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こんにちは。先日、ガルテンを卒業しました出分です。

子どもを授かる前から愛読していたこの子育て交換日記。

連載を読むたびに、「私には子育てできるだろうか」という漠然とした不安がちょっと楽しみに変わったりして。

そして出産をしてからは、バイブルのように何回も読み返して勇気をもらったり、自分の回を書くときは、母業を振り返りながら少しは母としての自分を肯定できるようになったり。

この連載はもちろん、会社を通して抱えきれないほどの宝物をいただきました。

これを糧にまた新しい道を歩んでいきたいと思っています!!

そんな卒業したばかりの最近の私の近況ですが、実は現在第2子を妊娠中で、秋に出産を控えております。

2月ごろから最近まで続いた悪阻、4月に幼稚園に入園した息子の登園拒否…と色々と重なり、長年お世話になった会社での最後の日々も若干白目状態で過ぎ去っていきましたが、最近ようやくポコポコと元気よく動くお腹の子と向き合えるように。

第一子の妊娠時には毎日お腹の様子が気になってソワソワする毎日だったのですが、今は走り回る3歳児との1日1日が必死で、気づいたらお腹も結構大きくなっている、という感じなので第一子妊娠の時にできなくて後悔したこととか忘れないように実行しなくては…と少し焦り出しました。

さて、今回のテーマは「子育て前から変わったことと変わらないこと」。

「私なんか変わったかな…?」と振り返ってみたのですが、さほど変わっていないような…。

マルチタスクができる「スーパー母ちゃん」的な存在に変化しているつもりだったのですが、苦手なこと(時間管理が苦手なところ、自転車の運転が不安定、心配性、すぐ緊張するところとか)は今も相変わらずだし、好きなこと(色々と気になること調べ尽くしてしまうミーハーなところ、雑貨屋さんが好きなところ、カフェ時間が好きなところとか)も引き続き好き、という感じ。

ただ、自分の自由に使える時間は驚くほど少なくなったので(頑張って捻出すればあるのかもしれないけれど、体力気力がなくなる日もしばしば、睡眠に多くがまわっております)、以前のように好きなことを満喫できている感はないですが、たまに訪れる自分の時間が、鼻血が出そうなほど嬉しくてものすごいエネルギーで楽しんでいます。

苦手な時間管理は、3歳の息子にも「もうママ、なんでまたギリギリなの(怒)」って言われるほどなので、克服できるよう引き続き努めます。

という感じで、あまり変化のない私なのですが、もし変わったとしたら、私の場合、子どもを育てることで、物事を見る視点が多くなったり、ちょっと柔らかくなったり、そして、以前の自分よりも少し自分が好きになったようなところが変化かもしれません。

ということで、今回は3つに絞って書いてみたいと思います。

子育て前から変わったことと変わらないこと

1. 子どもへの苦手意識があっても子育てできている
2. 物事を見る視点が増えたり柔らかくなった
3. 自分の嫌なところも前向きに向き合えるようになった

 

子どもへの苦手意識があっても子育てできている

実は私、昔から子どもがちょっと苦手で…。

苦手というか、目の前にするとどう接して良いかわからずとても緊張してしまうのです。

変に生真面目な部分があるからか、子どもたちの曇りのない澄んだ瞳で、無邪気に心のままに接してくれることに、間違った反応をしてはいけない、傷つけてはいけない、とか色々たくさん考えてしまって、変に構えてしまい、結果、愛想があまりよくない大人になっていたかもしれません。

だから、出産前は「こんな私は我が子を愛して育てられるのだろうか」という漠然とした不安がありました。

でも本当に不思議な感覚なのですが、産んだ瞬間、お猿のような顔で泣き叫ぶ我が子はこの世の何よりも愛おしく感じ、「この子を何があっても守るんだ!」という強い使命感のようなものがスッと芽生えて、今もその感覚はそのままです。(もう全てを投げ出してしまいたいほど辛いときもあるけれど、この使命感のもと戻ってくる感じ)

