こんにちは。NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
昨年で弊社株式会社ガルテンは10周年を迎えましたが、実はNEXTWEEKENDは今年の夏で10周年になります。
当初は個人で法人登記をしたので社員は一人もおらず、最初の一年はがむしゃらに誰かの役に立てることを探し続けなんとか生計を立て、1年経った時にNEXTWEEKENDという言葉が生まれました。
それはシンプルにいうと“考え方”でした。
“自分が社会に役に立てる形”を模索する中で「誰かの人生が楽しくなることを、今日でも3年後でもなく、次の週末に叶えられる距離感で提案すること」という考え、これは様々なプロジェクトに関わらせてもらったり、自分が友達の相談に乗ったりする中で薄々考えるようになり、そして実感に変わった「誰かを励まし、ちゃんと背中を押せる距離感」でもありました。
2012年の8月1日がNEXTWEEKENDサイトのオープンした日。
10周年を迎えるにあたって、改めてこれまでの道のりを振り返ると共にみなさんと一緒に新たな野心に火を点ける時間を過ごせたらと思い、今日から少しずつカウントダウンを始めていきたいと思っています。
そんなわけで、突如爆誕したこちらの連載【10周年特別企画!これまでとこれから】では、私が過去10年の出来事を1年ごとにハイライト的に振り返っていきたいと思います。
ちなみにこちらが懐かしの個人ブログで、NEXTWEEKENDというサイトを作ったと発表した日の記事。
まだ、このサイトで何をしていきたいのか、個人の活動とどう棲み分けていきたいのかは、はっきり決まっていませんでした。
とにかく、何かをプロデュースする時に「村上萌」という名前と顔がいちいち出ることに違和感を覚え始め、あたかも自分が若い女性だからそれができているように見えることが悔しくて、もっと自分のコンセプトを明確にして、考え方をブランドにしていきたいと思っていた気がします。
また、2012年当時は日本でインスタグラムがローンチされる2年前でもあったので、写真を軸に感性を綴ることでそれぞれが同じ興味を持つ人と繋がっていくことに可能性を感じ、自分もまずは日々のことを切り取ってみたいと感じていたのかもしれません。
とにかくNEXTWEEKENDというサイトは案外ほわっとした写真で綴る私の個人サイトとしてスタートしました。
ロゴはシェアオフィスがお隣だったデザイナーの山川春奈さんに3種類を作っていただき、その中から今のものを選びました。
(おそらく社員は誰も見たことのない幻の他パターン…!)
せっかくの初回なので2011年(大学を卒業した1年後&起業の年)から少し振り返ると、この時期のハイライトといえばこんな感じ。
ベーグルをプロデュースしたこと
ベーグル好きが高じて、渋谷スペイン坂にあるBiOcafeで朝に食べたいベーグルを提案させてもらったこと。
有名人でもない自分が何かを企画するのであれば、たまたま通りがかった人が自分ごとにできるものにせねば…!とシンプルに考え朝のシーンを提案しました。
焼印の練習めっちゃしたなぁあ…。
POPを自分で作って納品できるというのを良いことに、この時初めて“プロデューサー”を名乗ってみた瞬間でもありました。
ちなみに経緯としては、自分で店の広報の方のTwitterに絡み、ベーグル好きをアピールをしたことから始まりました。
シェアハウスのモデルルームを
プロデュースしたこと
当時はまだ珍しかったシェアハウス。
ハウスといっても実際はビルになっていて、私は女性専用フロアに合わせたモデルルームをプロデュースしました。
“MORNING INSPIRATION”と名付けたその部屋は朝10時に女の子が部屋を出て行く前という設定で作りました。
インテリアの知識はまるでありませんでしたが、何の迷いもなくこの設定が良いに違いないと信じていました。
未経験であることが、むしろ強かったなぁ。
新しい形のブライダルイベント
Private Gardenをプロデュースしたこと
人生に一度の特別な日である結婚式を、決められたスタイルではなく、
ブーケもケーキもドレスも全て自分流にカスタマイズしたい。
