(2023年11月追記)
本記事に登場するサービス名は一部、2024年度サービス提供分より名称変更をいたしました。
変更前「THE FAMILY NOTE」→ 変更後「KAZOKUGOTO NOTE(かぞくごとノート)」
変更前「FAMILY NOTE CLUB(FNC)」→ 変更後「KAZOKUGOTO NOTE CLUB(KNC)」
この3年間でユーザーの皆様と育ててきた「ファミノ」という愛称は、これからも大切にしていきたいと思っています。
詳細はこちらから
2021年春に誕生した「THE FAMILY NOTE」(通称「ファミノ」)。
1冊のノートを家族とともに書くことによって、お互いに向き合い、物理的な距離だけでなく、精神的な距離も近い存在になることを目指すNEXTWEEKEND自社プロジェクトです。
2023年2月6日(月)まで、2023年度版のご予約を受け付けています。
そしてこの連載【あの人のファミノ事情】では、それぞれのおうちでファミノがどんなふうに使われているかとともに、使っていくうちに家族内でどんな変化が訪れたかをお届けしています。
第6回は、FAMILY NOTE CLUB(ノートを持つ方限定のコミュニティ)会員のmayuさん。
思春期の娘さんや旦那さん、ご実家のお母さんとのコミュニケーションにノートを活用してくださっています。
File 06 FAMILY NOTE CLUB会員 mayuさん
▲11年前、七五三のお祝いに家族全員で撮った記念写真。
家族構成:
夫のhayatoさんと高校3年生の長女、中学2年生の次女ファミノで叶えたいこと:
未来の宝物を増やしたい使用プラン:
ベーシックプラン、ふうふで使うノートプラン、親と使う別冊プラン
明日どうなるかわからないからこそ、
思い出を残す
ファミノが誕生した2021年は、コロナ禍の影響が暮らしに影を色濃く落としていた頃。
mayuさんは「残す」ということを強く意識するようになったと言います。
mayuさん:
「明日どうなるかわからないような世の中で、私や夫が言ったことを娘たちが思い出すきっかけが残せたらいいな、と思ったんです。逆に私や夫が年を重ねたときに、思春期の娘が言っていたことを振り返れたらいいな、という思いもありました。」
しばらくはファミノを使いこなせるかわからなくて迷っていたというmayuさんですが、その後、インスタグラムなどでユーザーさんが使っている様子を見て、購入を決意。
2022年度版から使い始めました。
ノートが届いた3月に、長らくコロナで中止となっていた娘さん(長女)の部活の演奏会が再開。
mayuさんが「Good Things journal」のページに綴った演奏会の思い出が、記念すべき“最初の1ページ”となりました。
mayuさん:
「やっと演奏会ができることになって、これは残したい!と思った気持ちをそのまま書きました。その後も長女の演奏会が開かれるたびに『Good Things journal』を書くのが恒例となりました。」
▲その日の感動や娘さん(長女)を応援する気持ちがストレートに伝わってくる「Good Things journal」。もともとmayuさんは娘さんが幼稚園のときにスクラップブックをつくっていたので、その感覚を思い出しながら書いてみたそう。
ファミノが家族だんらんの真ん中に
mayuさんが心がけたのは、家族みんなで書く、ということ。
mayuさん:
「そうしないと、私だけのノートになってしまいますよね。みんなで書いたほうが、後で読み返したときも楽しそうだと思って。家族との会話で、『それ、ファミノに書いてみるといいね』なんて話題にしたり、一緒に書いてみたりしました。」
特にmayuさんにとって大切な思い出となっているのが、家族で回しながら書いた「Interview Questions」のページ。
4人家族のmayuさんですが、娘さん(長女)は遠方の高校に進学したため、学校から近いmayuさんの実家で暮らしています。
