大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、不倫をしている幼なじみと今後どう付き合っていくべきか悩んでいる相談者さんからのお悩みです。
いつも萌さんのドライで現実的かつ背中を押してくれる回答が大好きで、悩んだ時は『深夜の、かけこみ横丁』を枕元に抱えて気持ちのスイッチを入れ替えてます。
今回、私の友人のことで相談させてください。
幼なじみの友人が不倫をしていることを最近知りました。
明るく目の前のことに一旦集中する性格の人で、シングルマザーをしながら独立し仕事をしています。
友人は一緒にランチして近況報告をし合うようなタイプではなく、大事なことはいつも事後報告をしてきます。
例えば、昨年私の実家のすぐ近くに突然引っ越してきたのですが、それを知らされたのは実際に引っ越したあとでした。
後から発覚したのですが、どうやら不倫相手の男性の家に近かったのが決め手だったようです。
私としては自分の実家のあまりに近くに越してきたことにびっくりして、「こんな近くに引っ越すなら教えて欲しかったよ」と伝えた際、「え、なんで?」と言われ衝撃を受けました。
目の前のことに夢中な人なので、引越し先=彼の家の近く、という方が気持ちが強かったのかもしれません。
前の旦那さんとの結婚、妊娠出産、離婚、引越し、大事なことはいつもその時に彼女が言いたいツギハギだらけの情報によって知らされます。
本人としては蔑ろにしているつもりはなく、そのくらい目の前のことしか見えない性格なんだと思っていますが、毎度振り回されている気持ちになるのも正直なところです。
そんな彼女が今回、不倫をしていることが辛いです。
お相手にはお子さんもいます。
やめたほうがいいと言ったら「(不倫を)したくてしているわけじゃない」「結果的にこうなってしまったけど誰に何を言われても仕方ないと思ってる。今までありがとう」と言われてしまいました。
私としては互いの子供のことを一切考えてないところも不安視しています。
慰謝料を請求されたらどうなるのか、相当な覚悟を持っているのか、聞きたくてもそれを受けつけないくらい強情です。
幼なじみなので、子供の頃私がいじめられていた時に助けてくれたり、彼女には沢山の恩があります。
でも以前からの人との距離感を掴みかねる言動や、大事な話は何でも事後報告されることから、何だか切り捨てられたような気持ちになるときもあり、悲しい気持ちや何でという気持ちも大きく、自分の中で執着してしまっている状態です。
萌さんなら、今後どうやって付き合っていきますか?
(31歳 / 女性 / 会社員)
雨が降ったり止んだり、台風が来るとか来ないとか、天気にも振り回される日々ですねぇ。
お悩みをお送りいただきありがとうございます。(「深夜の、かけこみ横丁」を手元に置いてくださっていて嬉しいです!)
相談者さんは常に大切なことが全部事後に報告されることが寂しかったんですね。
不倫問題はさておき、それでも良い友達関係が続いていたのであればそんなに気にすることはないと思います。
自分の中で決断が決まっている以上は、先に言っても仕方がないし余計な心配をかけたくない、と思う人も一定層はいます。
それとは別問題で、今回の不倫はすべてが明るみに出た時に大切な友人が金銭的にも精神的にも苦しむと思うので心配ですよね。
ただ当人にとっては「不倫をしている」という感覚ではなく、「好きになった人がたまたま既婚者」と本気で思っているのでしょうから、それを第三者が止めることはほぼ不可能だと思います。
どちらかと言うと、私は放っておくしかないのではと思ってしまいますが、今相談者さんにできることがあるとすれば、感情的にならずに彼女の幸せを思う気持ちと、現実的に起こりうることを言葉にしてあげることかなと思います。
しっかり言葉を選べるのと、後々(彼女が)見返せることを考えると、LINEとかで伝える方がいいかもしれません。
不毛な恋愛を続ける中で、彼が妻子の待つ家に戻り、自分が子どもだけの待つ家に戻った時に、突然大きな不安と孤独に襲われることは確実にあるはずです。
そんな時に相談者さんがタイミングよく隣にいること難しいかもしれませんが、一瞬の隙に相談者さんの綴った言葉がマッチして、彼女がスッと冷静になれる可能性はあります。
不倫によって起こりうる弊害(場合によっては数百万円にもなる慰謝料、社会的信頼、子ども同士の人生に関わることも含めて)を書くだけでなく、彼女の人間的な魅力と、いつも友達として幸せを祈っているからこそ今は離れるけれど、もしちゃんと決断ができたらまた一緒にいたいことを書いてあげるといいかもしれません。
もちろん、相談者さんがそう思っているのなら…、の話ですが。
正義感と寂しさと様々な感情があると思いますが、大人は自分の決断は自分で責任を取るしかありません。
いつか彼女に響くかもしれない、相談者さんの優しい言葉とともに執着を手放して楽になってくださいね!
応援しています。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。