NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。
歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。
2023年になりましたね。
今回は、定番から少しマイナーな行事まで。
食にまつわる伝統的な風習が豊富な、1月を楽しむアイデアをご紹介します。
季節の移ろいを知る、
1月の二十四節気
1月の二十四節気を紹介した記事はこちら
▶︎「1月は、手作りカイロと冬の食材で、寒さに負けない身体づくりを」
小寒(しょうかん):1月5日頃~
寒さがだんだんと厳しくなる頃。
小寒に入ることを「寒の入り(かんのいり)」と呼ぶ。大寒(だいかん):1月20日頃~
一年の中での最も寒い時期。二十四節気最後の節気。
大寒が終わることを「寒の明け(かんのあけ)」と呼ぶ。※小寒と大寒を合わせて「寒の内(かんのうち)」と呼び、「寒中見舞い」もこの時期になります。
1月を彩る、季節行事
七草
1月7日に七草粥を食べ、無病息災を祈願する行事。
「五節句」と呼ばれる五つの節句のうちの一つ、「人日(じんじつ)の節句」と呼ばれる日でもあります。
鏡開き
地域によって日付が異なるところもありますが、一般的には1月11日が「鏡開き」。
年神様の依り代となっていた鏡餅を下げ、いただく(餅を開く)儀式のことです。
小正月
元旦含む正月行事を「大正月(おおしょうがつ)」と呼ぶのに対して、地域により異なりますが1月15日頃に行われる行事を「小正月(こしょうがつ)」と言います。
「小豆粥」や「十五日粥」と呼ばれる小豆の入ったお粥を食べる風習があり、小豆の赤い色は“邪気を払う”・“厄除け”の力があるとされています。
昔から年末年始は料理の支度やお客様の接待など、女性が多忙になりがち。
ようやく一息つける時期が小正月の頃ということから、小正月は別名「女正月(おんなしょうがつ)」とも呼ばれ、女性が骨休みする日ともされています。
そんな風習にならって、女性の友人同士やおひとり様で。
ゆっくりと過ごす時間を、自分へのご褒美にするのもいいですよね。
季節の小ネタ帖
「名前当てクイズで、楽しく学ぶ七草」
1年間の無病息災や長寿の願いを込めて食べられている、正月の疲れた身体にも優しい「七草粥」。
例年スーパーでは“七草セット”が売られていたりと食材が手に入りやすいので、恒例行事として作られる方も多いのではないでしょうか?
七草粥に使われているのは春の七種類の若菜ですが、それぞれ縁起を担ぐ意味合いが込められています。
春の七草
・せり(相手・競争に競り勝つ)
・なずな(撫でで汚れを取り除く、厄除けの意)
・ごぎょう(仏の体)
・はこべら(茎にたくさんの葉がつくことから、繁栄の象徴)
・ほとけのざ(仏様の座っている姿)
・すずな(神様を呼ぶための鈴)
・すずしろ(汚れのない純白の象徴)
家族や子どもにもせっかくなら美味しく楽しんでもらいたい…!
でも、お粥があまり好きではなかったり、七草の独特な風味が苦手だったり…そんなお子さんも多いはず。
そんなときには、あそび感覚で楽しめる「名前当てゲーム」をしてみてはいかがでしょうか?
付箋やカードに春の七草の名前を書き、テーブルに並べて名前を当てっこする簡単なゲームです。
葉っぱ・茎の形や香りを感じながら、縁起の意味などを話して知識を深める時間。
毎年の恒例行事にするのもおすすめですよ。
お粥作りでは、若菜を茹でたり、切ったりするお手伝いをしてもらうのも◎
料理に参加することで、少し苦手だった七草粥を美味しく食べてくれるかもしれません…!
まだまだ寒い日は続きますが、みなさんにとって素敵な1ヶ月になりますように。
Editor:Ikumi Takaoka
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NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
▶︎今月のハッシュタグ「#たのしむ支度」も募集中!