でも、だからといって「子ども大好き〜!」と変化したわけでは恐らくないです。

不器用ながら子どもと日々過ごして改めて分かったことは、子どもといえども、自分と同じ人間。

話すときはちゃんと目を見ること、時間がかかっても相手の気持ちを理解する努力をすること、自分の気持ちを伝えるときは矛盾がないようにすること。

自分がやられて嫌なことはしないほうがいいし、嬉しいことはたくさん共有して一緒に喜ぶこと。

子どもはとっても正直で、こうやってちゃんと向き合って接していると、まだ言葉がちゃんと話せなくても、反応で示してくれたり、分かり合えている感覚が出てくるんですよね。

どんなときも平和にこれができているわけではないけれど、我が子と笑顔で過ごす日が多いと嬉しいから、このひとつひとつを心に留めて、積み重ねてきたように思います。

そうするうちに、どんな子も「子どもだから」と構えたりする姿勢も和らいで、「苦手」から「大丈夫」に変わっていったように思います。

最近見ていたドラマで、毎回主役の子役のキメ台詞で「子ども扱いしないで!年齢なんてただの数字」というのがあるのですが、本当にその通り。

子どもには「歌のお姉さんみたいに接しなくては!」と勝手に思い込んでいた部分もあったのですが、大人も子どもも関係なく、ちゃんと真摯に接するのがお互い無理がなくて良いことも学びました(笑)。

 

物事を見る視点が増えたり柔らかくなった

上記の「子ども苦手意識が和らいだ」にも通じることですが、子育てを通してちょっと個人的に角張っていた視点や考え方が、柔軟になったように感じます。

前は許せなかったことが、許せるようになったり。一つのことに対しもっと幅広く視点を持てるようになったり。

子どもと過ごしていると、「え!そんな風に思ってくれるんだ!」「そうも見えるのね!」なんていう発見が日々あります。

それを感じる度に、年齢を重ねることで物事を見るときの余計なフィルターが増えてしまったことや、自分を守るための視野の狭さに気付かされるのです。

経験は糧になって日々をより楽しくしてはくれますが、子どものような純粋さはいつまでも忘れたくないもの。

子育てできることに感謝して、一緒にもう一回生まれ変わったつもりで、人生をもう一回歩むつもりで生きております。

 

自分の嫌なところも前向きに向き合えるようになった

自分に対して嫌になることなんてたくさんあるのですが、それを少しでも和らげてくれるのは、自分を褒めてあげたいことがあったとき。

子育てしていると「あぁ、またこんなこと言ってしまった」「こんなことで怒ってしまった」「今の言い方感じ悪かった」「もっとこうすればよかった」と、勢いやその時の気分で行った行動や言動に後悔することが多々あります。

あと、子育ての忙しさを言い訳に、身だしなみがだらしくなくなったり、色んなことに手を抜きがちになったり。

状況が違うから、以前と同じようにできる必要はないと思うのですが、これが積み重なると自分がダメ人間のように思えてきてしまうのですよね。

でも、次は「こうしてみよう」とちょっと努力すると、子どもはそれに応えて変化してくれるから、すごく嬉しいし、状況が変わったなかでも自分で工夫して乗り越えたこととかあると、ちょっと自分にプチ拍手送りたくなる気持ちになります。

小さいことですが、それを繰り返していると、「なんだかんだ頑張っている自分好きだぞ」と気づいたら以前の自分のよりも今の自分が好きになっているような。

もちろんこんな日ばかりではないですが、せっかくの自分の人生なので、自分が好きになれる瞬間を少しでも多く持てるようにこれからも、子育てから良い影響をもらっていきたいと思っています。

 

以上3つに絞って書いてみました。

きっと2人育児になったらそれはそれでまた悩みも増えて壁にぶち当たることもあると思うけれど、「子育てしている」と自分を括り過ぎずに、肩の力を抜いて歩めますように。

私はこの回をもちましてこの連載も卒業となります。

改めまして本当に長い間ありがとうございました。

悩んだときにはこのお守り連載を振り返ったり、抱え込まずにみんなに相談しようと思っています。

 

私から渡す最後のバトンは、コンテンツプランナーのやすよちゃん。

なんと、私の約1ヶ月後にやすよちゃんも第2子を出産予定!
勝手にものすごいご縁と心強さを感じています。

以前にも書いたのですが、やすよちゃんは母になってから、より研ぎ澄まされた存在にパワーアップしたと感じているのですが、本人はどのように思っているのだろう。

やすよちゃんの日記楽しみにしています!

 

Illustration:Chiharu Nikaido
Editor : ふじのあやこ

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