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こんにちは、コンテンツプランナーのやすよです。

この原稿を、母方の法事に参加すべく札幌に移動した夜に書いています。

実は札幌で生まれ、2歳から関東で暮らし始めた私は、その頃から高校生になるまで、毎年欠かさずこの夏の季節に札幌に帰省していました。

10数年ぶりに、夏休みシーズンに家族で羽田空港から札幌に来たのですが、今日という1日がなんだかすごくエモくって。

羽田空港のアナウンス音にやたらとワクワクした瞬間とか、とびきりのお洒落をしたくて結果素敵とは言い難いコーディネートをしていたなとか、ピカチュウジェットにテンションが上がったこととか、祖母や親戚に「久しぶり」と言う瞬間モジモジしたなとか。

何歳だったか忘れましたが、綺麗な箱を収集することにハマっていた年は、自分的神5の箱を荷物に詰め込んで(1つがZOZOTOWNの箱くらいの大きさ)お願いだからやめてくれと言われたこともありました。

そういう過去の感情や行動を、2歳になった息子や、同じ便に乗った子どもたちの反応を見て思い出したんです。

子どもという存在は、未来の塊でもあるけれど、過去のあの日に連れて行ってくれる、面白い存在だなとつくづく思いました。

これから息子が、あの日の自分のような体験をしていくんだと思うと、とても羨ましいし、いつか戻れる思い出をたくさん作ってあげたい。

と、もうすでに今回のテーマを話し終えた気分ですが笑
お題は「子育て前から変わったことと変わらないこと」。

先日公開された「編集長がこたえます」で、ボスが綴っていた「娘に対して結構自分のありのままの人間性で接している」という言葉に非常に納得したのですが。

私も「母とはどうあるべきか」ということは、おそらく一回も考えたことがなくて、あくまで自分は自分。

今の自分ができる最大限のことを、と思いながら息子と日々生きている感覚があります。

なので我慢もしないし、好きなことも変えないし、ありのまま。

そして今日の経験のように、自分が過去歩んだ道は確実に変わらないので、それが子育てでブレることもありません。

と、頑固で不動な部分があるのですが、そんな中でもやっぱり物理的には変わらざるを得ないですよね。

そこをポジティブに捉えられているのは、確実にこの子育て交換日記の存在が大きいです。

一緒に綴っている先輩メンバー、ありがとう!

ということで、私なりに3つの変化を綴ってみたいと思います。

子育て前から変わったことと変わらないこと

1. 諦める心
2. 時間が少ないからこそ、美容に目覚めた
3. いつだって新しい経験が好き

 

諦める心

「諦める」という選択は、自分の中で最も悪いカードだと思って生きてきたのですが(極端)、息子という存在に、物理的にシャットダウンせざるを得ない瞬間がたくさん。

そりゃそうですよね。

以前の、萌さんの子育て交換日記であった「固執しない」と近しいのですが、あと1時間寝ずに仕事すれば…とか、今これを買っておきたかったけど…とか、あのイベントに足を運んでみたい…とか、昔は10%でも興味が向けば諦めなかった・むしろ諦めたら負けだと思っていたことを、今は95%の関心度でも諦められるようになりました。

それは悲観することではなく、ポジティブなメリハリ。

思えば、「あんたはやればできるんだから」という母の口癖が呪文となって、形を変えて自分に染みついていた感覚があるのですが(笑)息子が華麗に、その呪文を解いてくれました。

「諦めよう」を、「仕方ない」ではなく「違う選択をしてみよう」に変えてくれた子育てのおかげで、きっと私の視野は大きく開けているんだと思います。

 

時間が少ないからこそ、美容に目覚めた

中学生から高校生にかけて、とんでもなくニキビ顔だった時代はさすがに気にしていたのですが…成長ホルモンが落ち着いてからというもの、まっっったくお肌への関心を持って生きてこなかった私。

化粧水を手に2〜3振りしてパンパンっ!とやって終了!なんなら休日は夕方まで顔を洗わない!なんて怠惰な性格が、息子の誕生と共に加速して、2歳になるまで本当に美なんて後回しでした。

だけど、毎日Tシャツ短パン、もしくはスウェットで、自分に気を遣わない状態にふと「今って私、ニュートラルになってる?」と思ってきたのです。女性100%ではなく、 どんどん50:50の中間に近づいているような…。