娘さん(長女)が帰省して家族全員が揃ったタイミングで書けたのが、このページだったそう。
▲「もう一度行きたいところは?」の回答は家族全員が見事に一致!「質問を自分たちで書き込めるページは娘や私で質問を考えたりして、すごく楽しかったです。このページは毎年やりたいですね。」とmayuさん。
「Monthly Wish List」も、家族の一体感を高めてくれるページ。
mayuさん:
「夫や次女に聞きながら、家族の野心をまとめています。『こんなことをやりたいんだ』とか『このメニューを食べたいんだな』とか、家族の思いを改めて理解できるようになりました。」
▲「長女からのLINEに書いてあったことなどを思い出しながら、私が長女のWishを勝手に書いたりすることもあります。」と笑うmayuさん。離れていてもいつも思いを馳せていれば、心は近くにいられるのかもしれません。
「最初は家族を巻き込むのが難しかったかも」と振り返るmayuさんですが、ご家族にまいたファミノの種は、徐々に芽を出し始めました。
mayuさん:
「娘や夫に『書きたいときに書いてね』ってページを渡しておくと、知らないうちに書いてくれたりして。あとからこっそり見ています。笑」
修学旅行の後、家に帰ってきた娘さん(長女)に「Good Things journal」のページを渡して、旅の思い出や写真を一緒にまとめたり…そんな共同作業も楽しんでいるとか。
オリジナルの使い方を考えるのも、
ファミノの醍醐味
「うちの家族ならどんなふうに使うといいかな?」と考えるのが好き、というmayuさん。
空いたスペースでオリジナルの使い方も試しているそう。
特に盛り上がったのが「絵しりとり」。
mayuさん:
「『Monthly Wish List』の裏が空いていたので、娘たちが昔よくやっていた『絵しりとり』を夫や次女とやってみたんです。ひとりが絵を書いたら、次の人がそこに描かれた内容を判断して絵を描き足していく、という単純な遊びなんですが、意外に盛り上がって。我が家の定番のレクリエーションになりそうです。」
▲「言葉のしりとりと同じで語尾に“ん”がつくものはNG。でも絵だとついうっかりして、キリンを描いちゃって娘から突っ込まれたり…会話がすごく弾むんです。」と語るmayuさん。今年の冬休みに長女ちゃんが帰省した折には、念願の「家族全員で絵しりとり」も実現したそう。
「Year Map」もmayuさんがアレンジしたページ。
最初は「Year Map」に家族の記念日を書いていたというmayuさんですが、ページが余ってしまったそう。
そこでひらめいたのが、「振り返り」を書くということ。
▲「1年の終わりに各月を振り返って、印象的だったことを書き出してみました。“コロナやばし!!”なんてことも書いていますが、後から読み返したら、この年はこんなことがあったんだなあって思ったりしそうですよね。」
ファミノを通じて深まる
親との絆
mayuさんのファミノから感じるのは、ご家族への強い想い。
「家族で楽しみたい」、「家族を応援したい」、「家族に伝えたい」。
そんなメッセージが溢れています。
mayuさん:
「私が中学生のときに大きな病気にかかってしまったんです。そのときに家族が一致団結して、私が元気になるようにたくさんのサポートをしてくれて…家族の大切さを身にしみて感じました。」
今でも実家は家族同士の絆が強く、特にお母さんとは友達のように何でも話せる関係。
「親と使う別冊ノート」も購入したmayuさんは、「おもしろいから書いてみてね」とお母さんにぽんと渡してみたそう。
mayuさん:
「先に私が自分の回答を書いて、残りを書いてもらいました。ふつうにしていたら聞かないようなことも聞けて、母の知らない一面が見られました。」
▲「右ページは私からの質問として、私と2人の娘の似ているところを聞いてみました。母から見るとそういうふうに見えるんだ、と発見がありましたね。」
この「親と使う別冊ノート」を3冊も購入したというmayuさん。
その理由は…?
