年明け、久々に実家に長いこと帰省をした時、父親に「使わない部屋の電気を消すように！」と、子どものような注意をされた。

「いや、いつも消してるし…」なんて、もっと幼い反抗をしようかと思ったけど、もちろん消していなかったから注意されたわけで…。

それ以降「あ、忘れてた…！」と、戻って消しに行ったりと、家では娘に注意をする方なのに、久々に注意されて意識してみると、案外消し忘れが多いことに気づいた。

ただ恥ずかしい話を暴露したかったわけではなく、改めて学んだのは、意識することによって人は変われるということ。

「あの人、優しいな。こんなことに気づいてくれたんだ」と嬉しくなった経験があるから、誰かにその言葉をかけてみたり、毎朝体重を測って記録するから太らないという、レコーディングダイエットなんてものがあったりもするんだと思う。

要はいつもしている行動の中に、いかに意識を向けられるか。

電気の消し忘れから、ずいぶん暑苦しい話になってしまったけど、NEXTWEEKENDを運営している株式会社ガルテンでは毎年1年の仕事始めの日に書初めをしている。

今年、私は「画竜点睛」と書いた。

文字のごとく、絵の中の竜に睛（ひとみ）を描くという、物事の一番大事な部分を抑えていくこと。

“あと少しこうしたらもっと良くなるかも…！“という貪欲さとか、“このままにしていて、あれ大丈夫かな…？”という不安とか、そういうのは大体、気づかないわけじゃなくて妥協によって消えていってしまうから。

自分への戒めのためにも敢えてこれを書初めに選んだ。

それ以来、ことあるごとに「…！画竜点睛…！」とハッとし、飲み込みかけた思いを言葉にしたり、
あと一歩のことを詰められたりしている気がする、2月の始まり。

これぞまさにカラーバス効果！

そしてそれを意識しなかったら、ここで諦めていたのかなと思うと怖くもある。

大昔から、書初めという慣習が続いている理由が改めて分かった気がする。

意識の積み重ねで、新しい当たり前がアップデートされるようしっかり精進したいと思います。

これは年末にみんなで行ったart bar 。

一度意識したって、何度も楽な方に流れていってしまうのが人間だから、定期的に向き合うこともポイント。

今月掲げたNEXTWEEKENDの月間テーマは「寒い日の考えごと」ハッシュタグは #ふくらむ気持ち。

コンセプトはこんな感じです。

それぞれに、小さな気づきをきっかけに、ゆっくり大切にふくらませていけますように…！