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こんにちは。交換日記のトップバッターを務めている編集長の村上萌です。

出会った頃は大学生だった副編集長のともちゃんから子育てに関する日記が回ってくる日が来るなんて…って、あれ?毎回言ってるかな。

とはいえ、ゆっくりなリレーなので毎回新鮮な気持ちで綴っていきたいと思います。

さて、また新しいテーマを決めてバトンにしていきたいのですが、今回は「旅」。

実は以前すでに同じテーマを題材にしたこともありましたが、よく考えてみればコロナ禍に突入する前の話。

あの数年間を経て、多くの人の価値観や旅に求めるものは大きく変化しました。

そこで、アフターコロナと呼ばれる新しい時代が始まった今、改めて“旅”をテーマに、「子どもに与えたい、旅の作り方・考え方」を聞いていきたいと思います。

さて、前回旅記事を書いた時に2歳だった娘も気付けば6歳。

もはや“子連れ旅”といった概念すらなくなり、“この人と旅行する”という感覚になってきて、旅のテーマも彼女に決めてもらうようなことも増えました。

そんな中で、私の娘との旅の考え方を3つ挙げるならこんな感じ。

子どもに与えたい、旅の作り方・考え方

1. 自分で持ち物を決めさせる
2. 対等に出会いをつくる
3. ちゃんと語り続ける

 

自分で持ち物を決めさせる

大人なら当たり前にしていることですが、誰に会って、どこで何をするからこの服を着る、とか、あの場所でこんなことがしたいからあれを持っていくとか、そういうことで気持ちはどんどん能動的になり、旅は改めて“自分ごと”になっていきます。

その場所に行く理由、そこはどんな場所なのか、どんな時間が過ごせるともっと楽しいのかを本人が想像できるようサポートして、たとえ子どもであっても親がすべて準備するのではなく、自分のリュックに自分で荷物を詰めさせるようにしています。

私は基本的に心配性の真逆&子どものやりたいことを尊重する主義なので、止めなかったばかりにとんでもない数のぬいぐるみと一緒に飛行機に乗り、娘が寝てしまった時は少し大変でしたが…。

それでも、そうやって能動的にさせることで、旅の体験濃度は濃くなっていくと思っています。

 

対等に出会いをつくる

旅の思い出を振り返った時、美しい景色や素晴らしい建造物、美味しい食事も宝ものですが、「また行きたいな…」と印象に残るのは、その土地でたまたま出会った誰かの笑顔や、ふと交わした言葉だったりします。

それは子どもも同じこと。

大人が楽しむためだけに最初から最後までスマホでゲームをさせたり、おまけのように扱って紹介を省くのではなく、娘にも対等に出会いの機会をつくれるように心がけています。

具体的には、相手が大人であっても自己紹介を自分でさせ、娘も相手の呼び名を認識できるようにすること、娘の良い部分を引き出して話が弾むようサポートすること、一緒に笑い合える時間をつくることなど。

その甲斐あってか(?)娘は自分が“子どもだから”と一線を引くことなく、芸術家の方に出会ったら「いつからそれをお仕事にしようと思ったんですか?」と聞いたり、飲食店の方に「お店の看板が青いのが素敵ですね」と感想を伝えてみたり…、大人の私が聞かないようなことも彼女の視点で会話を広げてくれるようになったので、楽しませてもらっています。(もちろんまだまだ子どもな部分もあり長い時間は持たないので、大人の都合で振り回すような時は、ある程度したらiPadなどもOKにしています。)

 

ちゃんと語り続ける

経験を糧にするためには、それを経験した時にどれくらい感情を動かせるかが重要だと思っています。

その意味で、いつも目の前のことに全力で日々アップデートされていく子どもにとっては、「あの時のあれ、すごく綺麗だったね」「あそこで出会った○○さん、本当に面白かったよね」など、旅後に振り返って語り続けることもセットにしています。

そうすることで、たとえ時系列が曖昧になったとしても、彼女の中に記憶のボールがしっかり蓄積されていって、ある時突然記憶の棚からそれを引き出してきて目の前の事実と繋げることができると思っています。その一連の流れで嬉しい気持ちが蘇ったり、勇気に変わっていくような瞬間を何度も目の当たりにしています。

体験の機会と同じくらい大切にしたい、糧にするためのサポート…!

 

と、トップバッターということもあっていつもやや堅めになってしまいますが、今娘との旅の作り方はこれらのことを大切にしながら作っています。(コロナ前と後で書き比べるつもりだったけど、変わったのは娘の年齢とそれに合わせた親の気持ちくらいで、基本的に旅で体験させたいことは変わらない…)

さて、次は3人の男の子を育てている元コミュニティマネージャーでもある永田尚子ちゃん。

彼女の綴るSNSでのストーリーズは毎日がショートエッセイのようで、大阪人だからか(?)どんな試練もネタに変えるユーモアと強さを持っているところは多くの子育て層に希望を与えていると思っています。

3人の子育ては家を出発した瞬間に“もうゴール”なんてつぶやきも見たばかりだけれど、なおちゃん、最近どうですか?旅してますか?

 

Illustration:Chiharu Nikaido
Editor : ふじのあやこ

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