大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、周りの人がキラキラ楽しそうに見えるという相談者さんからのお悩みです。
週5で仕事をして土日休みの生活。
今年で保育士5年目になるけど、辞めたい気持ちが止まらない。
友達も少ないから土日もインドアで家にこもるか、趣味のヨガかショッピング。
こんな毎日にぱっとしない日々。
彼氏がいて同棲もしているけど、本当の自分がバレないようにと必死の私。
一人で街を歩くと、みんなキラキラして見える。
何が楽しくてみんな生きてるんだろうて感じる。
すごいなぁって。
職業柄こんなこと周りには言えなくて、どうしたら良いか分からないです。
(24歳・女性・保育士)
梅雨明けして暑い日が続きますね。
今年から住んでいる長崎の家で、娘が最近カブトムシを2匹飼い始めたのですが、
先日家の玄関に1匹逃げ出しているのが見つかり、急いで虫かごに戻ってもらいました。
ただ、逃げ出したと思いこんでいましたが、もしかするとあれは野生で、かごの中に3匹いるかもしれないことが目下の不安です…。(ほとんど土の中に潜っていて一斉に確認が取れない…。)
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。
毎月たくさんのお悩みをいただく中で、実はこの生きている意味を問うお悩みの数は本当に多いのですが、コロナ禍がそれを助長させて、様々な職業、年齢の方から届いています。
そこからも分かる通り、みんな人には見せないだけでそれぞれに葛藤しているので、まずは自分だけが“本当の自分”を偽って暮らしていると思わないように意識して、街を見つめてみてください。
“完成されている世の中で暮らす、唯一もがいている自分”だと思っていると、偏った見方をしてしまうことも多く、たとえ誰かの努力や苦労、人間くささに触れたとしても、別の世界での出来事のように壁を作って眺めてしまうかもしれません。
だけど、その偏ったメガネを外せば、共感したり感動したりできるようなことは日常にも沢山あるはずです。
まだ20代前半で未婚、保育士の資格も持っていて健康なのであれば、突然すべて辞めて来月から果樹園を手伝いながら離島で暮らしたって、誰かにものすごく迷惑をかけるわけでもありません。
今決めれば、夏の終わりにはタンクトップを着て沖縄でシークヮーサーを積んだ軽トラを運転しているかもしれません。
極端に聞こえるかもしれませんが、それくらい自分の人生のハンドルを持っているのは自分で、右にも左にも切れるし、切ったら当たり前に向かっていく方向が変わっていくということを意識してみてください。
5年間従事している保育士の仕事内容が嫌なのか、勤務先の園が嫌なのか分からないのでなんとも言えませんが、自分で改善しようとしなければ、これから先も同じ毎日がやってくるだけです。
何が嫌なのかにもう少し向き合って、「じゃあどうする?」と自分に問いかけてみてください。
私は、自分が相談者さんくらいの年齢の時に、かなり痛いところを突いてくる探偵のように、その「じゃあどうする?」を一人で黙々とノートに書いていたことを、ふと思い出しました。
現実が理想に追いついていないことは明確だったけれど、そもそも自分の描く理想が分からなかったから、今より少しでも良くなるために自分に質問を繰り返してみる。
そうすると、最後には「~さんに連絡して、この話をしてみる」とか「インターン先で~をやらせてもらう」とか、ものすごく具体的な選択肢が出てきて、案外今できることがいくつもあることに気づいたりするんですよね。
相談者さんの目の前には、今の仕事を辞めるか辞めないかの勇気が要る0か100だけでなく、その間にも何パターンも選択肢があるということを忘れないでください。
改善しようとする姿勢こそ、価値観が進化する時です。
ヨガとショッピングが趣味とのことで、とても素敵なことだと思いますが、ネクストステップとして、興味を増やすということを大切にしてもいいかもしれません。
何かに興味を持つということは、イメージとしては自分の価値観の器がびよーんと伸びている時です。
そこに「なるほど、そういうことか」という経験が加わった時に、新しい価値観が生まれるはずです。
今の相談者さんの生活であれば、自分で予定を入れなければなかなか新しい価値観に出会えません。
コロナ禍でなければ、突然一人でバーに飛び込んでみることや、毎週末日本を小旅行をしてみることをお勧めしたいところですが、まずは身近なところでもいいので、これまで自分の行ったことのない場所に行ったり、そこで誰かに話しかけてみたりと、「これをしたらどうなるんだろう?」と、少し先の自分の未来に興味を持って、したことのないことをしてみてください。
友達が多くなくたって、一人でできることは沢山あります。
むしろ一人こそ、何者にでもなれるチャンス。
自分の立てた予定が失敗に終わったって誰にも迷惑をかけないのだから、こんなに気楽なことはありません…!
生きている意味なんて誰も分かりません。
分からないことをずっと考えているよりも、改善を繰り返しながら価値観を少しずつ広げて、自分の人生を作っていくことそのものを楽しんでくださいね。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
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WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
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今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。