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春は新たな生活がはじまる季節。

特に子どものいる家庭では入園、進学、進級など子どもの成長に合わせて暮らし方もどんどん変化していきます。

今回の#かぞくごとはこちらの記事でもご紹介をした、4つの切り口の中から“育て方”をキーワードに、この時期だからこそ見直してみた家族のルールや取り組み始めた小さな習慣を集めてみました。

“育てる”とは言ってもその方法は数知れず、どのような言葉や仕草、考え方、行動をとるかが、明日の家族の在り方に繋がっていくと思っています。

そして育て方を日々研ぎ澄ますことは、自分の成長にもきっと繋がるはず。

2022年#かぞくごとアンバサダーと一緒に考えた習慣づくりが、みなさんの子育てに少しでも参考になれば嬉しいです。

#かぞくごと って?
家族との何気ない時間を楽しむためにNEXTWEEKENDが作ったSNS上のコミュニティ。今期は20人のアンバサダーと企画を盛り上げていきます。
#かぞくごと に集まる投稿を見るだけでなく、ぜひ家族との小さな野心を叶えた瞬間を切り取って、ハッシュタグをつけて楽しんでいただけたら嬉しいです。
詳しくはこちらから

 

家族が増えるタイミングではじめる新たな習慣

新しい家族を迎えるのは喜ばしい気持ちと同じくらい、どんな生活になるんだろうというドキドキ感があります。

少しでもスムーズに赤ちゃんとの暮らしが始められるよう、出産前後に見直した習慣を教えてもらいました。

5月に出産を控え、これまで私が担っていた役割を分担しないと家庭内業務が回らなくなってしまうと思い、役割分担を見直すことにしました。
ただ、いきなり全てを任せず、まずは簡単なことからお願いしたり、一緒にはじめてみることを意識しています。
また必ず振り返りをしてうまくいったこと、いかなかったことを明らかにして改善したり、感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。

特に3歳半の娘にお手伝いしてもらうときは「できた!」を可視化することで、よりやる気がでるように工夫しています。
ちょうどお手伝いしたい時期ということもあり、娘は楽しく取り組んでくれています。「お姉ちゃんだからできるで!」が口癖。

夫はまだまだ始めたばかりではありますが、外食やテイクアウトに頼らず食事を作れていることは自信になってきていると思います。
以前、疲れている時には「なんで私ばっかり…」と不機嫌で夕食を出すこともありましたが、作ってもらう立場になって「大変なのに作ってもらって申し訳ないな」と思うようになりました。
物理的、時間的にどうしても相手が出来ない時には気持ちよく引き受けようと思っています。
最近愚痴しかなかった夫に対しても、心からのありがとうが言えるようになっているので継続していきたいです。
対面で感謝を伝えるのは照れるので、THE FAMILY NOTEにお手紙として書いています。

まもなく0歳2ヶ月になる新たなメンバーを迎えた我が家は、これまで通りにはいかないことも多く、夫婦でコップの水が溢れ出した状態になってしまいました。
その時に夫婦でお互いのことをきちんと話して、夫の心境や状態を知って、自分だけじゃないんだと思ったら、これは家族で乗り越えるしかないと思ったのです。
自己肯定感は自分でもある程度上げられるかもしれないけど、家族の肯定感は家族でちゃんと認識しなきゃ保てないんだと思う。
というわけで始めてみた、1週間のありがとう報告。
あまり気合いを入れすぎると継続できなくなると思ったので、既に習慣になっているティータイムで美味しいコーヒーとおやつをおともに、ありがとう報告会をしてみました。

本人を目の前にありがとうを伝えるのは照れくさかったけど、伝えてみると、夫からも「それでいうと俺もこんなことに感謝してるよ」と言ってくれて、え、当たり前にやってたことなのに、嬉しい…明日からも頑張ろう!と思えました。
このありがとう報告をやった後、お互いに口数が増えて、次の日もテンションが高かったことを思うと、想像以上に肯定感が上がり、私たちに今必要な時間だったんだと思いました。

 

子どもの成長に合わせて取り入れた新習慣

いつの間にかできることが増えていたり、意外と頼りになったり。

子どもの成長過程に合わせて、家族で取り入れた習慣を教えてもらいました。

家族というある意味、何でも許されてしまう環境に慣れてしまい、挨拶も言葉だけだったり言ったか言ってないかも曖昧になりやすいなと思っていました。
朝起きておはようが言えること、ここにある食べ物は見えない誰かのおかげで美味しく食べられること、今日もお疲れ様とお互いの一日を尊敬できること、そして相手がいて初めてできる挨拶を形だけではなく、心からしていきたい。
1歳になって、いろいろなことを理解し始めた息子にも伝えたいと思い、習慣作りをはじめました。

できるようになってきたことはたくさんあるけれどまだ1歳の息子。
強制的ではなく、絵本や歌を取り入れて楽しみながら、練習しました。
できたときは、盛大な拍手と共に喜ぶということを続けて、挨拶するのは楽しいことなんだと思えるようにしました。
始めこそ、しっかり意識して挨拶する、という感じでしたが、一週間もしないうちに、すぐに覚え始めた息子は、手を合わせてペコリを習得しました!
どんぐりころころの歌で「どじょうが出てきてこんにちは」のフレーズや、大人が言っていたりテレビから聴こえてきたりする「ありがとう」の言葉に反応して、ペコっとおじぎするように。
今はまだ、ペコっとしてみたり、手を叩いてみたりだけど、これからも一緒に取り組んで習慣にしたいと思います。

たかが、挨拶。されど、挨拶。
大人になっても、大切にしたいことのひとつ。
何より、挨拶すると気持ち良いし嬉しいし、自分も周りも元気になりますよね!

