NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、厳しい評価や意見にどう向き合っていいか迷ってしまうという相談者さんからのお悩みです。

萌さんこんにちは。
萌さんが神戸にいらっしゃるときからずっと、様々なコンテンツに生活を豊かにしていただいています。
忘れがちな季節のイベントや日常の美しさを思い出させていただいて、ありがとうございます。
私は教師として働いているのですが、この時期学校アンケートという名の保護者のみなさんからご意見を伺う機会があります。
温かい励ましの言葉や感謝の言葉、貴重なご意見をいただくことは、明日への活力になります。
ただ、中には、なぜだろう?と思うような厳しいご意見や、理由は不明な低評価も見受けられることがあります。
特に自分が授業を担当している学年やクラスの保護者の評価に、一喜一憂してしまう自分がおり、特によい評価が大多数でも、数人の低評価に心が揺らいでしまい、明日からどのように子どもたちと向き合ったらいいのだろうと迷ってしまうことさえあります。
萌さんはじめ、NEXTWEEKENDさんは、SNSなどでの更新も活発で、見えない相手にたくさん発信してくださっている中で、さまざまなご意見を受け止めてくださっているのだと推察します。
そんな中で、厳しいご意見を受けても、相手と直接話したり尋ねたりできない苦しさとあるのではないかと思い、厳しいご意見とどのように向き合って自分事として成長に繋げていったら良いか、消化して糧とする考え方を教えていただけませんか。

(32歳、女性、公務員)

この原稿に向き合っている今日は、W杯決勝の翌日。

ものすごく寝不足ですが、いつかきっと伝説として語られるような試合をリアルタイムで観戦できてよかったなぁと、しみじみしています。

さて!お悩みをお送りいただきありがとうございます。

しかも神戸時代から見ていてくださるなんて嬉しい限りです。

批判やネガティブな意見って、たとえ少数であってもものすごく残酷な力を持ちますよね…。

私も以前はエゴサーチしたり、著書の批判的なレビューなんかを見ては、わざわざ落ち込んでいたこともありました。

でも、年齢なのか経験値なのかは分かりませんが、そのコメントが批判なのかフィードバックなのかを冷静に判断するようになりました。

どちらもこちらが傷つく可能性があるという意味では同じですが、“攻撃したいだけ”なのか“改善を望んでいる”のかという点で、先方の目的がずいぶん違うんですよね。

参考にできる意見はありがたいけど、攻撃したいだけの人の言葉にいちいち傷つくのはもったいない。

それを見分けるためには、普段から自分の行動や言動にある程度の指針を持っておくということも重要ですが、相手の言葉をそのまま受けずに背景を想像する力も必要です。

以前タクシー乗り場で並んでいた時に、突然後ろにいた年配の男性に列の並び方が分かりづらということから始まり、言われる筋合いもない暴言を色々吐かれたのですが、つい私が「今日よっぽど嫌なことがあったんですね…?」と言ってしまったことがありました。

怒っている彼を逆撫でする行為で、なんなら身の危険すらありそうなので、口に出してしまったことは反省しましたが、要するにそういうことってしょっちゅうあると思うのです。

だからまずは「この人はどうしてこう思ったのだろう?」とちょっと考えてみてください。

保護者からのアンケートも落ち込むこともあるかもしれませんが、多少思い当たることがあって、本当に学校全体、子どもたちの未来、あらゆることを考慮した上で送ってくださっているフィードバックなら真摯に向き合えば良いし、向き合い方によっては新しい絆も生まれるかもしれません。

だけど、人前に立つ人には何を言ってもいいと思っていたり、お客様のような立場で優越感を味わいたいだけだったりの方もいるかもしれないし、私を罵倒した年配男性のように、ただむしゃくしゃした人からのとばっちりや、勝手に表面的な条件だけで判断して「努力していないくせに!」と決めつけて嫉妬されることだってあるかもしれません。

そういう人って感情的なので、自分に都合の良いように物事が動くと突然賞賛してきたりと、本質的な改善を考えているわけではないので結局こちらが振り回されてしまうんですよね。

もうこうなってくると、賞賛も批判も表裏一体だと思えて、良いことでも悪いことでも一喜一憂することは少なくなる気がします。

そうやって少しずつ見分けられるようになると、無駄に傷つくことは自然と減っていくはずです。

生きている限り他人からの意見に落ち込むことは無くならないと思いますが、自分なりにフィルターをかける術を身につけて糧にしていきましょうね!

応援しています。

 

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その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

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「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
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