NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「起きるのが楽しみになる、旅するスープ」。
日本全国を飛び回りながら、食のプランナーとしても活躍中のWeekender編集部代表コラムニスト千里さんが、週末の朝が待ち遠しくなるようなスープレシピをお届けしていきます。
各地の旬の食材もご紹介するので、旅気分も味わってみてくださいね。
約2年間続いてきた旅するスープのコラムも、いよいよ最終回となりました。
そのため今回は、お祝いのようなレシピをご紹介できればと思います。
今回の旅先は、鹿児島県。
鹿児島県は畜産がさかんで、全国和牛チャンピオンでも日本一を獲得しています。
今回は、黒毛和牛を使ったすき焼き風のスープをご紹介します。
お供のご飯との相性も抜群です。
黒毛和牛のすき焼き風スープ
材料(2人前)
・黒毛和牛…100g
・長ネギ…1/3本
・トマト…中1個(または大1/2個)
・七味…適量【A】
・醤油…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・酒…大さじ1
・白だし…大さじ1
・水…300ml
作り方(調理時間:15分)
1.長ネギを3-4cmの長さの細切りにする。
トマトを一口大に切る。
牛肉を食べやすい大きさに切る。
2.鍋に【A】を入れ、一煮立ちさせる。
肉を鍋のスープにさっとくぐらせ、火が通ったらバットに取り出しておく。
3.【2】のスープにトマトと長ネギを入れ、弱めの中火で2-3分加熱する。
4.味見をして、分量外の水や塩で好みの味に整え、火を止めて肉を戻す。
器に盛り、七味を散らして完成!
お肉は、一旦しゃぶしゃぶしてから取り出し、食べる直前に入れることで、加熱しすぎず、ちょうどいい食感になります。
秋から冬にかけて、すき焼きを食べる機会も増えるかもしれません。
そんな時に、前日の残りのすき焼きを使って作るのもおすすめです。
前日の残りをスープにアレンジする場合は、
・分量の水と、すき焼きの汁大さじ2、白だし大さじ1をお鍋に入れ、沸かす
(※すき焼きの汁が残っていない場合は、分量通り醤油、砂糖、酒を入れてください。)・【3】の通り、すき焼きの残りの野菜と、トマトを入れて加熱する
(※野菜があまり残っていない場合は、長ネギも追加するのがおすすめです。)・【4】で味見をしたときに、必要なら醤油や砂糖も加えて味を調整し、肉を戻す
という手順で作るのがおすすめです。
お供:
とろとろ卵ご飯
材料(2人前)
・ご飯…2人前
・卵…3個
・牛乳…15g
・バター…15g
・塩…適量
・バジル…4~5枚
・ブラックペッパー…適量
作り方(調理時間:15分)
1.湯煎用のお湯を沸かす。
卵をボウルに割り入れ、牛乳も加えて菜箸で溶く。
2.【1】にバターを加え、湯煎をしつつ、ゴムベラでボウルの壁をこそぐようにしながら、火を入れる。
(卵を湯煎で加熱する際は、ずっと混ぜ続けるのではなく、一息おくとボウルの壁際の卵が固まってくるので、それをこそぎとる。また一息おいて、こそぎとる。と繰り返すことで、とろとろのスクランブルエッグができます。)
3.とろりとしてきたら塩で味を整え、バジルを加え、馴染ませる。
4.お茶碗にご飯を入れ、その上に卵をかける。
ブラックペッパーを振って完成!
ご馳走の定番、すき焼きをアレンジしたレシピをご紹介しました。
スープにはトマトを入れ、甘みと酸味を加えることで食べ飽きない仕立てに。
ご飯は、トマトに合わせてバジルを加えた、とろとろのスクランブルエッグを乗せることで、スープとの相性を抜群に。
一緒に食べるとハーモニーが生まれるレシピなので、ぜひ作ってみてください。
そして、2年と少し続けさせていただいたこのコラムも、今回でいよいよ最後になりました…!
もともと10年来のNEXTWEEKENDファンだったこともあり、
「次の週末が楽しみになるスープってなんだろう?」
「季節の移り変わりを思いっきり味わえるスープってなんだろう?」
と、私自身、毎回わくわくしながらレシピを考えていました。
コラムは今回で最後となってしまいますが、
季節がめぐるたびに、また思い出して作ってもらえるとうれしいです。
これからも、いい週末を重ねていきましょう!
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