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大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、自己アピールが上手な会社の先輩に対して抱くモヤモヤした気持ちに悩んでいる相談者さんからのお悩みです。

萌さんこんにちは。いつもSNSを拝見して元気をもらっています。
早速ですが、私は社会人4年目の会社員です。
今所属している部署は専門性も高く、また、もともと女性がほとんどいない部署で、私の1つ上の先輩が初めての女性、私が2代目です。
今回はその先輩に感じるモヤモヤがどうやったら消化できるかアドバイスいただきたく投稿しました。

先輩はとても明るくて、コミュニケーション能力が高く、性別や上下関係も気にせずに誰とでも分け隔てなく関係を構築できる方なのですが、仕事の成果を堂々といろんな人にアピールするのも上手です。
コミュニケーション能力に関しては、人見知りをしてしまう私には仕事を円滑に進める上で少しでも真似できたら、と思うことも度々あるのですが、自己アピールに関しては、無邪気に何度も同じ話を聞かされたり、それは他の先輩がいたから達成できたのでは…と思うエピソードが多々あり、その度にモヤモヤします。
また、女性で初めて部署に配属されたということで、社内外で注目を浴びることも多く、その度にまた自慢要素を増やしています。
ちなみにですが、周りの同僚、上司からそのために反感を買っているような雰囲気はありません。
それもこれも本人の魅力による部分も大きく、ここまで書くと先輩がすごく嫌なやつに聞こえるかもしれませんが(笑)、そういうわけではないのです。
私のモヤモヤをよく考えてみると、原因は2つあります。
1つ目は、お察しの通りだと思いますが、私だって頑張っているのに!と思ってしまうことです。
周りからの評価はともかく、こんなことができた、という実感がある仕事も多いので、先輩の自慢話を聞くたびに私も周りから評価されたいという思いがつのってしまい、エゴイズムにまみれ、先輩への嫌悪感に繋がってしまいます。
この負のサイクルを断ちたいのですが、どうしたら良いでしょうか。
2つ目は、「女性初の」というタイトルで周りからチヤホヤされることへの違和感です。
もちろん開拓者として苦労もあるかと思いますが、それよりも仕事の内容で評価されるべきでは?と思います。
これは先輩だけでなく、先輩を担ぎ上げる人たちにも疑問がありますが、萌さんはどう思いますか?
長くなってしまいましたが、寒い日も続きますのでお身体を大事にお過ごしください。
(28歳、女性、会社員)

新しい食材を買うと、キッチンが突然冒険の舞台になって好奇心でわくわくする…!なんてことを書いたり言ったりしたこともあるのですが、きのう海辺のマルシェ(というとジブリ感あるけど、実際は漁協のお祭りでした)でナマコを勧めていただいたのに買えませんでした…。

どこからどう包丁を入れたらいいのだろう…。次回は買える勇気が持てますように。

さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。

専門性の高い部署でまだ2代目、初代の方が必要以上に(と感じてしまうくらい)注目を浴びているとなると、相談者さんのお立場でモヤモヤしてしまうのはしょうがないですよね。

近いからこそ現実も見えてしまうし、周りの評価に対して心の中でツッコミができてしまうものだと思います。

先輩が本当は“嫌なやつ”ならまだしも、人として魅力的だからこそ悔しさもあるのかもしれません。

第三者として今の相談者さんの感情を紐解くに、おそらくそれは“嫉妬”だと思います。

だけどこれは、相談者さんのおっしゃる嫌悪感を抱くべきエゴイズムなんかではなく、健全な感情だと思います。

憎悪からは何も生まれませんが、悔しいという感情は自分を諦めていない証拠だし、もっといけるはずという希望まで兼ね備えた、強力なバネになるはずです。

先輩という存在を絶対的に見てしまうとモヤモヤするかもしれませんが、相対的に見てみると相談者さんの選んだ仕事が社会的にも評価されているということを先輩を通して知ることができ、むしろ頑張り甲斐のある誇らしいことですらあると思いますよ。世間には、どんなに頑張っても評価されず、直接的に努力が反映されない仕事も沢山ありますから…!

と綺麗なことを並べてしまいましたが、これからも先輩と近くで付き合っていく上での心がけですが…、

おそらく、アピール上手な方が近くにいるアピール下手な人の8割はモヤモヤして過ごしていると思います笑。

それに品質が伴っていないのであればその人の化けの皮は時間とともに剥がれてくると思いますが、実が伴っているのであれば、アピールは悪いことではありません。

もちろん静かに良い仕事をしてくれる人は沢山いますが、松下幸之助さんが「良い製品は知らせる、義務がある」とおっしゃっているように、製品ではないものの、良い仕事も、何を考えてどうしてそれをしたのかは、自分自身である程度伝えなければ分かりません。

相談者さんは今のままのやり方で一生懸命にベストを尽くし、そこでの思考やプロセスを「褒められるため」ではなく「良い仕事を伝播させるため」に伝えていけると、きっと周りにも少しずつ理解されていくはずです。

ちなみに“女性初”に関しては、私も違和感を持っています。

起業した頃から女性経営者と言われることも、それがインタビュー記事の見出しになるようなことも、あまり嬉しくはありませんでした。

だけどそれは、本人が違和感を持っていればいいのだと思います。

先輩の場合も女性初であることは事実なので、周りには言わせておけばいい。

だけどそれに甘んじていたら、それ以上にはなれないかもしれません。

相談者さんには見えないだけで、それで担ぎあげられることに先輩本人は危機感や違和感を持っているかもしれないし、そこに焦りがあればきっとそれは次なるステップへのチャンスなんだと思います。

もし先輩に全くその様子がないようなら、その違和感を持っている相談者さんが次なるステップを実践する人かもしれないですしね。

嫉妬は必ずしも悪い感情ではないと思うので、うまくバネにできる春になりますように!応援しています。

 

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