に残して振り返る
2.柔軟にチームに分かれて別行動する
3.コミュニケーション用のお菓子を用意しておく
事前に行き先を伝える&動画に残して振り返る
小学生にもなると旅行の思い出も記憶に残るようになってきて、次の旅先で食べたいものを一緒に考える時間から楽しみを膨らませられるようになってきました。
前回の萌ちゃんの記事に「自分で荷造りをすることで、旅はより能動的になり、ジブンゴトになる」とありました。
とても理想的ではあるのですが、プリンセス1人の都倉家に対して、クレヨンしんちゃんが実質3人いるような我が家の場合は期待通りにはいかず…!
以前荷造りを任せすぎた結果、出発直前に大量の漫画とボールをリュックから救出したこともあるので、まだまだサポートが必要だなと感じています。
服は私が3人分用意し、「お菓子と本1冊、おもちゃはなくなってもいいものだけを自己責任で1つ&宿題」という遠足的なルールで今のところ平和を保っています。
旅先を事前に伝えるというのは最近始めたことなんです。
ただ連れて行かれるだけの時よりも楽しみな時間が前々から持続するし、今はYouTubeで現地の様子を家族で予習することさえ叶う時代。
アニメで得た知識と照らし合わせて「韓国ではトッポギを食べてみたい」など、彼らのWISH LISTも作られるようになりました。
数年後に授業で日本地図や世界地図を丸暗記しないといけなくなった時も、思い出とセットで覚えられたらいいなぁ。
それから、動画。
私は仕事で写真と動画を撮ったりするのですが、そんなに専門的な知識もなくできることなので簡単に紹介させてもらうと、
1. スマホに「VLLO」というアプリをダウンロード。
2. 旅の最中はスマホを横向きにして5〜10秒程度の動画をどんどん撮り溜める。
3. VLLOを開いて、撮った動画を全部ひとつの動画に繋げて、最初にタイトルの文字を入れるだけ。
動画はさりげないシーンほど見返した時に味が出るので、写真には撮らないようなところ、空や看板、ふざけた動きなどもこまめに撮っておくのがコツ。
BGMを付けると、もっと作品感が出ます!(このくらいなら当日に編集が完了できるくらい手軽。)
動画編集アプリも色々あるので使いやすいものを探してみてくださいね。
我が家はその動画を非公開設定でYouTubeにアップして、家族で見返したり、両家にはその都度シェアしています。
もちろん写真も撮るし、ファミノもアルバムも作りますが、想像しているより簡単な動く思い出の残し方も是非やってみてください。
声も喋り方も年齢でグッと変化するんです。
チームに分かれて別行動する
我が家の場合、まだ2歳の三男と小学生たちではできることにも差があります。
例えば、寝てる三男と私でカフェへ行き、夫と上の子2人はアスレチックへ行ったり、クライミングがしたい長男と夫、タピオカミルクティーが飲みたい次男と私+三男に分かれたり、家族旅行中であっても一旦解散してまた集合するようになりました。
思い出に厚みも増して、それぞれ見ていない景色のことを説明するので、子ども同士の会話も広がっておもしろいんです。
そして、チーム別行動にすると子どもたちも親の注目を集められて満たされるのか、その日一日を通して小競り合いも減り、普段話さないような話が親子間でできたりもします。
そんな風にメリットも多いので、最近は旅行だけでなく、普段の週末でもよく「母チームと父チームで、それぞれ行き先を変えて夜ご飯という名のカクテルパーティーで全員集合」という流れが定番に。
会ってない時間の写真を見せ合う時間やエピソードトークも盛り上がります。
バチェロレッテの2 on 1みたいな感じで、子連れのお出かけも楽しみたいものです。
コミュニケーション用のお菓子を用意しておく
去年末にハワイへ行った時のこと。
小学生たちにはどうにか「自分たちの学んだ外国語が通じる!」という喜びを感じて欲しくて、日本から個包装のお菓子をたくさん持って行きました。
閉店間際のチキン屋さんで半額にしてもらった時の店員のおじさんに、海で一緒に遊んだ子どもたちに、いろんなシーンで子どもたちは積極的にお菓子を配り、異文化交流の最初の一歩をスムーズに踏み出せたのでした。
先月韓国に行った時には、「今日、私誕生日やねん」とタクシーの運転手さんに拙い韓国語で話しかけてみたら、スナック菓子をもらったこともあり、あぁやっぱりコミュニケーションは旅を豊かにしてくれるなぁと実感。
ちょうど今日、子どもたちに伝えたのですが、「やってもらったことは小さなことでも覚えておく、やってあげたことはどんどん忘れてもよい」という精神で、ギブする楽しさを知ってもらいたいと思っています。
ご存知の通り、私の出身地である大阪では「アメちゃん」がコミュニケーションツールになっているのですが、電車で横に座ったオバちゃんがガサゴソとカバンを探ったら、それはアメコミュニケーションが始まる合図!
口が寂しくなった時には、私に「アメちゃん、ある?」と聞いてくださいね。黒飴、黄金糖、チェルシー、フルーツ系など、バラエティ豊かに取り揃えております。
そして、ここからは余談ですが、大人もちゃんと楽しみたい!というわけで、旅先での1人時間の楽しみとして、好きなお菓子を選抜して連れて行き、旅先の新しい景色を見せてやるという遊びをしています。
大体、ヤンヤンつけボーはレギュラー参加なんですが、ハワイには信玄餅を、韓国には栗の渋皮煮を、そして韓国のスタバからはヨーグルトを連れて帰りました。
場所との意外性が高まるほど美味しさが増すので、つい外国には和菓子系のセレクトになってしまいますね。
お菓子たちも国境を超えて、さぞ驚いてることでしょう。
子連れ旅行って、リフレッシュどころか体力も気力も必要で、前後の準備と片付けまで全力になる大人たちは疲労困憊でベッドにバタンってなりますけど、毎度大人も子どもも成長してるなぁと感じられるイベント。
実は直近の韓国旅行では、大量の荷物と子どもを抱えて、マンガやったら足がうずまきになってるぐらい走ったのですが、帰りの飛行機に僅差で間に合わず乗れなかったんです。
でも、「あぁ父も母もそんな失敗するんやな」という姿を息子たちに見せられてよかったのかもしれません。(ということにしたい)
それに、幼い頃はどうしたって同じクラスや同じ地域の小さなコミュニティがすべてだと思ってしまうけど「当たり前が当たり前じゃないこと」を知ってほしいし、「世界って広いな」と肌で感じてもらいたいし、もしもこの先、生きづらいことがあった時には「自分に合う場所が世界のどこかにはあるかも!」と思ってもらえたら嬉しいなと思っています。
さて、次回はNEXTWEEKENDの営業担当あやのちゃん。
直近では海外旅行に挑戦していたけど、どうでしたか?
子どもたちも言葉でコミュニケーションが取れる月齢になり、大変さも加速しつつ、ますます面白くなってくる頃かな!?楽しみにしています。
そして、これまでバトンを渡させてもらった麻美さん、ガルテンご卒業おめでとう!
引き続き男子育児チーム、共に戦士として並走させてください。LOVE!
Illustration:Chiharu Nikaido
Editor : ふじのあやこ