大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、顔のコンプレックスを親に理解してもらえず悩んでいる相談者さんからのお悩みです。
自分の悩みやコンプレックスを誰かに話した時に、理解してくれる人としてくれない人がいるのは当然のことだと思います。
しかし、親に理解されない時ほど辛いものはないのかもしれません。
私は二重まぶたに関してコンプレックスを抱えています。
親は両方とも二重で、片方に関しては本当に目が大きくぱっちりとしています。
ですが、何故か私は生まれながらにして一重で、アイプチやアイテープも二重にするコツを掴むまで時間がかかりました。
いわゆる、瞼が厚く、二重になりにくいタイプです。
中学生の時は部活に打ち込んでいて、周りの友達がおしゃれに興味を持っていても全く関心がありませんでした。
だからなのか、高校生になってから美容のことを気にする様になり、自分の体重や見た目、身長など外見にすごくコンプレックスを抱く様になりました。
努力して変わることのできる体重などは自分なりに努力して結果も出ていると感じています。
しかし、どうやっても直すことのできないものはあると感じます。
それが、私にとっては二重でした。
写真を友達と撮るたびに、自分の目が嫌になります。
鏡を見るたびに目を気にしてしまいます。
アイプチが取れてないかが心配で仕方がないからです。
親に目が本当に嫌で、プチ整形をしたいと言っても、「自分が思っているより、人は人の顔には興味ない」や「外見ばっかり気にして性格がついていってない」などそういう問題じゃないんだと言いたくなるようなことばかり言われます。
親は失敗したら怖いなどと言うので、確かに危険性もあるけれどこういう手術をしたいなどと全て私なりに調べて説明もしました。
お金も自分で払うとも言いました、それでもなお、こんなことを言われないといけないのかと思うと本当に辛いです。
人に悩みやコンプレックスを理解してもらうのは簡単なことではないと思います。
それでも、親だけは理解してくれたら良かったのになぁ…と感じています。
(17歳、女性、学生)
お風呂上がりに家族はリビングで映画、私は和室に移動してこの記事を書いています。
普段は自分の仕事部屋でパソコンを開くのですが、お風呂上がりだったので気分を変えたくて、この場所を選んでお香を焚いたらすっかり旅館気分です。
さてお悩みをお送りいただきありがとうございます。
親御さんに悩みの深刻さが分かってもらえないのは、辛いですよね。
今の年齢だと勝手に物事を決めることも難しいし、本当に大きな悩みなのだと察します。
今でこそ自分は自分だと思うようになりましたが、私も小さな頃まぶたがとても腫れぼったくて、小学校高学年は写真を撮る前に目をこすって一瞬だけでも目が二重になるようにしていました。
中高時代は相当なコンプレックスで、夜20時以降は塩分と水分を一切摂らないというストイックさで(今考えれば水分は摂った方が良いと思うのですが…)、起きた瞬間に目をつぶったまま鏡の前に行って、少しでもその日のまぶたに理想の線がつくように丁寧になぞって、毎朝30分以上は温タオル・冷タオルの繰り返しで腫れがひくように努力したり、あらゆる口コミや都市伝説を信じ、まぶたにオロナインを塗って寝てみたり、本当に様々なことをしていました。
相談者さんにとっては当たり前のグッズかもしれませんが、私の時代、今の形式の伸びるアイテープが誕生した時の衝撃はすごかったんですよ…!
なので本当によくわかるのです。
その日の目のコンディションにすべての気持ちが持っていかれて、アイプチをしている日は、それだけで何か大きな隠し事をしているような気もしたし、まぶたに対する悩みがない人が、とにかく輝いて見えるんですよね。
私の場合大人になるにつれて目が腫れづらくなったこと、誰かの顔を目指すことをやめて自分のユニークさを活かす方向で少しずつ気にならなくなり今に至ります。(大きくなると、あんなにパンパンだった顔の脂肪も、自然と身体に流れていくようです…。)
整形を繰り返してしまうことや、美に執着するあまりそれ以外のことが置いてけぼりになってしまうことは確かに怖いと思いますが、これからの人生で相談者さんが前を向いて笑顔で歩いていくことを考えた時に、それが必須の手段なのだとしたら、私は悪いことだとは思いません。
相談者さんは今17歳。もちろんここからまだ顔が変わっていくこともあると思いますが、親御さんに分かってもらいたいのであれば、感情的にならず、手紙を書いて伝えてみてもいいかもしれません。
親御さんは相談者さんの幸せを願うあまり、悩みを軽減させようとわざと軽くあしらったり、失敗して娘が今より悲しい気持ちになることを恐れているのかもしれませんが、顔を好きになれないことがどれだけ精神的に辛いのかということ、このままだといつか黙って手術をすることになるから、寄り添ってもらえたら嬉しいということを改めて文字にすると、幸せの願い方を少し変えてくれるかもしれません。
おそらく、今相談者さんが望んでいるものはそこまで取り返しのつかないような大掛かりな手術でもないのでは…?とも思うので、それも含めて最悪の場合は現状復帰(というと人間味がないですが)も可能だということも伝わればいいですね。
それでもやはり分かってもらえないこともあると思いますが、そこから先は大人になった相談者さんが自分にとってより良い道を選べばいいのだと思います。
ただ、誰かの顔を真似しすぎると本当にみんな同じような顔に仕上がってしまって、自分の持ち前の良さや人間味みたいなものがなくなってしまう気がするので、慎重に、欲張りすぎず、検討してみてくださいね。
もっと綺麗になりたいと思っているその姿勢で、相談者さんは日々ちゃんと綺麗になれていると思いますよ!
応援しています。
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人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
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その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
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気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
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WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
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▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
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食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。