「NEXTWEEKENDを一緒に作る、47都道府県の日常編集者」こと、Weekender編集部のみなさんからのアイデアで構成しているこちらの記事シリーズ。
NEXTWEEKENDスタッフがリレー形式でコメントを担当していきます。
(今日の担当:あやの)
夏、夜、映画。いいですねえ、この響きだけで美味しいお酒が飲めそうです(妊婦ですが)。
夏といえばお休みを取る方も多く、お出かけのイメージが強い時期ですが、突然現れた新型ウイルスにより 今まで当たり前だったことが急に難しくなってしまった昨今。
異国の地に足を運んだり、気の置けない仲間と飲み明かしたりすることにはもう少し我慢が必要ですが、そんな今だからこそ、家にいながら新しい刺激を与えてくれる「映画」は、とても有難い存在なのかもしれません。
今回は、Weekender編集部の皆さんから教えていただいたおすすめの映画をたっぷりご紹介していきます。
ジャンルも洋画・邦画、ヒューマンドラマにラブストーリー、アニメ、ミュージカルなどなど多岐にわたるので、きっと心の琴線に触れる出会いがあるはず!
気になったものは、ぜひメモを忘れずに。
みんな違って、みんな良い。
そんな時代だからこそ観たい一本。
海で暮らす不思議な生き物(水に浸かっていると魚、陸では人間)の少年ルカが、友達と出会いちょっと背伸びをしつつ大冒険をする中で大きく成長する、ひと夏の物語。
子どもの安全を第一に思う親心&親元を離れて夢を抱き成長したい懐かしの子ども心、どちらも手にとるように分かるので、セリフやシーンにいちいち胸が熱くなります。
「かわいい子には旅をさせよ」という言葉がぴったりの映画です。
(フードコーディネーター/7歳&5歳、仲良し兄妹の母)
ニューヨークの片隅、ワシントンハイツを舞台に夢を追う4人の若者を描いた新感覚ミュージカル映画。
映画ファンの間で話題すぎる、現在上映中のこの映画。
なんだこれは…!という衝撃と、そりゃ話題になるわ、と納得がいくくらい最高のミュージカル映画でした。
夢を諦めたくない人、誰かの期待を裏切ってしまうけど何かに挑戦してみたい人、理不尽でまだまだ差別の多いこの社会がもっと良くなればと思っている人、たくさんの人に刺さると思います。
大停電の夜、街の人たちが花火をあげるシーンがあるのですが、こんなに花火に温かさを感じたのは生まれて初めて。
暑さも味方につけるような音楽とダンスが溢れてるので見終わった後、いい夢見れること間違いなしです!
(映画好きイラストレーター)
恋人にフラれ、大学を休学した主人公は、ひょんなことからハワイ島にあるホノカアの映画館で映写技師として働くことに。不思議な魅力に吸い寄せられるように再びやって来たこの町で、風変わりだが心優しい人たちと出会っていく物語です。
夫と2人で夏の夜にのんびりと観ましたが、すごく心が暖かくなれる作品でした。
映画はゆっくりとしたテンポで話が進みますが、ハワイの美しい景色、美味しそうなたくさんのお料理、ユニークな登場人物が出てきて退屈しません。
後半は少し切なくなってしまいますが、ほっこりと穏やかな気持ちにもなれます。
こんなご時世なので旅など行けませんが、ハワイを舞台にした映画なので、夢旅気分も味わえます!ぜひマラサダ(映画に出てきます)を用意して観てほしい映画です!
(作り手 / 夫と娘と3人暮らし)
何もかもうまくいかず途方にくれた主人公が、一年かけて自分を見つめ直す旅に出ることに…!
イタリア、インド、バリ島とシーンが変わっていくので、この映画を観ているだけで海外旅行をしたような気分になれます♩
旅が進むたびに表情も明るくなって、主人公が自分らしさを取り戻していく姿が観ていて気持ち良いです。
全ては自分次第なんだな、と考えさせられる作品。
大学生の頃に初めて観たのですが、今観るとどんなことを思うのか、近々試したいと思います。
涼しくなった夏の夜、ちょっとおしゃれなお酒をお供に観たいなあ。
(NEXTWEEKEND編集部 / 一人暮らし満喫中)
舞台は東北の小さな集落。
旬の食材を生かした食事と、楽しいだけじゃない自給自足の生活。
そんな里山での暮らしをとおして、自分と向き合う主人公の一年が描かれています。
物語の中心にあるのは、食。
畑で採れた食材を使って作る主人公の料理は、素朴ながらもひとつひとつ手が込んでいて、見ていると自然と食欲が湧いてきます。(「eatrip」チームがフードディレクションを担当しているそう)
終始、穏やかな時間が流れる映画ですが、ところどころで食について考えさせられるメッセージも…!
