こんにちは。NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
NEXTWEEKENDでは、毎月やってくる1ヶ月を楽しみ尽くせるように、とテーマを設けていますが、2022年の2月に掲げている月間テーマは「準備から楽しむこと」
みんなで楽しむSNS上のハッシュタグは #うれしい仕込み です。
コンセプトメッセージはこんな感じ。
2月に叶えたいWISHLISTはこの3つ。
・贈り物上手になりたい
・明日の自分をたのしく整えたい
・キッチン時間を楽しみたい
私は、このWISHLISTに合わせて毎月3本の記事を書いています。
初回は「今できる準備が、少し先の自分を楽しくする」という記事を、2本目は「いつかの誰かのために、サムワンボックスで心に余裕を」という記事を書きました。
2月のラストとなる今回は(早いな…)、「キッチン時間を楽しみたい」というテーマに合わせて、「キッチンの魔法書は、やっぱり料理本」という記事を書きたいと思います。
といいつつも、私は日常生活ではレシピを見ながら料理を作るのが大の苦手で、どうしても自己流なことをしてしまう習性があるのですが、それでも料理本が大好きです。
そこには、歴史や研究など知らない世界があることはもちろん、それぞれの暮らしのストーリーがあるから。
たとえばスペアリブのレシピに「たくさん作って冷凍しておくと、不意のお客様の時に重宝します」と書いてあったり、レシピ名に「これ、な〜んだ?で盛り上がるおつまみ」なんて書いてあると、お客様を呼ぶ週末にも会話の尽きない食卓にも憧れて…、と料理を通して新しい生活を知ることができるのです。
多くの人がそれぞれに思い入れのあるレシピがあると思いますが、せっかくなので私のキッチンに並んでいる料理本を何冊かご紹介したいと思います。
初めての料理本
「あの人と付き合うことになったよ」と、母に最後に話したのはもう10年以上前のこと。
娘の彼氏がアスリートだと知った母が、まだ大学生だった私にちゃんと料理を教えてこなかったことを心配して、この2冊をプレゼントしてくれました。
よく見るとどれも「ふたり」というキーワードがあることに10年越しで気づきましたが…、母なりにアスリートを支えたいという娘の気持ちと、遠距離恋愛を応援していてくれていたのでしょう。
まだアドリブ料理もほとんどできない頃だったので、どれほどこの本を開いたかな。
当時の彼と結婚して10年経つ今も大切な2冊です。
料理する気がおきない日に読む本
どれもすっかりしわしわヨレヨレですが…。
SHIORIさんの「ゆるつま」からは、「え!今日冷蔵庫にある食材でできるじゃん!」という、目の前の景色をガラリと変えてくれる魔法を。
キャラメルやハムなど、普段は購入するもののレシピが載っている「あれも、これも、おいしい手作り生活」からは、好奇心の魔法を。
(小学生の頃、毎週のようにイトコと二人で祖母の家のキッチンに立って“実験料理”なる研究をしていたことを思い出します…)
そして、「受け継ぎたいレセピ」からは母としてどんな味を家族に残したいかという大切なことを教えてもらっています。
野菜料理の本
夫がヴィーガンになったことを機に、野菜の持つ本来の奥深い味を知りました。
スープストックを使わないで、こんなにも濃い味が出るとは…!
調味料としては日常的には揃えづらい食材も多いのですが、制限があっても美味しいは諦めなくていいんだ、ということを教えてもらっています。
世界が広がる専門書
ワイン、スパイス、保存食に風味の事典、どれも大変分厚く、到底片手では読めない本ですが、キッチンに物知りのおばあちゃんがいるような安心感を与えてくれます。
14世紀のパリでは、借地代がマスタードで払われることもあったというほどスパイスが貴重だったことや、山羊のチーズとアンズの相性は、台所で立ってつまむ軽食にぴったりだなんてことは、これらの本に出会わなければ知ることもありませんでした。
改めて食材にリスペクトができる専門書は、完璧な魔法書です。
時間の経過が楽しいレシピ
焼き菓子にテリーヌ、どれも時短とは真逆の、時間がかかるレシピばかりですが、部屋中がゆっくりと良い香りで包まれたり、オーブンを開けた時に理想通りに膨らんでいる様子を見たりすると、「また作ろう」と心から思う本たちです。
大雑把な私でも、膨らんだり固まったりするレシピだけはしっかりそれ通りに作るので、個人的にはその緊張感も好きなのかもしれません…。
コロナ禍に突入したばかりの頃、インスタでは好きな料理本を紹介していくバトンのようなものが流行りましたが、今改めて綴ってみました。
料理は毎日のことですが、すぐにできる魔法書がこれだけ世の中に溢れているなんて、なんて楽しい時代…!
寒さも後少し続きそうですが、引き続き #うれしい仕込み で溢れる、楽しい2月になりますように。