小さい子どもと暮らしているとリビングが遊びスペースになっていて散らかりがち。
「スッキリ収納したいけど子どもの好きも尊重したい」、「進んで楽しくお片付けできるようになってほしい」そんな野心を叶えるために収納にひと工夫。
恐竜好きな子どもたちの「好きなものを飾りたい」気持ちも、来年小学生になる娘の「ランドセルと教科書置き場を決めておきたい」も同時に叶えたのがシンプルなIKEAのラック。
上段に向けて幅細になる抜けのあるデザイン&すっきり見える白色を選んだので、リビングの一角に設置しても圧迫感なく、飽きないデザイン。
子どもたちのお気に入りスペースになり、恐竜たちで遊んだ後もキレイに並べて整理整頓。
箱に収納しているおもちゃ類も、不要になったものは溜め込まずスパッと処分できるようになってきました。
子どもたちの意見も尊重し、取り入れつつ、まずは一年後を見据えた新しい空間作りができてよかったと感じています!

そして実際に来年からの新生活で動線や使い勝手を検証しながら、必要があれば、さまざまなものの置き場を変えていきたいなと思っています。
ちなみに現在小3の息子は、玄関入ってすぐの廊下の収納扉の中の一角を、ランドセルや教材置き場にしています。
娘も同じ場所に、とも考えましたが、朝の準備時間に混雑してしまったり狭く感じるかなと思い、娘にはリビングにコーナーを作ることに。
2人の専用スペースをあえて離すことで、自分だけの空間を満喫できたらいいな。

数年後、ここにどんな子どもたちの「好き」が並ぶのか、今から密かな楽しみ。
子どもの成長と共に並ぶアイテムも変わっていく…これも子育ての楽しみのひとつだな、と感じています。

この春息子は中学𝟸年生になりました。
成長と共に出来ることはたくさん増えてきたのに、反抗期に入ると出来なくなる事も増えていく。
いってきます!という当たり前の挨拶も出来ず、ひっそりと出て行くことが、いつの間にか増えてしまいました。

朝はさまざまな理由が重なって時間も足りなくなってイライラする時があるのかもしれませんが、これが当たり前になってはまずい!と、軌道修正をすることに。
息子だけでなく私自身の行動も改めて見つめ直すと、出勤前の家事を理由に、声だけで見送っている日もたくさんあったなぁ…そう反省し、習慣作りをすることに。
私が取り入れたのは毎朝、全力で「いってらっしゃい!」をすること。

息子からの「行ってきます!」の声が聞こえたら、洗濯を干している最中でも中断し、玄関まで走り抜けます。
今日のミッション(部活や小テストなど)小さな事でも具体的に声かけをしてめちゃくちゃ明るくただただ、全力で応援をして、今日1番の笑顔で見送るだけです。
「今日は〇〇だねー!頑張ってね!」と、声かけはシンプルに。
明るい声と笑顔をセットにして送り出しています。
息子もはじめこそ「もう、わかったから!誰かに見られたら恥ずかしいから。」という態度でしたが、今ではそれが日常となり、ものすごく機嫌が悪い日でも「いってくる!(怒りマーク×3の声のトーン)」と必ず声をかけてくるようになりました。

春に咲く桜と同じように、いい時ばかりを切り取るのではなく、寒い季節をどう過ごしていくのか。
そんな過程も含めて、息子と成長していきたいなぁと思います。

大好きなファミリーキャンプ。
これまではテントの設営や撤収などは夫婦の仕事でした。
子どもたちが年長と小3になり、随分と成長して出来ることが増えてきたので、今年からは2人も戦力として、設営&撤収に一緒に取り組んでもらうことにしました。
「面倒臭い」、「遊びたい」気持ちをグッと堪えて積極的に参加してもらうためのひと工夫として、専用のフィールドグローブ(軍手のようなもの)を購入。
できることから手伝ってみよう!きっとできるよ、大丈夫!と声をかけることでやる気を引き出しました。

長男がペグ打ちやタープのポール持ちなど、大人がやるものだと思い込んでいた作業をこなすのを見て、妹も「私もやってみたい!」とやる気スイッチが入りました。
思い切って頼ってみると、期待以上に頑張ってくれるものです。

 

子どもの年齢や成長によって、家族が抱いている課題は様々。

だからこそ、まずは家族みんなで現状の課題やその解決方法を一緒に考えてみるといいかもしれません。

また、できたことに対してきちんと反応したり、できなかったことに対しては改めて解決方法を探したり、中長期的に取り組んでいくのがよさそうですね。

小さな習慣づくりを通してみんなが成長し、お互いを認め合うことで、家族が笑顔になれる時間がより増えますように。

みなさんが取り組んでいる家族の小さな習慣も、ぜひ #かぞくごと のハッシュタグで教えてくださいね。

来月は“働き方”に関する記事をお届けします。

 

Writer : ふじのあやこ
Designer:Hikari Mogami

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