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NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「起きるのが楽しみになる、旅するスープ」。
日本全国を飛び回りながら、食のプランナーとしても活躍中のWeekender編集部代表コラムニストちさとさんが、週末の朝が待ち遠しくなるようなスープレシピをお届けしていきます。
各地の旬の食材もご紹介するので、旅気分も味わってみてくださいね。

さて、今回の旅先は、愛知県

コシの強い味噌煮込みうどんやあんかけスパゲッティ、台湾ラーメン、味噌カツ、ひつまぶしなどが「なごやめし」と注目される、独特の食文化が根付く地域です。

今回はひつまぶしのイメージで、鰻を使ったご飯と、スープのレシピをご紹介します。

別々に食べても、スープをご飯にかけて食べても美味しいですよ。

 

焼き梅と長ネギのスープ

梅干しの塩分と旨味で、出汁取りいらずの簡単レシピです。

梅干しを「焼き梅」にすることで、水分が抜けて旨味が凝縮すると共に、バニリン(バニラの香りの主成分)の量も増加し、いい香りが生まれます。

材料(2人前)

・梅干し…2個
・長ネギ…1/2本
・三つ葉…3本分ほど
・ごま油…大さじ1/2
・すりごま…小さじ1
・鰹節…大さじ2

【A】
・みりん…大さじ1
・醤油…小さじ1
・水…500ml

作り方(調理時間:15分)

1.梅干しの種を取り、捨てずに置いておく。

(梅干しはシンプルなしそ漬け梅干しがおすすめ。
はちみつ漬けなど、塩分が低く甘めのものを使うときは、塩を加えたり醤油の量を増やしたりして、お好みの味に調整してください。)

2.長ネギを2cm程度の長さに切る。
三つ葉は食べやすい長さに切る。

3.トースターで梅干しと長ネギの表面にそれぞれ焼き色をつける。

(※600wで4分加熱、ひっくり返して4分が目安です。
トースターがない場合は、フライパンでじっくり焼いても◎)

4.鍋に梅干し、梅干しの種、長ネギ、【A】を入れて煮立たせる。

長ネギに火が通ったら梅干しの種は取り出す。

ごま油を回し入れ、最後に三つ葉とすりごま、鰹節を入れて、器に盛れば完成!

あくまで梅干しがベースのスープなので、醤油は香り付け程度に加えます。

 

スープのお供:
鰻と卵焼きと三つ葉の丼

「精がつく」と言われる鰻。
7月30日は土用の丑の日でもありますし、そうでなくても暑い夏は食べたくなりますよね。

今回ご紹介するのは、鰻の卵焼き(うまき)をのせた丼。
少しの鰻で満足感のあるレシピです。

鰻丼ほどの量を買うのは負担だけど…という時に1切れだけ使ったり、夜ご飯で食べた残りを活用したりして、ぜひ試してみてください。

 

材料(2人前)

・鰻(蒲焼き)…1切れ
・卵…3個
・三つ葉…適量
・ご飯…2人前
・すりごま…適量
・わさび…適量
・ごま油…小さじ1
・酒…小さじ1
・鰻のタレ…小さじ2
・米油…適量

【A】
・水…大さじ3
・砂糖…小さじ1
・塩…小さじ1/2

作り方(調理時間:20分)

1.三つ葉をみじん切りにする。

2.アルミホイルに鰻の皮を下にしてのせる。
酒をふり、鰻のタレを薄く塗って、600wのトースターで2分焼く。

3.ボウルに卵を溶きほぐし、【A】を混ぜて卵液を作る。

4.卵焼き器に米油を塗って中火で熱し、卵液の1/3量を流し入れる。
気泡を菜箸でつぶし、奥に鰻をのせる。
卵が半熟状になったら、鰻を手前に巻き込みながら巻く。

5.空いたところにペーパータオルで米油を薄く塗り、巻いた卵を奥側に寄せる。

6.卵液の1/3量を流し入れる
→半熟状になったら手前に向かって巻く
→もう一度卵を焼く場合は、空いたところに米油を薄く塗って、巻いた卵を奥側に寄せる
という工程を2回繰り返して、卵焼きを作る。

粗熱がとれたら食べやすく切る。

7.ご飯に三つ葉とすりごまを混ぜ込み、お茶碗に盛る。

8.ご飯の上に卵焼きをのせたら完成!
ごま油にわさびを溶かしたものをつけると絶品です。

 

「鰻と梅干しは食べ合わせが悪い」と昔からよく言われていますが、実は「梅干のクエン酸+鰻のビタミンB群」は、マイナスどころか相乗効果を生むよい組み合わせなのだそうです。

では、なぜよくないと言われていたのか…。

一説では、贅沢を戒めるためではないか、と言われているそう。

それほどの贅沢を、自分へのご褒美にしてしまうのもいいのではないでしょうか…!

一緒に食べると、鰻のたっぷりの脂とあまーいタレを、梅干しの酸味が引き締めてくれてとっても美味しい組み合わせ。

ぜひ試してみてくださいね!

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