NEXT WEEKEND DATE

いつもの買い物、今日の食事、洗濯や掃除…。
朝起きてから寝るまで、毎日は選択の連続。
そのひとつひとつが自分や家族にとって心地いいものであるのはもちろん、環境や誰かのためにもなっているなら、それはさらに “うれしい選択” になるはず。
この連載では、明日をつくるための小さな工夫や習慣を、NEXTWEEKENDスタッフが等身大で綴っていきます。

 

こんにちは。
NEXTWEEKENDのコンテンツプランナーさきです。

100円でも1,000円でも、「何かを買うこと」って日々の中で繰り返し起きている選択の代表的なものですよね。

たしかに値段は、ものを選ぶ上で切っても切れない判断軸。

ですが、「安いから」と買ったものや「とりあえず」で選んだものは、わたしの性格的に合わず、どんなにお得な商品だったとしても、自分の「いいな」という軸から外れているものと暮らすことにモヤモヤを感じることがあります。

もちろん全てのものにこだわりを持つことは難しいし、自分の暮らしに合うかなんてすぐには分からないものもありますが、やっぱり値段だけではない「今の自分軸」も大切にしたいもの。

そこで今回は萌さんからのバトンを受け、食材からダイニングテーブルまで、わたしが何かを買う時に考えていることを改めて言葉にしてみることにしました。

 

今年の2月初旬に家を決めて、2月末には東京に引っ越すというスケジュールの中、徹底的に行った断捨離。

ベッド、テレビ台、本棚、ソファ、ローテーブル、鏡、フライパン、まな板(そこまで手放さなくてよかったのでは?と言われることも多々)。
お譲りしたり、実家に送ったり、あらゆるものを手放してダンボール数個と共に上京しました。

新しいお部屋作りにあたって大切にしたかったのは、「この部屋でどんな暮らしがしたいか」ということ。

間取りや床の色など、物理的に変わることに合わせるというだけでなく、「その家具を迎え入れることでどんな暮らしが送れるか」ということを考えて、家具を選び直すことにしました。

そんなとき出会ったのが、このダイニングテーブル。

無垢材が好きというのも理由の1つではあるのですが、このテーブルを中心に友達とごはんを作って楽しんでいるシーンが想像できたんです。

入荷1ヶ月以上待ちではありましたが、このテーブルと一緒に過ごしたい!と思ったので、テーブルのない暮らしを経験してみることに。笑

その分わが家にやってきた日はとても嬉しかったし、想像していた通りこのテーブルを中心に友達との思い出が増えているので、妥協しなくてよかったなと実感しています。(ちなみにテレビ台も1ヶ月入荷待ちしました。)

 

おうちごはんを充実させたくて、数年前から集めている器たち。

昔は直感で「これ好き!欲しい!」と衝動的に買うこともあったのですが、色々なものに触れて、使ってみて、たまに失敗してを繰り返し、「ちゃんとその器を使っている自分が想像できるか」「この器にどんな料理を盛りたいか」ということをじっくり考えてから購入するようになりました。

それはサイズや金額に関係なく、小さな箸置きでも大きなお皿でも同じこと。

器片手に思考を巡らせている姿ははたから見ればフリーズしているように見えるかもしれませんが、作家さんが誰かの暮らしを想像して作ってくれたものだからこそ、それをちゃんと愛してあげられるかを想像して買いたいと思っています。

 

「昨日の食事の中で、生産者の顔が浮かぶものがいくつありますか?」と、ある編集者さんに質問されたことがあります。

わたしは祖父が早期退職してからずっとお米や野菜を作っているので、ありがたいことにほぼ毎日わが家の食卓には顔が見える食材が並んでいますが、作ってくれている人を知っているって、美味しさも「いただきます」の気持ちも、一層増すような気がするんですよね。

祖父の仕送り便以外にも、奈良に住んでいた時お世話になっていた農園から、定期的に野菜を送ってもらっています。
(写真は農園にお邪魔したときのもの)

食べることが好きだからこそ、顔が見える食材を買って、感謝の気持ちを伝えたい。

作る人と食べる人を繋げるサービスもたくさん増えたので、スーパーだけじゃなく食材を買う手段も自分らしく選択していきたいなと思っています。

 

価格や機能性、サイズ感。
何かを買う時に考えることって、書き出してみると案外色々ありますよね。

衝動買いしたものが意外と長く使えるものだったり、ストレス発散に繋がったりすることもたしか。

価値観もいろいろあるけれど、自分なりの基準で選んだものは、見るたびに嬉しい気持ちにしてくれるし、選んだ自分への自己肯定感も上がるものだと思っています。

「What you buy what you vote.」なんて言葉もありますが、自分が心地よいと思った選択が、結果として環境や誰かのためになっていればいいな。

「明日をつくる、うれしい選択」第2回目は、何かを買う時の判断軸について考えてみた例のご紹介でした。

Share On