命をいただくこと、それらを丁寧に味わうこと。
その二つの大切さを問いかけてくれる映画でした。
(編集者 / 千葉・房総で二人暮らし)
灼熱のカリフォルニア州から始まり、3ヶ月かけてオレゴン州までの1600キロを歩いて、主人公が自分に向き合っていく物語。
ひと夏の冒険と、アメリカ西海岸の広大な自然、徐々に訪れる心情の変化を擬似体験できるので、夏になると見たくなる映画です。
また、歩くこと=考えること だなと思い、夏の朝や夜に散歩に出かけたくなります。
(会社員/神戸勉強中)
水族館で獣医師として働く主人公ヘンリーはカフェで出会ったルーシーという女性に一目惚れをします。
しかし、ルーシーは事故の後遺症で毎晩記憶がリセットしてしまうのです…。それを知ったヘンリーが毎日あの手この手で愛を告白し、毎日恋に落ちていく2人の物語です。
登場人物がみんな優しさと愛に溢れていてロマンチックなお話と思いきや、笑いすぎて涙が出るくらいコメディ要素もたっぷり!
なによりこの映画は大好きなハワイ、オアフ島の東側が舞台なので映る景色一つ一つにとにかくテンション上がります。
ハワイの景色、人々、音楽にも癒される大好きな作品です。
(食いしんぼうクリエイター)
舞台は1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳の主人公が、教授である父親の助手としてやってきた大学院生の青年と出会います。
夏の間一緒に長期滞在する中で青年たちは互いに惹かれ合い、でも夏の終わりと共に別れの時が近づいて…というひと夏の物語。
もう、まず家族で過ごす夏休みの風景がとにかく美しくて、なにげない庭でのブランチも本当に夢が詰まっていて…。こんなふうに暮らしたい!と思い、初めて映画館でパンフレットを買った作品です。
そして、青年たちの初めての想いへの葛藤、瑞々しい感情、儚さがとても美しく表現されていて、それでいて生々しさやぬるい夏の生活感なども絶妙なラインで描かれていて…と、そのバランスにも始終心を鷲掴みにされてしまいます。
あとは主人公の両親の言葉も印象的。自分の子どもが悩んでいるとき、どんなことも受け入れられる教養と視野の広さを持ちたい、あたたかくてウィットに富んだ言葉で包み込める大人になりたい、と思ったのも個人的にハイライトでした。
(NEXTWEEKEND編集部 / 夫と2人暮らし)
人工知能型OSに惹かれる主人公の恋の行方を描く、夏の終わりに観たくなる切ない恋愛映画です。
劇中、主人公が恋人と作る歌があるのですが、スカーレット・ヨハンソンのハスキーボイスとウクレレの音が心地よいので、ぜひ夏のリラックスタイムに観て欲しい一本です!
(映画好きイラストレーター)
気になる作品がありすぎる…!永久保存版の映画リストですね。
皆さんの紹介文を読んでいるだけで、#夏の遊び心 が潤っていく感覚になりました。
私はミュージカルが大好きなので、まず「インザハイツ」はしっかり抑えたい…!
あと「50回目のファースト・キス」も、有名すぎるが故にまだ手が伸びていなかった(そういうことありませんか…?)ので、今すぐハワイに飛べない悔しい気持ちを乗せて夢旅したいと思います。
僭越ながら最後に、私からのおすすめも載せておきますね。
あまりにも話題になった作品なので、観たことがある方も多いかもしれませんが…
イギリスのロックバンド・クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの生き様に焦点を当てた映画です。
私はこの映画を観るまで、クイーンの音楽に自分から深く触れにいったことがなかったのですが、彼らがどんな状況下で どんな思いで活動し、数々の名曲を世に出していったのか、その一端を知れたことにより すっかり魅了されてしまいました(まさに“思想”)。
人間臭くて愛情深くて、生きていることそのものを肯定してくれるような、大きなエネルギーを受け取れる作品。蒸し暑くて、ちょっと鬱々としてしまいがちな夏夜にもおすすめです!
最後に1985年の夏に行われた伝説のライブ「LIVE AID」でのパフォーマンスシーンが出てくるのですが、ぜひフェス気分で好きなドリンクを飲みながら楽しんでいただきたいなあ。
色々と制約のある中ですが、今年の夏は今年が最後。
素敵な映画作品とともに、#夏の遊び心 を育てられる 良い時間が過ごせますように!