そんな自分のスタイルを持った次世代の花嫁さんが出てくるに違いない!と、理想のウェディングを体験できる秘密の場所として葉山でローンチした月次のイベント。
今写真を見返しても、本当に細かいことまで理想の世界観を詰め込んでいたなぁと走り回っていた裏側を思い出しました。
富山県の宮本みそ店さんと
“ピンクの甘酒”を作ったこと
今もNEXTWEEKEND STOREで愛されているピンクの甘酒も、この頃に誕生しました。
たまたまファーマーズマーケットに味噌を売りにきていた宮本さんに出会い、その日のうちにナンパをし、半年後には商品コラボレーションが実現。
今のように発酵ブームだったかどうかは覚えていませんが、大好きな甘酒にもっとシーンを提案したい!絶対みんなも飲みたいはず!と妙に確信していたのをよく覚えています。
当時は“ピンクの甘酒”ではなく“Amazake Morning”という名前で提案していましたが、やや言いづらいので近年になってリニューアルしました。
車の展示イベントを
マルシェとしてプロデュースしたこと
当時の自分はクライアントのロゴカラーに合わせたのか、記者発表会でとんでもない色のカラータイツを履いていることにも衝撃的ですが(あと20色くらい持っていた気もする)、フランスの郵便車でもあるルノーのカングー車を、スペックだけで見せるのはもったいない!と、世界観を伝えるべくクリスマスマルシェにしたイベント。
これを機に長い間プロデューサーの一人としてご一緒させてもらい、「きっとこうしたらもっと楽しくなる!」と、スケールの大きなイベントを通して、あらゆる挑戦ができたことは後の自分にとって間違いなく自信になりました。
自分で名乗った肩書きで、
少しずつプロデューサーと認識され始めたこと
話すと長くなるので割愛しますが、就職活動に失敗して就職先のないまま大学を卒業し、1年後に起業をした身だったので、電車広告に自分がいた時は、安易ですが社会に居場所を作ってもらえたような、自分で名乗った肩書きが認めたもらえ嬉しさがありました。
この時はまだ、これから先も社員を抱えたりすることはなくフリーランスで仕事をしていくだろうと思っていました。
NEXTWEEKEND STOREを作ったこと
ウェブサイトのオープンに伴って、ストアをローンチ。
甘酒に加え、当時自分が大好きだったアメリカの靴(問屋さんから卸してもらってました)、そして私の母が作る花、というなんともツッコミどころ満載なラインナップでストアをオープン。
個人だった私を支えてくれたのは、フランドルというアパレルのご担当者さんで、その時はハードルの高かった決済機能などを全て担ってくれていました。
NEXTWEEKENDのサイトがオープンしたことで、
ヒカリエで朝ごはんのセレクトショップを期間限定オープンしたこと
「村上萌」という名前と並走するように、少しずつNEXTWEEKENDを知ってもらえるようになった頃、NEXTWEEKENDとしてヒカリエで期間限定の店をやらないかとお声がけをしてもらい、迷わず朝ごはんショップを出店させていただくことになりました。
なんの知識もないままあらゆる好きな店にがむしゃらに交渉をして、ベーグルや器などを店に並べることができました。
この時、初めてチームで活動をするということを実感し、個人ではなくNEXTWEEKENDとしてもっと様々なことに挑戦したいと思った瞬間でもありました。
(ちなみに私の右側に写っている可愛らしいバイトの女子大生は、現在育休中のNEXTWEEKEND副編集長・渡邊友美)
その他にもブログを遡っていたら眠れなくなるほどに沢山の出来事がありましたが、個人のプロデューサーとしての活動がメインではありつつも、少しずつ「そうそう、NEXTWEEKENDってこういうこと」という瞬間を見つけられた初年度でした。
この頃から知ってくださっているという方がいらっしゃれば、本当に長いことありがとうございます。
このままの調子で10年分を綴っていけるのか、果たしてボリュームが過ぎないか不安ですが、なかなかない機会なので楽しくまとめていきたいと思います。
今日は、8月1日のNEXTWEEKENDの誕生日まで残り50日…!
カウントダウンしながら少しずつ盛り上げていく予定なので、お付き合いいただけたら嬉しいです。