器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
器で楽しむテーブルアイデア、9月は「蚤の市の巡り方」について。
手にするまでのストーリーがあった器は、自分にとって特別なアイテムになると思います。
それが海外で見つけたものなら、なおさら。
もし海外に出掛ける機会があれば、ぜひ蚤の市にも行ってみてください。
これまでに見たことのないものに出会えるだけでなく、並ぶアイテムからその国の暮らしが想像できたり、地元の人たちのリアルな休日に紛れ込めたり、思った以上に素敵な機会になるはず。
今回はヨーロッパの蚤の市を回って気づいた「蚤の市の巡りかた」をお届けします。
旅行気分で、いつかの計画に、楽しんでもらえたら嬉しいです。
WISHLISTに合わせて、蚤の市を選んでみる
蚤の市は、ヨーロッパのたくさんの街で週末に開催されていますが、そのスタイルは想像以上にバラバラ。
プロが中心の厳選されたアイテムが集まる蚤の市は、スペシャルなアイテムが集まる場所、個人が多く出店している蚤の市は、自分だけの掘り出し物を見つけるのが楽しい場所。
せっかくならば、出会ってみたい蚤の市と、開催日をウェブでチェックしてみてください。
きっと楽しい1日になるはずです。
「”街や国の名前” ”蚤の市”」で検索すると、まとまった情報が見つかります。
蚤の市のHPが見つかれば、お休み情報もぜひチェックを。
記事の最後に、おすすめの蚤の市もご紹介します。
好きが集まったお店で、じっくり器選びをしてみる
モノがいつの間にか売れていく蚤の市だから、思わずきゅんと来たものはその場ですぐ購入したいところですが、まずはざっと全体を巡ってみるのがおすすめ。
そうして見つけたここぞのお店をじっくり見ていくと、遠目に眺めていた時は気づけなかった、素敵なものに不思議と気付いたりするんです。
ディスプレイが魅力的なお店は、品物にもこだわりがあり、素敵なアイテムに出会いやすい気がします。
まずはピンとくるディスプレイの店から探してみてもいいかもしれません。
器を買ったなら、滞在中からさっそく使ってみる
ヨーロッパでは、テイクアウトで楽しめる惣菜をよく見かけるし、魅力的なパン屋さんがいっぱい。
軽く済ませたい時の夕ご飯に、街で食材を買って帰って、買いたてほやほやの器を使ってみるのも楽しい過ごし方だなと思います。
例えばと、デリで買ったベジタブルボウル、名物のパン、スーパーで見つけたチーズやハムでひと皿にしてみました。
部屋に差し込む光の色も、盛り付ける食べものもいつもと違って、思い出に残るシーンになりそうです。
初めて訪れた時はその事実だけでも感動でしたが、慣れてきた今、色んな見方を知って、前よりももっと蚤の市が好きになった気がします。
暮らしに根付いているイベントたる理由なのかもしれません。
蚤の市、機会があればチャレンジしてみてください。
おすすめしたい蚤の市
NEXTWEEKEND読者の皆さんにおすすめしたい、掘り出し物を探す以上に楽しめる、魅力的な蚤の市を選びました。
・イタリア ミラノの蚤の市
運河を沿いの通りにぎゅっとテントが並ぶ様子は、その景色だけでも訪れた価値があると思えるほど。
観光客向けのお店もありますが、美しいイタリアの古い器にも出会えました。
毎月最終日曜日だけ開かれるので、タイミングが合えばぜひ。
・ベルギー トンゲレンの蚤の市
街をぐるっとまわるようにテントが並ぶベルギー最大の蚤の市。毎週日曜日の開催です。
古い小さな街並みを歩きながらの宝探しはとても心地よく、旅の中の1日を費やしても満足できるはず。
ベルギーやフランス、ドイツと、いろんな国のものが並ぶのも嬉しいポイントです。
古い家具もあったので、家具を見てみたい人にも◎
・フランス クリニャンクールの蚤の市
小さなアンティークの店が食品市場のように立ち並んでいるパリの常設の蚤の市です。
特にVernaison地区は個性的な品揃えの店が多く、アンティークに慣れてきた人でも、これはというアイテムが見つかるはず。
毎週金曜日~月曜日までと開催日が多いので、旅の予定に付け加えてみてはいかがでしょうか。
Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ
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