mayuさん:
「残りの2冊は、娘たちが20歳になったら渡したいと思っているんです。私が母とやってみたように、娘たちとも一緒にこのページを書いてみたいです。」
私のコツ
ファミノはそれぞれが書きたいタイミングで書いているというmayuさんご一家。
だんらんの延長だからこそ、リラックスしたムードが欠かせないようです。
・ゆったりした雰囲気をつくる
「リビングやダイニングは間接照明でゆったりとした雰囲気をつくるようにしています。そうすると自然にダイニングテーブルに家族が集まってきて、ファミノを書きはじめたりするんです。」・写真はシールにして気軽に貼る
「スマホで撮った思い出の写真は『Canon PIXUS』でシール台紙にプリントアウトしてファミノに貼っています。いろいろなサイズのシール台紙を用意しておくと、ノートにもメリハリがついて楽しい雰囲気になりますよ。」
▲ダイニングにある「Canon PIXUS」の横がファミノの定位置。側に置かれたくまのぬいるぐみの正体はペンケース!「長女の修学旅行のおみやげで、ここにファミノに使うさまざまな色や太さのペンやマーカーを入れています。」
▲ダイニングテーブルにファミノやペンを広げたら、ファミノ時間の始まり。「夕ごはんやお風呂を済ませて、ゆっくりできそうな夜に書くことが多いですね。時には娘と向かい合って一緒に書いたりすることも。」
書くことで素直に出せる
“ほんとうの”気持ち
ご家族でファミノを書くようになってから変わったのが、会話が増えたこと。
mayuさん:
「次女も中学生になると、ママはわかってくれないからいいやって、話さないことが増えていたんです。でも、ファミノが変わるきっかけをつくってくれて。」
サッカーをやっている娘さん(次女)。
思うように力を発揮できなくて悩んでいた時期に、いつもと違う先生の指導を受けたら前向きになったということがあり、mayuさんが「その気持ちをファミノに書いたら?」と促してみたそう。
それ以来、娘さん(次女)はうれしいことなどがあるとファミノに綴ってくれるように。
mayuさん:
「文字にするほうが、心の奥底にある気持ちを出しやすいみたいで。私のほうも、ああ、そんなふうに思っていたんだ、と理解できるようになって、次女への接し方が変わりましたね。」
文字のほうが素直に書ける。
それはmayuさん自身も同じだと言います。
mayuさん:
「ふだんはつい夫をいじってしまって、ありがとうが言えないときもあって。でも、ファミノには素直に書けたりするんです。」
▲旦那さんのhayatoさんへの感謝がいっぱい詰まった「Thank you for」のページ。細やかなエピソードから、日常的に思い合い、助け合うご夫婦の姿が見えてきます。
さらにやってみてよかったというのが、「ふうふで使う別冊ノート」。
hayatoさんは、mayuさんも驚くくらい一生懸命書いてくれたそう。
mayuさんへの愛があふれるノートを、今回、特別に見せていただきました。
▲「こんなに私のことを好きなんだってびっくりしました」とmayuさん。「夫は私の実家の結束の強さに驚いたこともあったと思うんですが、私と結婚して価値観が変わり、家族が大切だと思うようになったと書いてくれて…とってもうれしかったです。」
hayatoさんのお仕事は夜勤が多く、mayuさんと会話する時間があまり取れないことも。
このノートのおかげでいつもよりも深い話ができたのが収穫だったと言います。
mayuさん:
「ちゃんと言わなくてはと思っていても、なかなか伝えられなかったりもするから、この機会にわかりあえてよかったです。1年経ったら心境が変わることもあるだろうし、毎年、結婚記念日とかに書いても楽しそうですよね。追加で何冊か買っておこうかな、と思っています。」
mayuさんがずっと後回しにしていたのが、ファミノのテーマを書くページ。
半年以上経って自然に心に浮かんだのが、「HAPPY」という言葉だったそうです。
家族の思い出や、みんなで盛り上がった絵しりとり、お互いの理解を深めたインタビューetc…。
たくさんのHAPPYな瞬間が刻まれていて、読み返しているだけで笑顔が浮かんでしまうような、mayuさん一家のファミノ。
書くうちに家族のテーマが見えてくるというのも、ファミノの魔法なのかもしれません。
mayuさんが生まれ育った家庭から「家族が大事」という価値観を受け継いだように、家族で笑いあった思い出や、家族の存在を心強く感じた記憶が娘さんたちにも受け継がれていく、そんな未来が見えるような気がしました。
きれいに書かなくても、マメに書かなくてもいいし、無理にテーマを決めなくてもいい。
大切なのは、一歩を踏み出すこと。
これから始まるファミノとの暮らしを、この連載を読んでくださった皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。
THE FAMILY NOTE とは
家族というひとつのチームで作り上げる、1冊のノート。
写真アルバムとは少し違う、感情のアルバムです。
今日の家族の会話を増やし、これまで歩いて来た道をもっと愛しく思い、そして、少し先の未来に、共に希望を持つきっかけとなることを目指しています。▶︎2023年度版 THE FAMILY NOTE のお知らせ
▶︎WEB記事連載「あの人のファミノ事情」
▶︎正解よりもアップデート!家族について考える「ファミノラジオ」
Writer:野田りえ
Editor:Saki Goda