それはジェンダー的な視点ではなく、本質的にどんな歳でも生き生きと楽しくありたいと思っている自分自身に背いている気がしたのです。

そのうちシミやシワに悩まされるタームに突入するのは必然ですが、ただ諦めるのはもったいない(ここでは根本の諦めない精神が爆発…)と思った時に、これはよくないと。笑

ただ、エステに通うお金も時間もないし、ゆっくり美顔器を当てる余裕もない。

作ろうと思えば作れるかもしれないけれど、突然そのフェーズには登れない(絶対飽きる)。

そう思っていた矢先、MEGUMIさんの著書 をぱらりと読んで、まずは朝晩の顔パックを習慣にしてみることにしました。

めっちゃ面倒じゃん…!と思っていたけれど、付けたまま朝ごはんの準備ができて、着替えもできて、ペロンととったら終了!という超時短アイテムと気づいた33歳の初夏。

たった1ヶ月続けただけで、肌のキメも、なんなら顔全体の引き締まりも変わった気がします。すごい。

何の話?という感じですが、これまでの生活習慣の中に「子育て」というジャンルが加わることで、物理的にやるべきことが増えるので、過去の時間の使い方が叶わないのは当たり前。

だったら新たに生活習慣を組み換えれば、過去よりもっと良い暮らし方ができる・少しだけ人生って変わるんだなと気づいた、自分的変革なのでした。

子育てがなかったら、いまだに肌をペチペチ叩いて終了していた日々だったと思うので、大いに感謝しています笑

 

いつだって新しい経験が好き

やっぱり興味の根本というものは変わらないですよね。

私は同じ環境・同じ経験というものがあまり好きではなくて、幼稚園〜大学まで、友達がいない新たな環境に飛び込んできました。

それはどんな選択も同じで、例えば旅行。

同じ場所に行くことはあっても、同じ過ごし方をするくらいなら行きたくない、過去の成功体験をなぞることはあまり好きではないのです。

という性格は、息子が存在したとて変わらなかったことベスト1。

子どもがいると「あそこなら安心」という判断基準が増えますが、私の場合はそれよりも一緒に新たな景色を見たいと思うのです。

ただ、ひとつ加わった視点としては、同じ場所でも、子どもの年齢によって経験できることがガラリと変わること。

「今度は5歳になった息子と、この場所でこれがしたいな」と、同じ場所での未来を楽しみにできるようになりました。

きっとそれは、冒頭で綴った私の今日の経験のように、息子にとっていつか振り返りたい過去になる。

そう思うと、何度もお馴染みの場所で過ごすことも、悪くない。

そう思えたのは、私的変革でした。

息子には、選択肢の幅だけは無限に提供して、常に新しい世界に踏みいってほしいなと思いますが、親として新たに授かった選択肢を楽しむことも、今は大切にしていきたいなと思います。

 

ところで、前回の子育て交換日記で、でわさんがしれっと書いてくれましたが(笑)現在第2子がお腹の中で育っています。

最近、男の子だということもわかり、2歳差の男児育児に恐れ慄いているのですが…心底尊敬してやまない尚子姐さん(3人男の子ママの子育て交換日記メンバー)の存在があって「2人だったらまあいけるか」と心のバランスを取っている自分がいます。

我が家の場合、夫も子どものような感覚なので(自他公認)おっしゃー3人男児対応やったるで!!という、尚子版聖徳太子を召喚させる意気込み(詳しくはこちらをご覧ください)で、残りわずかな長男との時間を楽しんでいます。(次男に関心を向けられていなすぎてごめんという気持ちも反面)

つくづく、子育ての心のバランスって、周りにいる先輩や仲間がいてこそですよね。

昔の隣近所で子育てする感覚はもう難しいけれど、「現代版:みんなで子育てする社会」は確実に、この連載のように新たな形で作れるはずだと思っています。

もっともっと、子どもが何人だろうと愉快に子育てできる社会になりますように!(壮大な締め)

さて、次にバトンを回すのは、副編集長のともちゃん。

娘にボーイズライクなお洋服を楽しませていたり、自由にお絵描きする環境を整えたり、自分も一緒に工作に夢中になったり…型にはまらず、ともちゃんなりの自由さを持って子育てをしている感じ、すごく好きなんです。

一見全く変わらないように見えるともちゃんだけど、しなやかに変化を楽しんでいるんだろうな。

ともちゃんの日記、楽しみにしています!

 

Illustration:Chiharu Nikaido
Editor : ふじのあやこ

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