いつもの買い物、今日の食事、洗濯や掃除…。
朝起きてから寝るまで、毎日は選択の連続。
そのひとつひとつが自分や家族にとって心地いいものであるのはもちろん、環境や誰かのためにもなっているなら、それはさらに “うれしい選択” になるはず。
この連載では、明日をつくるための小さな工夫や習慣を、NEXTWEEKENDスタッフが等身大で綴っていきます。
こんにちは。
NEXTWEEKEND 営業/広報のこまみです。
昨年の夏が終わる頃、働き方の変化を受けて都内から湘南へ移住した私。
ちょっと息が詰まってしまった時に訪ねた湘南の穏やかな海に助けられてから、自分の日常の範囲内に海を取り入れたくて、ライフスタイルを変えようと決意してから1ヶ月後に引っ越しました。
海まで歩いて行ける距離のおうちが、今の私のライフスタイルの中心です。
そんな風に住む場所を変えたことで見えてきたのは、全く気付いていなかった環境問題。
この半年間で私自身の行動や物を選ぶ時の優先順位が大きく変わりました。
今回は、目指せ湘南ガール(!?)な私が海を楽しむだけではなく、きれいに守るために始めたことを綴りたいと思います。
移住してからずっと、2〜3日に1回は海に行く生活をしているのですが、砂浜を歩いていてふと気付いたのは、思っていた以上にたくさんあるゴミ。
よく落ちているのはたばこの吸い殻や(たばこのフィルターってプラスチックなんですよね)ペットボトルのキャップ、ビニール紐など。
そして、さらさらとした砂の中にカラフルな色の破片が紛れているのですが、それらは私たちが使い、捨てたプラスチックアイテムが小さく粉砕されて流れてきたもの。
一見美しくて、穏やかで、心地いい場所なのに、足元に目を向けた瞬間にこんなにも私たちが汚してしまっていたのかと愕然としました。
それ以来、海をゆっくり散歩する日や砂浜に座って過ごす日は家にある再利用したい袋を持って行って、ビーチクリーンしながら歩くように。
(この日はパンが入っていた袋を再利用。)
とはいえ海にいる時につらい気持ちにはなりたくないので、瞑想やヨガのように30分〜1時間と決めて、その時間だけ、無心になって海に寄り添うように歩くことで、私自身のリフレッシュも兼ねています。
私1人がビーチクリーンで拾えるゴミの量はたかが知れていますが、その様子を見ている周りの人がポイ捨てせずに家まで帰ってくれたり、海にゴミが落ちているのだと認識してくれるだけで、少しだけ世界が変わるかなと思ってコツコツと習慣にしています。
ということで、ビーチクリーンをしながら「プラスチックを使う量を減らさないといけない」と感じるようになったわけですが、正直軽くて安くてとっても便利だから、部屋の中はプラスチックだらけなわけです。
少しずつ新しく買うものから切り替えていこう!と決めてからは、モノを買うときの優先順位の中に「より長く使えるか、自然由来の材料か」を考えるようになりました。
例えば本棚。
引っ越し前に使っていたのも木材ではあったのですが、使用用途や場所が限られてしまう形だったため、この家には持って来られませんでした。
かわりに半年くらい探し続けて見つけたのが、りんごの木箱。
向きを変えれば自由にレイアウトを変更できそうだし、たとえ劣化してしまっても、バルコニーのプランターにもできるかなと思い、用途の限られないシンプルisベストな買い物ができて、満足しています。
そういえば、洋服も可能な限りコットン(綿)やリネン(麻)などの自然由来の素材を選ぶようになりました。
海の近くに引っ越したことで、自分が使った水が濾過されるとはいえ、すぐそこの海にいつかたどり着くということが、突然すごく具体的にイメージできたんです。
生理用吸水ショーツ「コンフィッツ」との取り組みの中で、名前の通り、海を汚さずに洗濯ができる洗剤「海をまもる洗剤」を取り扱っている会社さんに出会い、洗濯のメカニズムについて詳しく教えてもらう機会がありました。
今まで使っていた洗剤では、汚れや汚れの元である油を分解しきれないまま海にたどり着いてしまうことを知ってからは、できるだけ水をきれいな状態で海に戻せることを説明をしてくれているブランドの洗剤を選ぶようにしています。
「なんとなく」でモノを選んでしまうこともありますが、これだけ世の中に選択肢が溢れているからこそ、「なぜ私はこれを選ぶのか」を自分の言葉で説明できるアイテムを増やしたい。
自分の言葉で誰かに伝えられるように、いろいろな選択肢を知ること、意思決定の基準が自分の中にある分野を少しずつ増やしていきたいなと思っています。
「明日をつくる、うれしい選択」第3回目は、海を守るために大切にしたい暮らしの選択肢のご紹介でした。